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言葉に与えられている無限の力
なのに
言葉に素直になれない人たち
朝
おはよう
言っても
おはよう返せない人に
見せてあげたい
鏡に写してその顔を
くだらないお喋りはできても ....
正義の味方が何人現れても
この世界に蠢く悪の虫は退治しきれない
人は皆、最期に斎場に運ばれ
「済み」の焼き印捺されてしまうから
だから生きている間は祭りに参加して
わっしょいわっしょいや ....
単純にじっとしていられなくて胎児は未熟なその足の片方で蹴った。
に過ぎなかったのに、女はそれが嬉しくていとおしくて、側にいた男に報告した。
「私たちの赤ちゃんが今元気にお腹を蹴ったわ」
まだ生ま ....
男は、どこか母親に似ている女に自分の遺伝子を遺したいもの
らしい。
kが大柄な体より小柄な女ばかりにひかれてしまうのはそのせいだろうか?
kの父親は大柄で筋肉質。胸板は厚く肉体労働に従事して ....
いつも閑散としているガソリンスタンドの横からその路地に入る。道巾は車1台しか走れないスペースで一方向にしか走れない。両側に貧相な佇まいが軒を連ねているが、途中には産院と歯科医院があってその狭い駐車場が ....
人生が一枚のキャンパスだとしても
俺は絵描きにはなれず
絵は苦手で下手くそ
それでいて、嘘で自分をしっかり塗り固めていないといられない
俺の人生
それでいて
他人にはからきし嘘をつけな ....
取り柄なんて何もないし
いたって目立たない人間
脳みその出来はわるいのに
考えてしまう性格
くよくよとジメジメとぬかるんでいる人格
中学の頃は太宰治にのめり込んだ
ような気がする
....
家族が崩壊しかねない危機的な状況におちいっても
あらためて会議なんてしなかった
そんな日がそんな時が
来たんだよな
前触れもなく突然に
上の娘が下の娘も連れて家を出て
アパートで暮 ....
船が海に飽きて空中を浮遊したり
飛行機が空に絶望して海底を探検したり
少年が瞬くまに老人に進化したり
したら
愉快で痛快だな
子供が鉄棒に失敗して砂場に落ちた
自力で這い上がり立ち上が ....
翌日。
妻は薬局で妊娠検査薬を買ってきて試した。
陽性だったと妻はそれを俺に見せた。
俺たち夫婦は子供を授かった。勿論その事実を確かめる為に俺は会社から休みを貰い妻を産婦人科に連れて行った。
....
天変も大地の異変も起こる事なく。
一見、平和に穏やかに過ぎていく日々。
リモコンのスイッチをonにすれば、映像と音声が垂れ流される。television。
垂れ流されているけれど、眼も耳もほ ....
娘が二人いて、二人共中学一年の終わり頃から不登校になったよ。
俺は三十代の半ばに縁があって結婚し所帯を持った。それ以前は飲食店の厨房で働き店を何軒か転々としていたが、十年近くはM駅前の洋風居酒屋で働 ....
俺はまだ肝心なものを手に入れてない
肝心なものがいったい何なのかわからないのが
その証だ
人生の滑り台を何度も上りその度に滑り落ちただけで
いまだに滑り止めが見つからないみたいに
探 ....
変な言い方かもしれないけれど娘には男がいる
俺ははけして良い父親ではない
それどころか
娘に依存している
不甲斐ない父親だよ
娘には男がいる
もう長い付き合いらしいが
俺はまだ一度も ....
自分が自分以外の何者であった
ためしはない
心臓と言うポンプが血を汲んでいる
間しか生きられないんだよ
阿呆につける薬
なんてないんだからさ
頭が痛い
割れるように痛い
....
たとえ
どんなに足が遅くて
地味にコツコツ歩いていても
一度に雲行きがあやしくなって
その内にザァザァ降ってきたら
たちまち道はぬかるみ
傘の用意がなければずぶ濡れの人生なのさ
たと ....
鬼灯の実が紅くなると中身を綺麗に抜き取って空にした
それを口に含んで上手に鳴らした
脳裏に仄かな明かり
思い出には靄がかかっていた
子供らはとても無邪気
数人の男のこのなかに女のこが ....
私は
詩人になりたい訳じゃなくて
私は
私の吐き出す
言葉の糸をよりあわせて
何処かの
知らない誰かの
心の
その
奥深くに
垂らしたい
だけなんだよ
私は
詩人なんて
....
たとえ
俺が歩けなくなったとしても
路は途切れないさ
たとえ
俺に朝が来なくなっても
街路の樹木は立っているさ
たとえ
俺が夜に溜め息をつけなくなっても
繁華街の立て看板に明かりはつく ....
