すべてのおすすめ
冬の分厚い雲にとざされた
細胞内共生説
のような太陽の下を歩いていると
ロケットに括り付けられた
葉緑体の
気分だ
真空空間はエナメルのペトリ皿
おれは
スポイトの
遊星で爆発する
{引用=「はじまりの小詩」

 
洗面所の
鏡の前に立って
歯みがきをしていると
朝の光が
横顔を洗った
ふり向くと
トイレのドアが笑った

このとき
ぼくの何かは
まだ眠っ ....
たどるように

消えるように

すてるように

流れのように

いっさいはながれ

はがれかかったかさぶたは
なかなかとれない

生命線

銀河鉄道

黙殺を超え
 ....
而も
沈思の蛍は
きえても何も遺さずに
また
うまれて来ては
舞ってしまう
せせらぎのうえ
エニシダと奥
細部
洩らさず明るめ
ひとりでのようにみえて
尽くすかのごとく
すでに ....
俺なんて所詮ぐちゃぐちゃのコードで、解きほぐせばただ単純な線で
俺はだから屑なんだし
屑って程の値打ちも無いぐらい
屑なんでって、それを言って相手の反応をうかがってるあんたの屑さ加減はよく分かっ ....
手を繋いだ女の子は3歳
後ろ姿のママは西風に帽子を抑えてる。
もたれ合い
ふたり
コトコトと列車に揺られ
ねむりこけ。

行先・ 「未来」

きれいな海岸に着く。
5歳になったその ....
{引用=ゆうやけに
金平糖をこっそりと盛る
あらむ抒情には
粉雪よふれと
いみもなくスナフキンのように

科学館のある丘に
今日もなびいていた
なびきながら
横目を拾い集めていた
 ....
ネジをうまく回せたり
紐を間違えずに結べたり
ファイルにプリントをちゃんと綴じられたり
そんなことができたら
他にはなにもいらない
書くことも捨てていい
ぼくはまともに就職できるんだろうか ....
何かとても感動した夢を見たのに
きれいさっぱり忘れてしまった
忘れたことはまだ辛うじて覚えている
だが、もうじき
夢見たことも忘れてしまうはず
だからこうして書き残しておく
ぼくはいま
 ....
弁当を開けると
見たことも無い空が入っていた
妙に縁どりのギラつく雲と
エメラルド・グリーンの空が一つだけ
箸で一口くちに運ぶと
ジャリっと歯に何かが当たった
たまらず吐き出すと
プテラ ....
それは
あずき色の革張りで
しっかりと綴じられており
少し重い

一ページ目の
なめらかな白い砂浜には
控えめな海藻が
いくつか打ち上げられている

完璧な塩のフォントと
滲まな ....
何もできないので
何かをやっていたら
何かでいられた
ような気がしていた
でも本当は
ほっとかれただけ
いてもいなくても
どちらでもいい
そういうふうなものとして

満足にヒモも結 ....
冬菊のぽんぽんのよな陽の{ルビ屯=たむろ} 🌼

湯豆腐や小窓一箇所開けている ♨💭

冬麗にすすれば{ルビ洟=はな}も空の筈 ( >д<)、;'.・ハクション!

書きかけで ....
遠くで
どこかで
風が吹いている

耳たぶをさわりながら
少し冷静でいよう

三つ葉のクローバーを
親指と人差し指のあいだで
やさしくしよう

生きている
だけで
何かをよご ....
細胞壁には鍵を掛け
咎の走幅跳にいそいそと臨み
歳月に鞣された呼吸と律動をたくわえ
中空はどこまでもうつくしく
しかしその全貌は中空の為に須くそれを欠き
一朶の有意の他者を穹に飼い
詰まる ....
昼飯を食べて
ぼけーとする

いなくなったら
どうしよう

自分が










たいようの存在
「かけない手紙を」

かけない手紙を
くもにしたためたい
くもはながれながれてあの街へ

読めない本で
眠りたい
夢見の国はほろんで咲いて

さみしい人と
さかなになりたい
海 ....
空丸さんの道草次郎さんおすすめリスト(47)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の惑星で- 道草次郎自由詩221-1-8
音楽へのオマージュ(補遺)- 道草次郎自由詩2*21-1-5
- 道草次郎自由詩321-1-2
スケッチ- 道草次郎自由詩320-12-24
破断された時間- 道草次郎自由詩2*20-12-21
列車に乗って- 道草次郎自由詩3*20-12-14
日付け変更線からの距離- 道草次郎自由詩320-12-11
ネジをうまく- 道草次郎自由詩8*20-12-7
はるかな記憶- 道草次郎自由詩420-12-2
白亜紀の弁当- 道草次郎自由詩7*20-12-1
本を、泳ぐ。- 道草次郎自由詩8*20-11-25
実習場- 道草次郎自由詩2*20-11-25
ぽんぽん- 道草次郎俳句120-11-23
そこへ行きたい- 道草次郎自由詩720-11-20
分解する- 道草次郎自由詩220-11-6
昼休みの両義性- 道草次郎自由詩2*20-10-16
かけない手紙を__他- 道草次郎自由詩4*20-10-11

Home 戻る 最新へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する