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あなたが
私の本棚の
背表紙をそっと
撫でる

私が
親しんだ本たちが
小さく
揺れているのがわかる

ああ
それは
古本屋でね

そっちは
お風呂で濡れちゃって

 ....
もう
やめようかと思うんですよね
仕事

そういったあと
君は
じっと空を見上げて

道ばたにしゃがみ込み
嘔吐する

それは
あっという間の出来事で
君は
泣いてなどいな ....
どこかの古墳を解体して
壁画を科学することを
別に
否定はしないけど
私には興味がない

どこかのコロッケが
牛肉だろうとどうだろうと
それは
当たり前のこと

預けたお金が
 ....
とむらいの儀式には
いろいろあるらしい

風に流したり
星に浮かべたり

鳥についばまれる
それも自然だ

骨を
石に混ぜて焼く
というのもあるらしい



鈴にして欲し ....
大切に思うほど
遠ざかるのはなぜだろう

お弁当のウインナー
最後まで 見ていた

カラダよりキス
キスよりもことば
ことばで

私たちはつながっていく

遠足の日
ずんずん ....
すべての作品は、過去。

自分は感情という生き物が好きだ。でも、どんな感情も結局は過去で、文字にした瞬間、それはもう古代エジプトの遺跡と同列の過去の遺物。

あるいは。表出ということ自体がなん ....
みんな嘘をついているから
私だって生まれていいんだ

嘘に紛れて

貴方のメーラーは
見張られているらしいので
私は
何度も文字を消す

せいぜい
そちらの雨はどうですか、とか ....
ほんとうのことをあなたに
たくさん
贈りたいのだけど

なぜだか

きっとあなたは私のこと
誤解している
きっと

私のほんとうは
もっと
臆病で調子よくて
よわよわで意地っ ....
わたしはかつて
子供でした

あなたはどうですか


助け合うことが
正しいことだと知っていました

よろこびを
分けあうことができました

愛の意味を
知りませんでした
 ....
裁くことは可能だ
だが公平ではない

愛することは可能だ
だが公平ではない

博愛主義とは何だ
ひたすらに
わけあうことか

私の精神は
無限ではない
私は
命のベクトルを
 ....
帰ろうとしたら壊れていた
自転車
サドルが遠く 曲がって

きっと人ごみに
押されたのだろう
かたちあるものは壊れていく
いつから
怖くなくなったんだろう

父の記憶も
それに似 ....
わたしたちはゆるやかに
つながっていくだろう

春をわたる風のように

だいじなことは
たぶんきっとあるだろう
だけど
それがどうだというのだ

わたしたちはとうめいになった

 ....
あとかたもなく
灰にするということだ

ひとりで
生きていくために

世界に
巣立ちをせよということだ

父を焼く

かたくなに
声を伝えぬおとがいを
持ち上げたなら
かさ ....
何もかもがいやになって
下を向いて歩くのだ

メールを
打つふりなんかして
詩を書いたりしちゃうのだ

幸せな人は詩を書かない
というのは本当です
だけど
私の不幸など
ありふれ ....
さよならというやまいを
君と生きよう
ふたりが
気付かない夕暮れを

公園の遊具は
動物の姿で
昨日もそこにあり
明日も

なんてゆるやかなさくらの空

さよならというやまいを ....
かなしいものなんて
ボクにはないよ

やわらかいものなんて
ボクにはないよ

空に
一杯に手を広げ
防波堤のひらたい丘で

じりじり
ボクは乾いてく

太陽を
こんなに間近 ....
明日は
地球最後の日
あなたは
きっと忙しいから

今日
少しだけ逢いましょう
私は
すぐ戻ります
あなたもね

勇気をありがとう
少しだけ
やさしくなれた
こころの
太 ....
ねえ もう桜
見上げた空には 
花びら

去年とは違う君
去年とは違う僕
川面の色
遊覧船

舞い散る花びらも
さみしくない
こわくない

たとえどこに落ちようと

変わ ....
ただひとつ言えることは
私を

支えられるのは
死者だけだということだ

生は
やがて消えゆくけれど
死者は
私を裏切らない

心変わりも
たぶんしない

私は
幸せにな ....
先輩が急逝した。

スキー場で倒れたんだそうだ。ドクターヘリも飛んだらしい。まだまだ、これからというときに。

先輩が主催していたメーリングリストがある。会員は2500人。毎日の膨大な投稿に、 ....
