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まあつまらないことを書いたろう
いやつまらないことしか書かなかったろう
それが詩のほんしつだなあとおもう
そう思ったりしてしまう

これは弱い根拠のバランスボールです

詩人は自分の書い ....
『山の人生』の出だしの
子殺しの炭焼きの話を聴きながら
カーブを曲がると
元セブンイレブンだった洗濯屋が
うんざりした顔を向ける

湿り気を帯びた大気を遮断して
空調は乾いた音を立てて ....
赤黒く紅葉したハナミズキをくらい気持ちで見ていたら

雲間から
急に夕陽がさして

ロードライトガーネット
の宝石のようになりました
職業訓練に向かう車中
手嶌葵の『明日への手紙』を聴きていると
ふっと秋の童が降りてきた
きゃっきゃと笑いながら
ダッシュボードをはしゃいで走っていた

ぼくは
しずかに考えながら
考え ....
言ってはいけないことはないけれど
言えないことはある
言えないことなんて無いというのは暴論です
われわれに与えられた自由は
無限の宇宙の中でこのように制限されていて
しかし制限というのも言葉 ....
そうあるように
あるものが
あるだけなのに

なにかの切り屑のせいで首までが埋まってしまっている
上昇が原理ならよかったのに
鱗のはがれたものだけが天へゆけるのならよかったのに
人の望み ....
山あいのさみしい川べりの
物置小屋の青いトタン屋根の上に
紅葉したもみじが
五六枚かかっていた

大町の山間部の秋は
ダム湖の水面に近い方から色付く
楓が黄色く
イロハモミジはわずかに ....
満ちた月に
理屈はいらないように
満足した人に
口はいらない

だからかな
あんまり
満足してしまうと
心許なくなるのは

三日月のシャープさ
とても贅沢だね

うまくいえな ....
この棺桶はきゅうくつで
けれども
そらは紺碧透明
  
 (小鳥のに、さんを棄てている)

こんじきの比喩や
空明のかぜの詩
それを〔私〕はみたけれど
 
(もちろんそれはそれでと ....
五セットもあった作業用手袋を失くした。

引越しの際、いずこかへさよならしたと思われる。実技講習で使わなければならないのに、なんてこったである。百均に買いに行かなければ。なんだか、こんなことばかり ....
昼飯を食べて
ぼけーとする

いなくなったら
どうしよう

自分が










たいようの存在
オームの法則の練習問題がクラスで1番できなかった
理解のいい人はスィスィ解いていく
ぼくは亀みたくノロノロだ
赤面し
泣きたくなった
やっぱりできないことは辛いな
取り残されるとかそういう ....
痰だ

まわりで乱舞して
ひとしきりはしゃいだやつらは去った

残飯のような
おれは
ひとり
路上に座学

汚辱のイメィジで
手を淨める
咳き込む たびに
薔薇を
 ....
不幸の防護服をきるのは簡単だけど
幸せなカーディガンをはおるのはむずかしい

夏でもなく冬でもなく春でさえない
秋には特に
誰かが醜いと、その醜さの分だけ反対側にでっぱった何かしらの事を考えずにはいられない、
そういう自分を消せずにここまできてしまった。

もう、もちろん誰にも褒めらなくなり、そんな自分は、いつしかで ....
どこか短気で
頭もバカだから
この何もかもに
たったの一言で以て始末をつけたいのだ
でも直感として分かっている
はなから
一言でつけられる始末じゃないってことは

でもなかなか
謙虚 ....
ブナの樹が荒風にもまれている
窓硝子にその小枝をかつかつと擦り付けて

(短針の銃口は2:00をさす)

サイドボードの上の小ぶりの兵隊たちは
突撃の姿勢をとったまま永遠の停滞の中にいる
 ....
昔からの知り合いに
手紙をだすように詩を書こう
でもぼくには
昔からの知り合いなんて
じつは一人もいない
だから
かなしいから
遠い外国の誰かにあてて
詩を書こうかな
その人が一 ....
なきゃいけないものは
一つもないが
うしないたくないものは
無数にある

どうすればいいんだろう

誰かが
はなをすするたびに
昔から不安になる

自分らしく
というけれど
 ....
「地面にぽっかりと」

地面にぽっかり穴が空く
空がおちてきて穴に吸い込まれてしまう
緑色のなだらかな傾斜を目で歩く
すると 山麓は蒸発してしまう

自由と自分と詩魂と
それは
 ....
 本を見ていたら、ふと夕焼けの気配が気になった。勝手口から外に身を圧し出してみる。すると、その音に驚いた鳶が畑の近くの草地から、ぶわっと飛び立つ。
 気象現象については詳しくないが、台風が日本 ....
充溢していた時とは
自分が消えてなくっているとき
思えば大体そんなものだった

