すべてのおすすめ
あなたはどうして
広げた腕に
光と闇を
交互に見せるの

優しい顔で
厳しいことを言う

大縄跳びの
ジャンプに飛び込む
タイミングがまるで
解らないように

私たちずっと
 ....
夜明けと共に目覚める
そして赤紫の空が生まれる
狂気の男が怯えている
偶然なのに
必然のごとく
それが誇大的妄想であっても
滑稽な一人芝居
嗚呼 悲しきクオリティータイム
私が描いてき ....
洞穴を突き抜ける風が立てるような轟音がずっと聞こえていた。日中ずっと度を超えた太陽に炙られ続けて乾ききった身体のせいかもしれない。あるいはもっと他のなにか、もっと根の深い―ウンザリするような原因が .... 2月の心音を思い出しながら、8月の憂鬱を海に流した。夏の夜はきみの瞳の色をしていたの。拾い集めた星屑を沈めて、ひかりを宿して、わたしの再生が始まる。こうしていまさら思い出すのは線香花火のにおいや、なだ .... 白いりんごをのせた皿に薄陽がさしてゐる。

月をたべた少女が硝子の洗面器にそれをもどした。

日が暮れる。わづかに年老いてゆく。
熱を含んだ雨が空を刻み
冷たい窓に水滴を残し
レシートの角で当てると痛がり
愛に例えるとそれは君だった

ハンバーグの肉汁みたいに
汚れたものしか出てこない体を

擦り合わせてパスポー ....
恐竜の高さのビルの二階階段踊り場で
二段階右折を見降ろしていることに気づく

早朝さんざめく目眩(めまい)の驟雨は
作られた樹々の明日を生かそうとする

寂しい風がゆったり ....
戻ってきて晩夏
アスファルトの上を蟷螂が逃げていく
コウロギたちが目をさまし
囁きの波に揺られる、、、
まんまるお月
------------------------------------ ....
くたびれた
くたびれ果てた
夏の果て
恋も愛もくり返し
くり返して

夕立の雨音におびえたり
涙したり
蝉しぐれも
一度も聞かずに
夏は終わろうとしている

あなたは変わった
 ....
燃えるように苦しい試練だった
貪欲で好色で汚れ果てていた
なぜなのかはわからない
疲れ果て 壊れかけ 崩れ落ちた
闇の中に 欲の中に 罪の中で
放蕩に身を持ち崩し
夜の街を 昼の街を 
 ....
髪と髪が触れ
影になる
風のなかの粉
砕けて光る


ざわめきを登りつめたところに
廃線の花 水に浮く葉
ひとつひとつの滴に残る
まばたきの水紋


打 ....
あれは何だったのだろうか
白い下着に
染みた赤い穴

生臭くて吐き気がして
身体を逆さまに
したくなった

汚れた下着を
着替える前に
見つめてしまった
その一点が

創作の ....
地上で最後に咲いた花には
目がありました

かつて生存したあらゆるものが死滅し
文明の残骸さえ塵になった地上で
とうとう最後のいのちになった花は
青黒い雨に打たれながら
薄汚れた白い花弁 ....
背後霊の手は長く
千手観音よりも多い
ただ
多ければ良いという
ものでも ない

人間の役に立つのは 人間の手と同じ数
つまり 二本の手がもっとも便利
背後霊にもイカのような触腕がある ....
「世界が平和になりますように」の立て看板を次から次へとぶっ壊して破片の上でダンスダンスダンス。七夕まで踊り狂うよ。天の川の下、きれいに残った文字だけを組み合わせたらそれが世の中の真実なんです。
嫌い ....
水の空へ落ちる蝉
十全に ささやかに
冷たい太陽がコクリと飲んだ
――句点はどこ
滔々とただ滔々と
置き去りにされ
ことばは向こうばかり見て



