すべてのおすすめ
夕陽を抱いた木々の裸は細く炭化して
鳥籠の心臓を想わせるゆっくりと
いくつもの白い死を積み冬は誰を眠らせたのか
追って追われる季節の加速する瞬きの中
ゆっくりと確かになって往く単純なカラクリに　.... 水の空へ落ちる蝉
十全に　ささやかに
冷たい太陽がコクリと飲んだ
――句点はどこ
滔々とただ滔々と
置き去りにされ
ことばは向こうばかり見て



　　　　　　　　　　　　　《句点　.... 樹木に絡む細い雨
しっとりした芝生
鳥たちの早すぎる朝の歌
あなたは夢見る髪の渦
傘を差そうか差すまいか

照り返す水の雲
ほどけ去る踊り子の
糸つれひとつ引くように
白いけむり青く　.... 魚は形を失った
こっそり棚から取ろうと背伸びした
幼子の小さな掌から
するりと逃げ出したのだ
｛ルビ釉薬＝ゆうやく｝で青みを帯びて
濡れたような
しなやかな生の動態を
無言で秘めて微動だ　.... 「覚めない夢もいつかは覚める

闇の深みにスポットライト
行き来するたび変身する
――あなた
咬み合うヒュドラのよう
分裂と統合の具象化
象徴としての女神よ
純・錯覚　恋は
中空の象　.... コーヒーをかき混ぜるとスプーンが何かに触れた
すくい上げると　懐かしい腕時計
そっと指でつまんで　見る――当然死んでいると思ったが


――蘇生するような
　　　　　　　　秒針の震え！
　....

青の群れさんのただのみきやさんおすすめリスト（6）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
見えない幻	- ただのみ ...	自由詩	16*	18-12-31
句点	- ただのみ ...	自由詩	8*	18-7-18
皮膚に隠れて	- ただのみ ...	自由詩	9*	18-7-14
土の魚	- ただのみ ...	自由詩	7*	17-12-30
Ennui／ある朝の人生論	- ただのみ ...	自由詩	5*	17-5-20
春と詩はよく似た病と嘯いて	- ただのみ ...	自由詩	10*	17-4-8

---

すべてのおすすめを表示する

推薦者と被推薦者を反転する