すべてのおすすめ
ら
うたが
ら
らら ら
うたが聞こえる
ら
静寂のみが記された
らら ら
白紙のページに埋もれた夜に
....
コンクリートの丸いもようは、踏んじゃだめよ
って、
しあわせになれないから
って、
きみが言ったとき
さっき
二度ほど踏んでしまったぼくは
ちょっと泣きそうになって、あわてて
声をだし ....
海の見えない
深い森の中で
事件は起きた
たまごから
孵ったばかりの
おたまじゃくしは
幼いから
なにも知らずに
鰓呼吸をする
木の葉が沈んだ
たまり水で育つ
藻を食べて ....
夕暮れ時わたしは足元が見えなくなるまで歩いた
足元が見えなくなると笑いながら歌った
お腹が空いて寂しくなったので
知らないガチョウを食べた
コマドリたちが騒がしいよ
外はすっかり晴れた
夕べの雨
あれ、嘘だったんだ
緑なんかつるっとしてて
ビニールや何かみたい
走ってくる赤い点は君
氷をほっぺたにくっ付けて
びっく ....
目の前を何回か通り過ぎたと思ったら
いつのまにか腕の中にいた
陽だまりのなか
生まれた熱をくるむようにして
うっとりと瞳を閉じたのは僕の方だった
いたらない
わたしが
なきながら
てのひらにうけた
こもれび
なにがよくて
わるいのか
おしえてくれた
あしもとにおちた
こもれび
そこをみつめて
そこからはじま ....
主旋律はもう
ピアノを離れた
(羽をインクにつけたとき
諦念が私に絡みつく)
幼き日々よ
最終楽章に向かうのか
草原を駆ける二人の影は
五線譜の上を踊る
アマデウスの傍
....
はかりしれないほど
スィートな加速度で
ぼくたちは走っていたので
日々の円周ばかりを、何十回とまわり
あしたの記憶だけ
どこかに置いてきてしまった
クラクションが、鳴ってる
....
はっぱをめくればなめくじ
みんなにきらわれて
しおをまかれたりする
おまえなめくじ
うまれてからずっと
からだじゅうでないている
おれだっておなじ
みんなにきらわれて ....
遠くなっていきますものが
小さなものと大きなもので
知らないものがたくさんできて
そうして見知らぬひとになってゆくのでした
ありがとうがとても透きとおって
私の前で響いているのでした
....
裏も表もないよ
毎日つまらないね
何してても
つまらないね
何も面白いことなんかないね
どんどんなくなるね
お茶飲んでビール飲んで
音楽聴いて映画観て
歌って踊って叫んで恋して
やっ ....
雨が降る日曜日の午後
雨宿りをした金木犀の木の下で
電線に連なって揺れる雫を見ていた
耐えるように震えながら
世界を逆さまに映した雫が静かに落ちる
君はその小 ....
満天の星の下で
優雅に飛び交う蛍たち
手のひらに降りてきた光
そっと抱きしめる
静と動!
遠と近!
悠久と一瞬!
異質の小さな光たちは
それでも絶妙のコラボレーションで
....
ひどい青さの落果
そんなに思い出を失くしてどうするの?
夢をみてるのね
ゆるい傾斜の果樹園で
ひとつひとつの木には
実がふくらんでいて
それいぜんには
花が咲いていて
遠い
息が ....
毎日見慣れた部屋の中で
いつもと少し
違う私になって見ようなんて
時間も いつもとは
少し違う角度で流れて
早いうちに片付けも終えて
それも気が向いたところだけ
テレビ ....
物理的にいうと
今現在あなたとの距離は
約10センチメートル
ここは
広大な宇宙の拡がりと
気の遠くなるような長い時間の交差点
次の瞬間!
あなたは
もう二度と
わたしの手の ....
がっこうからかえると
おかあさんのからだがばらばらになって
いえじゅうにちらばっていた
あわてて
ぜんぶかきあつめて
しんちょうにくみたてると
とりあえず
おかあさんみたいなかたちに ....
上から下を眺めて
もし落っこちたとき
やっぱりコンクリの上じゃなくて
芝生の方に落ちたいなあ
なんて考えてるうちは
無理なんだろうな
デパートは
大好き
熱帯魚売り場と
屋上が
あ ....
銀河の向こうへ
飛んでいったりしない
腰の痛くなる椅子に座って
不思議の国へ迷い込んだりしない
目の痛くなるこんぴゅーたで
呪文を唱えて
魔法をかけたりしない
人達と一緒に
....
午後に揺れる はちみつ色の池が
とろり とろり
眠くて仕方ありません
医学的にホルモン・バランス
春の陽気を否めませんのよ
かすんだ景色を走るの 普通電車が
....
悲しさと淋しさを
試験管に注いで
反応させたら
恋になるかしら?
手をすべらせて
ビーカーを取り落とすほど
白い煙をたちのぼらせて
恋になるかしら?
欲しいものがなくなって
安心していたはずだった
欲しいものがあるのは苦しいから
手に入らないものは何もかも
あきらめた
はずだった
それなのに
欲しいものができた
それは秘密だ
痛みが残したものに
少しずつ慣れて
平気と笑って
隠す胸の傷
指先でたどる
消せない色々
転がりながら
散り散りになる絆
行き場所を求め
彷徨い続ける僕ら
雑踏にまぎれて
ビ ....
もっとずっと一緒にいたかった
もっとずっと聞いてないこと
たくさんあるような気がするから
もっとずっと他愛なく笑っていたかった
わたしはさみしい
みんないなくなってしまうから
わたしが抱きしめると
みんな凍りついてしまう
わたしが好きになればなるほど
わたしは嫌われる
わたしは寒い冷たい場所に
あなたを閉じ込めよ ....
ボクはスノーマン
お日様が
君を想う温度とすれば
ボクはスノーマン
手も足も
出せないままで溶けてゆく
明日は
水に戻るのだから
ボクはスノーマン
芯まで
氷
....
このところ毎日会っていたのに
今日すごく「久しぶり!」
そんな気がする
夢の中にいたの?
恋をしていたの?
孤独の中にいたの?
とぉくとぉくにあったあなたの心
今 あなたへ帰って ....
もし
願いが叶うなら
私は翼がほしい
あの空の青に包まれてみたい
めぐる風や 雲と
遊んでみたい
何もかも忘れて
はしゃいでみたい
果てなく続く空を行け!
向かい風が吹いたと ....
目のまわりが充分に黒ずんでいるから
メイクはしないむしろもっと顔色を悪くしたい
歯はおあつらえむきにぼろぼろ
煙草吸うから脂できたない
昨日から何にも食べていないから
うまいことやつれて頬が ....
1 2 3 4 5 6