のばした爪に 皮をゆだねても
みかんは 指を求めていないのです
力ですか 許しですか
欲しいものを求めていますか

甘い実にも捨てる場所がある
どうしても受け入れられない
どこか ままな ....
真夜中から
目を覚ます夜明けは
地球のどこかで
随分と消えていたはずの
絶望やら希望をも
まだ柔らかく包んでいる

颯爽として
朝食の準備をしながら
太陽の日射しがからっと音を
立 ....
2015年のデロリアンを知っているかい
昔の映画で タイムマシーンとして造られたメカさ
たくさんのミニカーの中でも いちばんサイケな奴
こどもの頃から あけることのなかった引出しから
 ....
超現代詩は 聞かせるようにつぶやけば出来ます
下手に表現技法とか 文法とかにこだわると
情(こころ)がそがれます

超現代…
はて 現代を超えると何時の時代になるのでしょう
近頃 宇宙 ....
「ひとりにひとみしりしてみたりしてみ?」



黄昏に羊一匹とてとてと



虚しいと寂しいをよく間違える



大勢になればなるほどここはどこ



一言も発せず終わ ....
銀色で騒がしい電車の
独りごとが
さっきまで飛び抜けて上手だと思っていたハードルの越え方を変えてしまい

帰ったら
わたしたちはうちたたねを
する予定
来週やさ来週には
新しく駅ができ ....
しれっとしてあなたは澄ましている
いつもそんなことだ

まあいいか
べとべとのおんなよりは

もとかののファイルを
おとこは名前をつけて保存する

もとかれのファイルを
おんなは迷 ....
街路樹の緑が色濃くなる刻
敷き詰められた赤い煉瓦に
バイオレットの紗が降りる

黒いヒールがコッコッと音を立て
街路に照らし出されて
白いコントラバスが歩いて行く

コントラバスから延 ....
堕ち続ける夢をみるのはこれがはじめてでもない
ときどき浮遊する夢もみるが
たいがいは堕ちている

奈落に底が在るとしたらいつそこにたどりつけるのか

それとも俺は横方向に無限に移動している ....
太陽の厳しい陽射しにさらされて
赤黒く色褪せた
夕暮れを夜空に染める
とても細い雨降りの音は
真夏のRequiemのように
聴こえて微かに哀しい

久しぶりに
ゆったりと
寂しく過ご ....
亡くなった翌年の父の誕生日プレゼント
花束はバースデーなメロディ付だった
録音部の端を知らずに千切って
乱雑に放り出したらハッピーバースデー
痛みだらけのハッピーバースデー
それでも何百回父 ....
戦火を避けて祖父の家に疎開していたぼくの
ノートや教科書と一緒に
街にあった家が焼け落ちた翌日 
父は硝煙クサイ鉄の筒を持ち帰ったが
それ以来 街の家のことは口にしなかった

道を挟んだ隣 ....
冷蔵庫の中でしずかになにかが貯蔵されているが
それはけっして常温の空気のなかにはでてこないものかもしれない

陽光のとどかない深いうみのそこで
眼のないいきものたちが生命活動をくりひろげていて ....
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)と広島交響楽団が共演するクラッシックコンサートに行く。
「平和の夕べ」と名付けられたそれには、ほぼ空席はなかったが、二階席中央ぽっかり二列だけに誰も座っていないところが ....
      あなた 人形の家のノラのようにように妻は家を去った
軽薄でもなく明るく出て行ったものだ
公証人のまえで離婚の書類を書いた

そのあとでコーヒーでも飲もうと言い出して
でも埼玉の東松山などにはマックさ ....
エンゼル・パイばかり
食べていると
エンゼル・パイ禁止令が
出るので
まだ食べてない
エンゼル・パイを
裏庭に埋めた

あくるひ、下校途中の
てんくうの一画をしめる
ユーフォーみた ....
彷徨う
空を 海を 宇宙を
いたたまれなくて
ここにいられなくて
突風に身をまかせ
時空を 彷徨う