             《句点 ....
アップデートに本体が耐えるかどうかが心配なんだが
そんなに最新のVer.でいきてゆける訳ではないんだ

情報格差とは素敵すぎる造語で仕掛けられた欺瞞なんだろう
いつも調整しながら生きている老体 ....
雨と点滴はどこか似ている

涙のようにつたい落ち
大地なる体を潤そうとする

友の瞳が夢を見ているうちに

雨よ止んでおくれ

彼が誰かに恋するには気恥ずかしく
与えようとするのが ....
潮風で錆びた蝶々の羽根が
砂浜に沿って転がっている

波打ち際で動かない体が
螺旋を描いて燃え尽きそうだ

溜め息で模様が変わる羽根は
貝殻のように折り曲げられて
夜になって隙間をのぞ ....
七月の畑の
ナスの丸い実を
左手に切り落とす
紫の針が
指先を削ぐ

右足の爪先に
陽を丸く落とす
立ち上がり 雲に翳り
鳥の翼が素早くめくられる

私達の早朝の証である
縛ら ....
小さなサイコロが
ころがっていく

平坦に見えた道に
傾斜がかかりはじめたから
なにもかもが
かろやかに
だけど
のがれることはできない

さよなら

さよならも
すなつぶも ....
樹木に絡む細い雨
しっとりした芝生
鳥たちの早すぎる朝の歌
あなたは夢見る髪の渦
傘を差そうか差すまいか

照り返す水の雲
ほどけ去る踊り子の
糸つれひとつ引くように
白いけむり青く ....
  お前は夢を見ているのか。

 緑に囲まれた小さな庭の片隅。
 日陰に置いた籐椅子に腰かけたお前は優しく眠っていたのだ。
 
 静かな寝息を立てているお前に私は小声で語りかけた。

 ....
ぽっかりと空いた時間に何をしよう

流れる雲はいつもよりちょっと忙しそう

吹く風は私をちっとも気づかってくれないし

花はまたねとゆらゆら揺れている

石ころはちっともこっちを見 ....
君の代わりに抱きしめるカーテン
薄いレースは白く軽やかで
向こうの世界が透けて見えるから
触れると熱くて破れそうになる

窓際にやって来る風の唄や
耳を当てると何かが聞こえて
レースの擦 ....
冷たい茂みのなかで ほほえむように息絶えた

光をともす雨つぶのなかに 今朝はうまれた

冷たい茂みのなかで ほほえむように息絶えた

わたしは傘を差し 家を出る

はじまりがおわりに ....
とても天気が良くて
気持ちいい風が吹いて
少し眼を細める光が射して

心を許せる友だちが数人いて
いつ聴いても飽きない音楽があって
偏見の目で見られても胸がときめくひとがいて

からだ ....
子供の夢を壊さないように
ビー玉は瓶の中で泳ぐけど
僕等が触れようとする時には
チリンと音を立てて断るんだ

自転車がベルを鳴らすみたいに
ビー玉は透明な道を通り
トンネルの先に出口があ ....
小さく尖った歯で
骨付き肉に喰い付くと
遠い昔がよみがえる
自分がまだ産まれてもいない
遠い時間の記憶が

タイムマシンはまだ発明されてはいないけれど
かたちのないタイムマシンはいつだっ ....
Tシャツの上にプリントされた
ネクタイの模様は僕のように
子供と大人の顔を持ったまま
世界へ出て行く覚悟がなかった

寿命が伸びてるこんな時代に
敗北を認めるのは早すぎて
夢はひとつでも ....
青の群れさんの自由詩おすすめリスト(197)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ミナト ...自由詩418-10-20
クオリティータイム- あおいみ ...自由詩3*18-9-3
その振動が記憶している- ホロウ・ ...自由詩1*18-8-30
某式日- 青花みち自由詩618-8-30
日暮- 石村自由詩10*18-8-29
自営業- ミナト ...自由詩218-8-28
その街が破れかけていたので- 秋葉竹自由詩1018-8-27
晩夏にて- asagohan自由詩118-8-27
生還した夏- あおいみ ...自由詩6*18-8-26
時が来た- あおいみ ...自由詩3*18-8-26
ひとり_言葉- 木立 悟自由詩1018-8-26
10歳- ミナト ...自由詩218-8-25
「最後の花」- 桐ヶ谷忍自由詩718-8-24
背後霊が水を汲みに行く- るるりら自由詩7*18-8-21
ダンスダンスダンス- 青花みち自由詩8*18-8-18
句点- ただのみ ...自由詩8*18-7-18
アップデート- 梅昆布茶自由詩14*18-7-17
呼吸- まみ自由詩7+*18-7-16
真珠の涙- ミナト ...自由詩218-7-16
七月の畑- オイタル自由詩618-7-15
夏の入り口へ- そらの珊 ...自由詩2018-7-15
皮膚に隠れて- ただのみ ...自由詩9*18-7-14
午睡- ヒヤシン ...自由詩10*18-7-14
ぽっかりと- 天鳥そら自由詩9*18-7-12
イノセント- ミナト ...自由詩4*18-7-8
繰りかえし- 印あかり自由詩1318-7-4
幸福への歌- HAL自由詩16*18-7-3
ラムネの詩- ミナト ...自由詩418-7-2
野性の夜に- そらの珊 ...自由詩13*18-7-2
凡人の爪- ミナト ...自由詩918-6-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7