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無知者には憐れみすら与えられない

たとえばシンポジウムの場で

松岡正剛にダメ出しされたり

生まれる前から決まっている

救われないことが決まっているのだ


三一論的に
 ....
まだインパールやガダルカナルみたいなことやってる俺たち

アメリカから見れば日本列島すべてが要衝だ

べつに沖縄だけが地政学的に要衝であるわけではないのに

あの基地の多さ大きさを放ってお ....
三歳児健診で幼児心理学者がこどもに質問している

こどもは今まで見たこともない真剣なかおをして椅子に座っている

真面目なかおをして質問に答えようとするこどもを見るのは初めてのような気がする
 ....
いのちやたましい

こころとかからだ

ニュートンもアインシュタインも

森敦もサルマーンルシュディーも

この宇宙の法則性や人生のからくりを

知りたくて知りたくてたまらなかった ....
会えばぜんぶ吹き飛んでしまうのに

臆病者も恥ずかしがり屋になれるのに

町に吹く秋の風

銀杏のひかりはすっかり黄色いのに

虫の声が星のように瞬いているなのに


どうしてど ....
大歓喜せよ

単なる歓喜ではまるで足りない

そうだ

パッパッパッパッ、パッパッパッパッ、パッパッパッパッ、パアッーパアッー、

大歓喜せよ

浅い息

あぶら汗

目を ....
さびしいというのは

状態としてはべつに悪いことではない

それに起因して

やがて悪い状態になるかもしれないというだけのことだ

だからさびしいということを

悲観的にとらえるこ ....
木が騒いでいる

風と葉擦れが波のよう

潮の香のない海のよう

虫が鳴いている

幾重に重なる星のよう

その音色が宇宙のよう


ぼくらはどこから来て

どこへ還るの ....
経験は尊い

苦難を背負うことで

他の痛みを知ることができる

と、

それがどうした、と

苦しみで他の痛みどころではない、と


我慢する必要などないのだ

他の痛 ....
好きになっていく

好きになっていくと

ある朝そらに一面に

きみの胸像が浮かぶ

それはふたか宇宙だ

きっと宇宙のほうだ

好きになっていく


まだ蒸し暑いけれど ....
ひとのそういう気持ち

報道され

どうでもいいことに思えるくらい

とても陳腐だ

しかも誰だかいちばん弱いひとを

傷つける

ひとのそういう気持ち


駆けていく
 ....
腕に生ぬるい風が

夏の叢に虫の音が

頭に響く星のこえ

秋の煙を幻視する


過ぎていく

一年が

三年にも十年にも

万年にも光年にも

思える

還って ....
尊い場所にはふつうのひとびとが沢山いた

そこは緑と和が充実していて

巨大な茶室のようであり

森林もある平べったい庭園のようでもあった

ぼくらは散歩していた

池を模しただだ ....
蒙古タンメン中本を攻めに行く

蒙古丼も頼んだりする

寒気がする辛さだった

神様からみれば僕は虫

分からないようで分かっている


皮肉なもんで

別れてからのほうが連 ....
白が基調の部屋に閉じ込められる

イタリアオペラのアリアが聞こえる

パバロッティだ

食事の時間がくると階段にまで列が延びる

みんなおんなじ服とクツを履いている

お腹が減るの ....
おとぎばなしみたいな月が

雲に風やひかりをあたえる

近づけば歓声がおきる

ぼくがうごくたびスマホがうごく

好きなことして金をもらう

こんなぼくにありがとうな


自 ....
あいつは童話のデンマークおんなのこ

あいつのメルヘンはおれだけがまもる

やくそくしたのにやぶってしまったよ


あいつがいたらこわくなかったのに

たいしてたよりにならないやつだ ....
あいつをほめたい

さいこうにほめたい

せかいをあけてあげたい

ひきだしをたくさんつくってあげたい

おれがなんじゅうねんもかけてまなんだことを

あいつにぜんぶわたしたい
 ....
湿った青灰色の夕まぐれ

音楽を探していた

ぱっとしない

うまくいかないことばかり

毎晩のように襲いくる発作

ひとりではある程度のことしか出来ない

ひととやると思い通 ....
勾留されて取り調べを受けた。一日めでいちいち真剣に返答していたら体もたないことに気づいた。取調室に向かう際かならずロッカーを通る。そこでだけしばらく時間が潰せる。ロッカーのなかにノートを広げて今日のこ .... ぼくの身に止まった蝶が

