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ぶーん
と、軽やかに宙を舞う 
一匹の蚊よ
命がけで人の血を吸う 
機会を狙うお前よ

逃げなさい

大きな黒い手の影が 
生きることと背中合わせの
お前をいつも追っている 

 ....
僕は今夜
晩年に娼婦の肖像を描く
マネの孤独の深さを知った

今宵 彼のアトリエを訪れる
ボードレールとマラルメの
美を語らう声が聴こえる

――汝のいる風景の〝今〟を視よ
 ....
時は昭和三十三年のプロ野球
日本シリーズ
巨人に三連敗で
絶体絶命の西鉄ライオンズ
エース稲尾和久は残りの四試合全てに登板
チームを逆転優勝に導き
翌日の新聞には
「神様・仏様・稲尾様」 ....
若くして人生を終えた
友が住んだ街を
久々に歩いた

駅前にある
薄明かりのパスタ屋で
白ワインのグラスを傾ける

向かいの空席に
あの日から齢をとらない
透けた面影を浮かべれば
 ....
長い間 探した虹は見つからず
今日の行方を、風に問う

僕の内面にある
方位磁針は
今も揺れ動いている

風よ、教えておくれ
ほんものの人の歩みを
日々が旅路になる術を

群衆の ....
まぼろしの人は戸口を開けて、歩いていった
後ろ姿が遠のいてゆく
夕映えへ連なる… 小さな足跡

――それを誰かは数珠と云い
――それを誰かはロザリオと云い

      *

木漏れ ....
メープルコートさんの服部 剛さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 服部 剛自由詩222-6-18
或る女の瞳- 服部 剛自由詩520-1-19
息子への手紙- 服部 剛自由詩1019-7-13
再会- 服部 剛自由詩319-3-5
靴音- 服部 剛自由詩919-2-3
いのり- 服部 剛自由詩718-12-17

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