深海に人魚の棲みかがある
海面に姿を表すのはそのなかから
女のみ
選ばれし美しい女のみ
男は深海で一生を完結する
らしいのだが
真偽の程はわからない
昔と言っても
いつの昔かは ....
この世の塵の掃き溜めに涙も唾も吐き捨てる
俺の怒りの矛先は何処にも行き場を失って空っ風に震えるばかり
何でもねえょ
馬鹿馬鹿しいよ
どうでもいいよ
どいつもこいつも
あいつもそいつ ....
一人にたった一つしか持たされていなかった
それを
いつかは黄泉の国に落としていまうとわかっていても
一分でも一秒でも長く持っていたいのは
誰しも切に願う事
名を呼んだけれど応答がなかった ....
昨日と変わらない今日だった
今日と変わらない明日がくるかは
明日しだいさ
変化のない毎日がしあわせ
連日晴れてばかりの天気は問題を大きく孕むよ
家庭内が円満ならいいだろう
日々 ....
時間も空間も遠く離れてしまっていた
けれど
思いが強く残っていたから
時に
目を瞑ると
その人が
その人の顔と体 そして何気ないしぐさが
記憶の動画や静止画に現れた
すると感情が浸 ....
街は正解と不正解が犇めいていたし
真実は虚構になぎ倒されてもいた
いっさい血は巡らない空の下には
寒気の壁が立ちはだかって
人は誰もしあわせな気持ちを手に入れられない
それでも欲望の ....
私という存在はたった一人
時計回りに過ぎていく日々のなかで
私が一番に愛してやまないのは基本的に私自身
そんな私のなかの
良い人と
悪い人の割合
それを計るのは
私以外のその他
そ ....
子供は妻が産んでくれた
これってすごいよね
でも
そんな事を言ったら
何言ってるの
子供を産むのは女の役目でしょ
と
言われかねない
子供は妻が産んでくれた
これってすごいよね
....
不幸にははじまりがあるらしい
その先には大概どん底があって
どん底から這い上がれるか
そのまま沈んだままかで
人間の真価が問われるらしい
しあわせには入口があるらしい。
けれど
けし ....
普段から陽気で賑やかな人も
そうはなれない人も
皆それぞれの胸の内に抱えているよさびしさは
さびしさの質も量も測れない
その正体は濃い靄に飲み込まれている
けど
時には怪物になってどろ ....
般若心経と法華経の違いもわからない
仏様の教えに全く関心も興味も持たない私の
耳と言う小さなグローブに時々思い出したみたいに
彼女は言葉のボールを投げてきた
「ネェ、あたしの事愛してる?」
....
秋葉竹さんのこたきひろしさんおすすめリスト
(213)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
やがて疲れはてて
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-3-29
問題は何一つ解決を見ない
-
こたきひ ...
自由詩
2
19-3-27
フラストレーション
-
こたきひ ...
自由詩
5
19-3-25
女の名前は恵美と言った
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-3-24
散文と詩文の間
-
こたきひ ...
自由詩
2
19-3-17
人生は一枚のキャンパスだって誰がが言ってた
-
こたきひ ...
自由詩
2
19-3-16
文学なんてこころざしてないよ
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-3-16
家族会議はしないけれど
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-3-13
船が青い海に絶望して
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-3-11
天変も大地の異変もなくて_続編
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-3-10
天変も大地の異変もなくて
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-3-10
干からびた流木を集めて人生と言う筏を組めば
-
こたきひ ...
自由詩
4+
19-3-8
がらんとした世界で
-
こたきひ ...
自由詩
5
19-3-6
欠けていくものがある
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-3-6
死んだ人が愛おしい
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-3-1
雨が降らなければ地は潤わなくて
-
こたきひ ...
自由詩
5
19-2-22
鬼灯が紅くなる頃には
-
こたきひ ...
自由詩
6
19-2-20
詩人になりたい訳じゃなくて
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-2-17
俺が歩かなくても
-
こたきひ ...
自由詩
11
19-2-14
さよならをかさねて
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-2-10
死にたかねぇよ
-
こたきひ ...
自由詩
5
19-2-2
時の経過を待っていたから
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-2-1
運命には逆らえないよ逆らわないよ
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-1-27
時間も空間も遠く離れて
-
こたきひ ...
自由詩
7
19-1-24
氷の壁が
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-1-21
私という存在はたった一人だから
-
こたきひ ...
自由詩
5
19-1-19
淡々と日々は過ぎていく
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-1-17
マッチは売らない少女
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-1-16
この世界に存在している、偶然に
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-1-15
嘘は方便だから
-
こたきひ ...
自由詩
5
19-1-13
1
2
3
4
5
6
7
8
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