羽根をやすめることができる速度と

やわらかさで生きていく


だまされても理不尽に遭っても

戦争になっても

失意のときも得意のときも

その蝶 ....
空に

宇宙が染み出している

秋だ

白い夏の空に

虫や風よりもはやく

秋の光が走る


人間の美しさは髪形だけになる

匂いや陰毛が鼻や歯にはさまる

晴れて ....
まいにちたぶん他人よりも

必死に緊張して生きている

ここから逃げるのは間違ってるような

じゃあ正解はなんなんだって話になるけど

そんな気がして立ち向かっている


勝ちた ....
異国のホームで

異国のことばでアナウンスが鳴る

ぼくはあなたを突き飛ばす

そのまま消えて霊界に消える

あなたは白い花いちりん

揺らしながら坂道をくだっていく

街路樹 ....
着せ替えで生きていたら

格闘ゲームのたまり場でふたりは出合った

ゲイなわけじゃない

女が苦手だっただけ

母親には内緒で暮らし始めた


分かりにくいかも知れないが

 ....
わたしはわからない

わたしにはわからない

いのちやうちゅうについて

わたしはわからない

こころについて

わたしにはわからない

ひとをきめつけてしまうのに

よめ ....
どしゃ降りの中学校

俺のことが好きなあいつ

傷ついたものたちが着替えはじめる

野ざらしのソファに

自棄になって座っている


クズたちが責められる

擁護されるクズも ....
いつかを信じることが出来なければ

ぼくらは他を排撃してしまうだろう

いまはわかりあえなくても

どちらかが歩み寄らなければ

それが弱腰ととられて

どちらかが理不尽を受けたと ....
哀しみに陽がさしてくる

ささないで欲しいのに

いましばらく

いやずっと忘れたくないのに

哀しみに陽がさしてくる

あのこが泣いている

あのこが笑っている

理不尽 ....
少なくともあそこを

こすりあわなければならない

悲しい生き物だ

いくら金持ちでも

胃のおおきさはバスケットボールほどもない

口も性器もひとつしかない

少なくともあそ ....
ひだかたけしさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(161)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無知者の救われ- 吉岡ペペ ...自由詩3*17-9-28
沖縄- 吉岡ペペ ...自由詩217-9-27
三歳児健診- 吉岡ペペ ...自由詩317-9-27
宇宙の法則、人生のからくり- 吉岡ペペ ...自由詩1117-9-26
秋の風- 吉岡ペペ ...自由詩517-9-24
大歓喜行進曲- 吉岡ペペ ...自由詩517-9-21
悪党のうた- 吉岡ペペ ...自由詩417-9-19
台風前夜- 吉岡ペペ ...自由詩417-9-17
苦しみ- 吉岡ペペ ...自由詩317-9-17
秋過ぎる- 吉岡ペペ ...自由詩217-9-13
そういう気持ち- 吉岡ペペ ...自由詩217-9-12
秋の煙- 吉岡ペペ ...自由詩317-9-10
尊い場所- 吉岡ペペ ...自由詩317-9-10
蒙古タンメン中本- 吉岡ペペ ...自由詩417-8-27
みんなおんなじ- 吉岡ペペ ...自由詩317-8-25
ありがとうな- 吉岡ペペ ...自由詩317-8-25
童話のおんなのこ- 吉岡ペペ ...自由詩217-8-23
ぜんぶわたしたい- 吉岡ペペ ...自由詩217-8-23
アラブの音楽- 吉岡ペペ ...自由詩117-8-21
生きざま- 吉岡ペペ ...自由詩417-8-20
蝶とともに- 吉岡ペペ ...自由詩1017-8-19
秋の光- 吉岡ペペ ...自由詩617-8-17
万歳!- 吉岡ペペ ...自由詩117-8-16
異国のホームで- 吉岡ペペ ...自由詩317-8-15
青春みたいに- 吉岡ペペ ...自由詩117-8-15
わたしはわからない- 吉岡ペペ ...自由詩117-8-12
自棄になって- 吉岡ペペ ...自由詩317-8-11
いつか- 吉岡ペペ ...自由詩317-8-7
木洩れ日は光か影か- 吉岡ペペ ...自由詩217-8-6
- 吉岡ペペ ...自由詩117-8-5

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