彷徨う
誰かに会いたくて
でも会いたくなくて
微かな煙のように
静かな陽炎の ....
あなたは何処に生きていますか
過去に未来にそれともめちゃめちゃ現在ですか

どこにいようと生きていてくださいね
高校野球もたけなわで猛暑のなかでもけっこう人間は
9回ぐらいの攻守もできるもの ....
ブラウスの胸のボタンは外すが
着せたままでブラジャーごと
オッパイを引きずり出す
そのとき貴女の息は既に荒くなっているが
無視してブラジャーをずり下げる
その瞬間
「アッ!」と声を上げるが ....
大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって クローバーみたいなものかしら
だって 四つの葉だもん

鮮烈な夢が炸裂するとき
きっと 脳内の ....
掃いて捨てるほど
人間が多いのだから
おまえ一人今すぐいなくなっても
いなくなった理由に
耳の垢ぐらい興味があるだけで
基本的にみんな
どうでもいいと思ってんだぜ
おまえが勝手に
傭兵 ....
等速運動をつづけているうちに鳥は羽根をもがれて
上腕二頭筋と三頭筋間のしがらみに別れをつげる

慣れない歌をうたいつづけて喉が嗄れたよるは
冷蔵庫のかたちをした夢をみる

B♭ないちにちの ....
わたしは小学生のとき
時そのものをあきれて
見ていたことがあった

時は昼寝をしているみたいに
動かなくて
おおきくておもたくて
自分を
もてあましているように
見えた

・ ....
空々漠々 とした
あおぞらも ちぎれるときは
わすれぐさのように 赤く鮮烈に土壌と宇宙との間で炸裂するのだ
きょうも嘘で すべてを汚染しつづけている人々の足元で 蟻は動く
死してもなお ....
サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」を聴くたびに
南米インディオのフォルクローレである「花祭り」を連想する
ケーナのここちよい響きにつつまれた僕にとっては幸せな楽曲である

スペ ....
馬鹿ほど
余計なことを考えて
みんなに迷惑を掛けるので
考えなければ良いと思う

しかし、考えるなと言っても
馬鹿になればなるほど
自分を馬鹿と思っていないので
ついつい考えてしまう
 ....
幼子を いつも連れ行く 猫の手で
豆腐切る音 とんとんとん
『蝉大合唱』

夏空に響き渡る
蝉の大合唱
耳が汗かき
体感温度2℃上がる



『蝉爆弾』

マンションの外階段に
蝉が落ちていた
そっと跨いで通ろうとしたら
突然!
 ....
安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ ....
陽向∮さんのおすすめリスト(432)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミ_カン- 砂木自由詩15*15-8-23
恋をする夜明けの森- りゅうの ...自由詩6*15-8-20
2015年のデロリアン- るるりら自由詩8+*15-8-20
超…- イナエ自由詩12*15-8-20
ひとりにひとみしり- ふるる川柳515-8-19
火竜新都心- ふるる自由詩8*15-8-19
しれっと- 梅昆布茶自由詩1115-8-19
札幌煉瓦通りにて- イナエ自由詩10*15-8-18
奈落- 梅昆布茶自由詩1015-8-16
真夏の骨と雨- りゅうの ...自由詩7*15-8-14
歳を取ったハッピーバースデー- 宣井龍人自由詩10*15-8-13
あの頃はもう…- イナエ自由詩8*15-8-13
もとかれもとかのに捧げる散文詩- 梅昆布茶散文(批評 ...1115-8-12
「平和の夕べ」コンサート- そらの珊 ...散文(批評 ...9*15-8-11
お前- 乱太郎自由詩9*15-8-10
僕がいつまでもつたえようと試みる大好きな詩友たちへなんてne- 梅昆布茶散文(批評 ...715-8-10
エンゼル・パイ- コトコレ自由詩315-8-9
彷徨う- 猫の耳自由詩215-8-8
夏に- 梅昆布茶散文(批評 ...515-8-8
主導権- 花形新次自由詩315-8-8
恋かし蘭- るるりら自由詩22*15-8-7
断絶- 花形新次自由詩215-8-7
蝸牛考- 梅昆布茶散文(批評 ...715-8-7
「時」- 美砂自由詩315-8-6
わすれぐさの_みそら- るるりら自由詩12*15-8-6
花祭り- 梅昆布茶散文(批評 ...715-8-5
考える馬鹿- 花形新次自由詩115-8-3
- 迷路短歌315-8-2
【_蝉_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩15*15-8-2
夕日- たもつ自由詩3515-8-1

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