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朝、ぼんやりしていたら
何故か十字を切りそうになって驚く
これではまるで
隠れキリシタンではないか
日曜学校に通っていたのは
小学六年生の頃なのに、何故?
誰かの祈りも正しく私 ....
お父さん
帰ってきたぞね
長いことご無沙汰しちょったねぇ
いつも守ってくれて
ありがとうな
親不孝な娘でごめんやで
喉渇いちゃあせん?
お父さんが好きやったお酒{ルビ買=こ}うてくる ....
三泊四日。
長い長い旅だった。
※
新宿駅に戻ってくると、
十年過ぎたような感じがした。
帰り道も分からなくなっていて、四日前の来た道を思い出せなかった。
今回の旅は、あちこちで迷子に ....
魔は
内なる自分自身に巣くってをりました
生まれる前から
ずっといたのだと
居心地の良い身体だと
嗤ってをりました
私は全身全霊で
強く強く祈りましたが
をらなくなったようには ....
誕生石はトパーズ
子供の頃は
冴えない石だなぁ…と思い
嫌だった
そんな私が
トパーズを見直したのは
ブルートパーズが現れたから
なんて綺麗なんだろう
トパーズも悪くないと ....
恋=魂の邂逅
愛=魂の融合
なーんて、
書いてた時代もあったっけ
お師匠さんは、
恋=奪う
愛=与える
と、相変わらず見事な回答
ほしい、ほしい、が恋ならば
どうぞ、どう ....
私は、あなたに幸せでいてほしい
暖かなご飯を食べ
よく眠り
まずは健康になってください
喜びのない世界など
ありようがないのです
誰かが言っていました
「私は息をすることさえ嬉し ....
何故、ひとはこんなに淋しいのだろう
最後に孤独を感じたのはいつの日か
もう思い出せない
生き残ることに必死だったから
孤独を感じる暇は無かった
夜になるとホッとした
夜はい ....
まず晴れてれば
晴れてるだけでご機嫌
洗濯物を外に干す
雨の日は
雨の音が優しい子守唄に聴こえるからご機嫌
お気に入りの傘を差す
風の日だけはご勘弁だけど
五月の風なら
やっぱりご機嫌 ....
とても
脆くて危なっかしい
私にはそう視えた
空は青いのに 雨は優しいのに 花は無心で咲くのに
なぜ、淋しいのだろう
━ 黄泉比良坂をひとりで降りる気ですか ━
私は“愛” ....
永い永い昼だった
時間は止まったように流れ
あちこちで人びとが微睡んでいる
風も凪いでいたが
気にならないほど陽射しが柔らかく
皆、穏やかな夢をみている
アンブローシアを食べてしま ....
コナン君の決めセリフは
「真実はいつも一つ」だ
私はそうは思わない
事実はいつだって一つでも
それぞれの側にそれぞれの真実がある
その場所は
晩秋でかなり寒かったのだが
蚊がブンブンと勢い良く飛び回り
木槿が満開で
{ルビ秋桜=コスモス}も乱れ咲いていた
ロストワールドに紛れ込んだみたい
その不思議な空間で流 ....
トカレフ1丁10万円
ひとの命は20~30万円
何処で聞いたか
何かで読んだか忘れたけれど
わたしは病死で400万
不慮の事故死で800万
交通事故死で1200万
安いのか高いの ....
それは高校のときの大大大親友
詩の感性が素晴らしくて
詩では敵わないなぁと尊敬してた大親友
私たちは
いつも一緒に遊んだ
デルフィヌスというユニットを組んで
市民会館のコンクールに出た ....
約束を守れるならば行っていい
まな板の上の鯉ですわたくしは
信じると約束したから信じます
本物の愛なら、どんな困難にも負けません。
貧乏でも
粗末な食事でも
二人で笑い合えれば美味しいし
同じ服を着ても
晴れ着はなくても
清潔なら誇らしいし
貧乏でも
工夫次 ....
私を動かせるものがあるとするならば
それは 真実 だ
虚飾なしに
ありのままの 想い を
すべて吐露することだ
真剣であればある程
想いは胸を打つ
それで初めて 道 は開けるかもしれ ....
唱名を行う時
ひとりの声に二人重なり
二人の声に
多くの声が重なっていくのが好きでした
男女混声の唱名は
本当に、とても美しく
空気を貫いて真っ直ぐに
宇宙にまで届いているという確信 ....
ねぇ、
覚えてる?
あたなが朝早い仕事に付いたときのこと。
朝早く起きて、あなたのお弁当のおにぎりのために
御飯を炊いた
あなたが早炊きを嫌うから
いつも1時間早起きして米を研ぎ
炊 ....
永遠は私には永すぎる
永遠の幸福は退屈だし
永遠の絶望は残酷だ
永遠に終わりがある方が
私は、救われる
春に植え替えをしたゴールドクレストは
夏に枯れ始めた
土が合わなかったのだろうと半ば諦め
それでも水を遣り続けた
今、秋になり
枯れ方が変化した
枯れようとしていた勢いが止まり
....
{ルビ空=そら}っぽ {ルビ空=そら}っぽ
お空はどんな色?
あおい色ではない
涙色でもない
それは永遠の色
吸い込まれてしまいたい忘れじの色
ぽっ
空っぽ 空っぽ
お日さまは ....
電話口 とおくに聴こえる君の聲 他人なんだと 冷たい口調
愛してる 何を言ってもとどかない あなたのこころは あのひとのもの
なにもかも 奪う気ですか せめてもの 最後の情け 私に ....
ある人は
最愛のひとと別れるとき
罵倒の限りを尽くしたと聴いた
彼女が二度と戻れぬように
最愛のひとを失った彼は
それ以来
彼女との想い出だけを頼りに
脱け殻になって生きている
....
大丈夫だよ
あなたが誰を愛してもいい
愛の詩だって
自由に描いていい
私はあなたが頬を紅潮させて
少年のような無邪気な笑顔になるのが好き
あなたは
いつでも寂しくて愛したかっ ....
生物は みな美しい
無生物も みな美しい
路傍に転がる小石
光にかざすと キラキラして
たからものの引き出しに入れた
河原でみつけた緑色のかけら
ざらざらした不思議な手ざわりで
....
あなたは私の太陽
あなたが妻にと望んでくれたから
私は初めて生きる理由ができた
あなたが行ってしまえば
私に生きる理由はない
それでも言うよ
「もういいよ」と
私の人生、無価値でいい
ゴミ同然
生きる資格なんてありはしない
名も残らず、詩も残らず
ゴミならば
塵に帰ることこそ本望
それでも死ぬのは怖い
生きてないなら死んでいるのと同じことな ....
愛してる
それは最後の嘘
ならば私は殺されるのだろう
顔も名前も知らないお金で雇われた男たちに
深夜、扉が音もなく開く
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