ひとり(改訂)
ひだかたけし

ひとり見つめる青空を
透かし通した大宇宙を
あゝとてもクリアだ
わたしはひとりだ

充ちる春の街を行く
どこもかしこも光の散弾
弾ける人々の笑いは満ちて
いのちが優しく芽吹いている

風は緩やか、陽射しに溶けて
こころのなかで君が笑う
孤独を孤立と取り違えた日々
君はいつも優しく微笑み
僕はいつも拒絶した
今、僕は君と笑う
僕たち一人一人の孤独を受け容れ
二人陽射しに溶けていく

ひとり見つめる青空を
透かし通した大宇宙を
あゝとてもクリアだ
わたしはひとりだ

どんどん身軽になっていく
あゝとてもクリアだ
わたしはひとりだ







自由詩 ひとり(改訂) Copyright ひだかたけし 2022-04-09 14:06:35
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