すべてのおすすめ
平成だ

まったく平成いがい

ない光景だ

汚れていく緻密な先端

つきまとう

粗雑な日常のひかり

平成だ


砂漠に水をまこう

焼け石に水かけよう

傷 ....
先生は本気でおこっている

なんで友達ができないんだろう

なんでみんなに誘われないんだろう

いつも世界を信頼していたのに


ひとを傷つけたり

わがままと言われたり

 ....
口笛のような

オカリナのような

電子音楽のような

みらいのような

懐かしい時代のような


内なる世界へ

校長がこの文化祭に掲げたスローガンだった

先輩とふた ....
障がい者が殺された

19人も殺された

殺人の理由がひどい

そんな理由なら

世界は俺をいらない


それでも泣きながら

歯でも食いしばりながら

誰かのために生き ....
夕日

オレンジ

灰色

ピンク・ぶるー

ターナーの


雨駆けた

雲かさばった

夏のような雨

さよなら


夕日

オレンジ

灰色

 ....
影にもまぎれもない命にも

届けぼくらのイメージよ

原初のもっと前を

飛び超えてこいよもっともっと


飛ぶ鳥のようすが

悲しくもあたたかくも

個体にも運動にも

 ....
古墳のある郊外の町には

なにか清新な風が吹いていた

プログラミングの講習を

五階建てのビルで受けていた


ぼくは思う

よくないことも

いいことも

起こっては ....
耳元で南米みたいな光のなかささやいてみた

ぼくはあなたのヒーローか?

煙草をふかしながらオルガン

ぼくはあなたのヒーローか?

札束でお腹をなでながらキスから始めてみた


 ....
みんなじぶんが正しいと思っている

それがどれだけ陳腐であろうと

みんなじぶんの切実を演出するのだ




感情を圧し殺して

傍観しているぼく




みんなじ ....
運慶作とほぼ確定されている鎌倉期の大日如来像は、ころっとしていて小さくて、剛健でありながら赤子のような柔らかさが匂うようだった。
目に見えない宇宙の真理を、エネルギーを、擬人化ならぬ擬仏化したら、こ ....
欲と不安と

孤独と人声

ああ、そう言えば

そう言えば


他のために生きていくよりも、じぶんのために生きていくほうが大切だ

そんな真実を高らかに唱えるひともいるけれど、ほ ....
肩越しのとまどいに

秋の風か

冬の光か

坂道の横を

電車がいく

秋の匂い

冬の湿り

あなたの小麦の肌に


雑沓がうすくなる

あなたが手をふる
 ....
物々交換していた頃ひとは相手がなにを望んでいるかを考え、自らが欲しているものを手にいれていた

相手が望むもの、自らが望むもの

それをジョイントさせていた

貨幣が発明されるとそれは分断 ....
一枚の紙に、一年十二ヶ月のカレンダーを縦横十個ずつ並べたら、百年カレンダーの出来上がりだ。もちろん一番左上にあるのは、今年のカレンダーだ。