降りしきる
こなゆきだった、と
私は思う

ただ
あなたを追いかけて
苦しく舞った

それは
視界をさえぎるばかり
あなたは
低く目を閉じた

小さく
積もる場所があり
 ....
夕暮れの約束は
ほとんどが嘘で
たとえば

じゃあまたねって
手を振る人と
再び
逢えたためしがない

悲しいメロディが
そらを覆う頃
私は
いつもひとりぼっちだ

夜を
 ....
誤解していた

満たされたはずの 海が
遠くひいていくような
それは

あなたの意味が乾いていく

雑踏の中で
あるいは
読みかけの本 
ぱたんと 閉じて

私の中にある
 ....
ピアノ線で結ばれた
あなたの希望
私の誤解

でたらめに
あなたがはじく

私たちの
無数の意味が
夕暮れの
部屋に満ちる

他愛ないカーテンが
ふたりを
窓から避けてゆく ....
恋のさめる音は
雨上がりの

透明な
あまがえるによく似てる

あれは
誤解だったのだ
私はうっすら弧を描く

虹を

さかさまにしたような
私の頬に
笑みが射す

愛 ....
母さんの作ってくれた焼そばには
キャベツばかりがあふれていた

いう詩を描こうとして

母が
焼そばを
作ってくれたことなどないと
唐突に気付く

コウちゃんはというと
正確に ....
世界に千の悲しみがあるなら
わたしのたもとで
それよ止まれ

あなたが
やさしく眠れるように

わたしはどんどん無口になる
世界は
とてもひとりぼっちだ

世界に千の悲しみがある ....
自らを
道化に例える人がいるけど
そんな勇気は
私にはない

アルルカン
存在するだけで
笑ってくれるそんな場所なら
私は
いつまでそこに立つ

いまや
私そのものが
風前の ....
おしまいの日がくるから
もういかなくちゃ
たくさん あそんだ

散らかったカード
クレヨン
すべてが
中途半端に微笑んで

楽しい時は
だけど
いつかは終わること
いったい
 ....
ねえ
化粧なんてイイから
今から出かけよう
真夜中

通りは
コンビニだけがあたたかい
僕らは
夜を疾走する

たとえ
抱き合ったとしても
懸命に
指を重ねたとしても

 ....
たりぽん(大理 奔)さんのuminekoさんおすすめリスト(211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
背表紙- umineko自由詩10*07-7-16
夕涼み- umineko自由詩5*07-7-8
キトラスティヌスは夕暮れて- umineko未詩・独白6*07-6-28
鈴_葬- umineko自由詩15*07-6-27
遠足の日- umineko自由詩7*07-6-20
逃げ水- umineko散文(批評 ...7*07-6-17
お天気ドール- umineko自由詩5*07-6-8
ほんとうのこと- umineko自由詩8*07-6-2
告白- umineko未詩・独白5*07-6-1
紫陽花- umineko自由詩17*07-5-26
素数- umineko自由詩17*07-5-4
ユニヴァース- umineko自由詩9*07-4-27
明日に咲く花- umineko自由詩12*07-4-21
スピカ- umineko自由詩13*07-4-14
さよならというやまい- umineko自由詩16*07-4-2
ヒトデ- umineko自由詩18*07-3-21
冬彗星- umineko自由詩11*07-3-11
さくら雲- umineko自由詩6*07-3-11
MOON- umineko未詩・独白4*07-2-17
浮遊する星- umineko散文(批評 ...13*07-2-15
こなゆき- umineko自由詩13*07-2-3
夕暮れ変更線- umineko自由詩9*07-1-28
アルピノ- umineko自由詩14*07-1-21
ピアノ- umineko未詩・独白9*07-1-20
恋のさめる音- umineko自由詩7*07-1-15
おたふくソースをいっぱいかけて- umineko自由詩7*07-1-14
センチネル- umineko自由詩12*07-1-10
アルルカン- umineko自由詩7*06-12-20
海の終わり- umineko自由詩17*06-12-18
明日_同じ夕暮れが- umineko自由詩16*06-12-10

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