そんな風に出来上がった世界に
生まれて生きていつか死んでいく
そのことに絶対的な反感を持ってもいいですか
 ....
ぼくは昔から人よりいくらか理解力が劣っている所がある。

これは確かなことで、1回言われてもすぐに分からないのは勿論で、3回ぐらい言われても分からないことが結構ある。

例えば仕事においては他 ....
自分の根っこを見つめる
すべての人間への憎悪なのか
すべての人間への深い愛なのか
それらはとても似ている
そういう考えは空想家のすること
憎み愛するのが人間だ
現実家は迷いながら仕方なく生 ....
君が好きなものをぼくは知らない
君が命を懸けてまで愛する外国の歌をぼくは知らない
ぼくはその歌を聴いたことがないしこれからもたぶん聴かない
理由なんてとくにないよ
人生ってそういうものだか ....
自助グループがその後どのような経過を辿り雲散霧消したのかはまた別の機会に触れるとして、今回はぼくが当時していた仕事の話を少しだけ。


ぼくは20代後半の時、これはどこかで書いたかも知れないが、 ....
挫けたような空が頭の上にはあって
東雲は炯々と鈍色に耀きつつまったりと流れている

パーカーのフードを頭まで被った男が時間を持て余すように行ったり来たりそれはまるで中年太りの死神

人生が鎖 ....
ソラマメだかマラルメだか
デュマだかデマだか
足りないのは砂時計のすな
キーボードのうえの虫をぷちっとつぶす
するってえと曼荼羅
隠せ嘘なんて!
そうそう
核戦争なんてとうに終わ ....
書いては消し書いてはまた消し
消しては書いてまた消して
でもって出来上がった中途半端なのをアップする
我慢がきらいな性分すぐにでも褒美が欲しいのだ
大した褒美じゃないけどないよりはマシだか ....
 歳を取り年々感じるのは、死んだ父にますます自分が似てきたという事だ。父は自分が十七の時に他界した。享年五十八。逝ったのは冬のおそろしく寒い夜更けの事だった。その時のことは今も鮮明に覚えている。
  ....
ひだかたけしさんの道草次郎さんおすすめリスト(289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
何もかもよくわからない- 道草次郎自由詩3*20-10-24
比喩のない希望- 道草次郎自由詩220-10-22
それは陽を待つのかも知れない- 道草次郎自由詩120-10-21
秋の童- 道草次郎自由詩320-10-20
紙っぺらに殴り書き- 道草次郎自由詩3*20-10-19
ほんの紙片- 道草次郎自由詩5*20-10-19
チェーン脱着所にて- 道草次郎自由詩9*20-10-18
詩と三日月- 道草次郎自由詩320-10-17
鳥へ- 道草次郎自由詩4*20-10-17
つまらない雑文- 道草次郎散文(批評 ...1*20-10-16
昼休みの両義性- 道草次郎自由詩2*20-10-16
オームの法則の失敗- 道草次郎自由詩1*20-10-15
鉄の歩- 道草次郎自由詩2*20-10-15
秋のカーディガン- 道草次郎自由詩6*20-10-15
野への投身- 道草次郎自由詩1*20-10-14
これでも詩だってのか?- 道草次郎自由詩3*20-10-13
幻影のコンバット- 道草次郎自由詩3*20-10-13
詩手紙- 道草次郎自由詩1*20-10-12
- 道草次郎自由詩3*20-10-12
地面にぽっかりと/お菓子のポリ袋____他- 道草次郎自由詩120-10-11
残照の中のつまらない対話- 道草次郎散文(批評 ...3*20-10-10
週末の反感- 道草次郎自由詩8*20-10-10
取り立てて書く事でもないこと- 道草次郎散文(批評 ...320-10-10
虚無感- 道草次郎自由詩320-10-9
- 道草次郎自由詩120-10-7
振り返ることⅢ- 道草次郎散文(批評 ...3*20-10-6
未詩ⅰ- 道草次郎自由詩2*20-10-6
鬱滞詩篇- 道草次郎自由詩2*20-10-5
とりあえずニュートラルで- 道草次郎自由詩1*20-10-4
庭の話など- 道草次郎散文(批評 ...2*20-10-4

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