今年四十八のわたしは、確実に、このカレンダーの四列目か ....
母と久しぶりに会い生まれて初めて外食をした

町の三階建てのビルの二階にあるちいさなレストランだった

ぼくも母も日替わり定食をたのんだ

メインはチーズロールカツだった

豚カツは食 ....
穴から出る瞬時の流速は

その穴の水面からの深さの平方根に比例する

平方根っていったい何だ

自然界は二乗だとか平方根がほんとに好きだ


紙吹雪まくしかないや

扇子をふって ....
トラックが泣いている

ひねもすのたり泣いている

何がそんなに悲しいか

雲のひかりに青ざめて

雲のひかりに汗かいて

ひねもすのたり泣いている

トラックが泣いている
 ....
まる

さんかく

原始

くるくる

かたんかたん

とんとん

ぐわんぐわん

しとしと

原始

さんかく

まる


木洩れ日

さえずり
 ....
カーテンにくるまって

部屋のなかに飛び出せば

暗い廊下に佇むばかり

小学校のパイプと木の机

銀色に染めたら居眠り

ベッドで一回転、二回転

自転車替えて顔替えて

 ....
一枚の紙に、今から100年分のカレンダーが載っている。

想像できるだろう。

このカレンダーのとある日に、きみは死ぬ。

想像できるだろう。

なにもしなくてもきみは死ぬ。

想 ....
月がすごかった

君がうつくしかった

あの色はなに色


にんげんでもない

どうぶつでもない

ただのたましいだ


泣きそうな顔が

通りすがりの怒り顔

こ ....
バスのなかで羽根が舞う

バスが真っ二つになる

森林を枯れ葉たちと行く

アスファルトの山道を

白線がひび割れた山道を


殺人風が吹いている

個体から湧き出る個の欲だ ....
カラスが鳴いている

豆腐屋の笛の音がする

昭和16年の町の光が射している


悲しみはいつも異国に満ちている

清々しいぐらいあたりまえに朝が

地球が暴力的なまでに回ってい ....
橋をつくります

ストロー現象が起こるかも知れません

でも橋をつくらなければならないのです


ひとは変化を嫌うけれど

それが宇宙の流れなのです


橋をつくります

 ....
十三年まえの今夜

肉と切なさで結ばれたよ

暖かい夏の夜だった

人生という名の車で

夏野菜の葉の味噌汁と

コンドームを持って来てくれたよ

湯船でいっきに

痙攣し ....
さめ肌

身にまとい

生きる

愛会いたい

夏の凩

吹いている


みんな手を振る

白黒フィルム

セピアの彼方

行くよ、行くよ


さめ肌

 ....
ぼくらが詰まるのは

おもにモノやヒトだ

モノやヒトと過ごす時間を大切にすれば

モノやヒトとの距離を適切にすれば

つまり愛することが身近であれば


相手あってのぼくらなら ....
ラベンダーが斜めに伸びていく

垂れていく

ムラサキの先端が指し示すのは

夢のあとだ

悲劇にもならない静かな悲しみ

朴訥な調べは

それだけで悲しいから水のよう

 ....
ここは観光地だったけれど行列してまで食べたいものなどなくて

カラオケ喫茶みたいなところに入りオムライスを注文した

オムライスには外れがない

その代わり当たりもない

店のなかはペ ....
こどもをつくるためになんども

なんども裸で抱きあっているあいだ

ケーキをまえに三人で写真をとり

それを実家や友達にメールしているあいだ

ぼくはずっと

防衛省でコストダウン ....
ひだかたけしさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(161)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
平成の光景- 吉岡ペペ ...自由詩416-12-23
世界- 吉岡ペペ ...自由詩516-12-20
懐かしい時代- 吉岡ペペ ...自由詩416-12-18
世界は俺を- 吉岡ペペ ...自由詩816-12-13
ターナーの夕日- 吉岡ペペ ...自由詩216-12-10
まぎれもない命- 吉岡ペペ ...自由詩116-12-1
古墳のある町- 吉岡ペペ ...自由詩616-11-30
逃避行- 吉岡ペペ ...自由詩116-11-27
切実- 吉岡ペペ ...自由詩216-11-24
最近見た愛しいもの- 吉岡ペペ ...自由詩316-11-21
人声なかで- 吉岡ペペ ...自由詩216-11-21
肩越しのとまどい- 吉岡ペペ ...自由詩416-11-16
物々交換の亡者- 吉岡ペペ ...自由詩416-10-30
百年カレンダーにて- 吉岡ペペ ...自由詩216-10-22
初めてのレストラン- 吉岡ペペ ...自由詩216-9-25
平方根のふしぎ- 吉岡ペペ ...自由詩116-9-24
トラックが泣いている- 吉岡ペペ ...自由詩416-9-24
原始- 吉岡ペペ ...自由詩316-9-10
あのときの- 吉岡ペペ ...自由詩416-9-7
100年カレンダー- 吉岡ペペ ...自由詩516-8-27
アライヴ- 吉岡ペペ ...自由詩216-8-25
殺人風が吹いている- 吉岡ペペ ...自由詩216-8-15
1941- 吉岡ペペ ...自由詩316-8-13
普遍- 吉岡ペペ ...自由詩116-8-13
無常と常住- 吉岡ペペ ...自由詩216-8-2
夏の凩- 吉岡ペペ ...自由詩216-7-30
愛することが身近であれば- 吉岡ペペ ...自由詩316-7-19
朴訥な調べ- 吉岡ペペ ...自由詩116-7-19
蹂躙- 吉岡ペペ ...自由詩216-7-18
誰も知らない部屋で- 吉岡ペペ ...自由詩616-7-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する