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じっとしている
髪を撫でられているとき
じっとしている
髪を撫でてあげている
ときの君の肩
消えてしまうと立ってられないのは
からだ中の関節
一番悲しく怖いのは
....
海のうえを昨夜の花火の残骸が
恥ずかしげに漂っている
まるで月が落ちたみたいと騒いでいた
みんなの顔が馬鹿みたいに想いかえされる
わたしの心の月が堕ちたのは
....
灰色の瞳のひとに
なりたいな
ひとの純白な夜のかたすみの
憎しみはほんとうのところ
涙が綺麗だと勘違いしている愚かさに似る
炎上する胸の奥から飛び散る汗と
同じ色しかしていない命 ....
むらさき色のあざが
胸のあちこちにあって
それが昨夜夢でみた絶望の傷だと
朝起きて震えながら気づくことはないか?
咲かないちいさな希望の花が
そっとふわりと揺れる風は吹き
....
暮れかかる街並みに
オレンジが引き潮のように
消えてゆき
すこしだけ悲しげな
夜がやって来る
ほんのりと満月をみあげて
流れる雲のかたちを目で追う
子供が描いたT-R ....
夜がまた
しなだれかかって来る香り
羽毛にくるまりひとりで眠る
その清い
息がこの身に触れるほど
小声でなにかを囁いておくれ
どこまでも
つづく月下のまっすぐな
小道を ....
その炎が走ることが
わたしの命のトモシビが灯ることだと
こころのなかを正確に吐露してくれた
旅人になりたかったミイは
とても元気に軽やかに憎々しく
他人やほかの動物や草花 ....
風のことなら風使いに聴けだなんて
なんて安易で甘ったるい考えなんだろう
僕は宇宙の心の底が知りたくて
風の声を聴きたくなったけれど
だからといって
風使い ....
ほんとうなんて
どう書けばいいのか
わかんないよ
夜は眠りたくないんだ
だから
アルコールなんて飲まないんだ
だから
スマホなんてみないんだ
夜は
ずーっとつづくべきな ....
ちいさな猫
(可愛い)
可愛がられるための
もふもふの
器のような猫
ひとさし指で
そっとひたいを撫でて
そのいのちの繊細さに
すこしゆびさきが震えた
....
あたらしい
言葉を探すひまもなく
ぼくに捧げる月並みなやつ
昼間みてた蒼空が
どこに消えたのか
知識では
知っている
ひとりっきりのこの部屋の
すこし ....
なないろの
星々が
にぎやかな声をあげて
キラキラしてる
だれの声もみんな
楽しげな色をしている
なにかに向かって
ゆっくりと
終わりかけている
どこにも
....
(短歌七首)
真夜中に
起きてる僕は世間とか
常識とかに泥かけている
なんていう
未来は暗いと云いはって
いっしょに泣こうと云っているのか
終末を
みて来た ....
ゴールデンウィークも
そろそろ終わりかけの今日この頃
みなさま、
いかがお過ごしでしょうか?
それでも夜中は
すこし寒くって
布団にくるまって
寝ているひと
どーこ ....
愛は
失うものじゃ無いからね
って。
失うものは
恋だから、ね、って。
その言葉に
なんの意味があるのかは
知らないけれど
なにひとつ
その言葉に価値がないことは ....
ある海をみながら
海の家で食べた焼きそばが
美味しいって君がいったのを
憶えてる
むろんそれは
そんなになんていうか
特別に美味しいものじゃなかった
と想う
....
洋食を 食べながら
言葉って 美味しい だけだね
食器のあたる音が ちいさく
なにかを 伝えてるかな
珈琲を ブラックで飲む癖
あなたに教えられた
ほんとうは 甘ったるく
....
あたらしい
朝日はまいあさ昇るから
あなたを照らすキラキラのやつ
締め付けられた夜が終わり
信じられない苦しみにも
眠れなかった部屋にも
あかるい朝日が
さしてくれるまる ....
早朝の
駅のホームで吐く息が
みえるとゴジラのようだと笑った
懐かしい
甘い香りがしたときに
君を想った通勤電車
週末は
心と体を整える
あの銭湯へゆくから耐え ....
エリーゼ、空が青くて凄いッ
ほうとうに。
あの雲、白馬みたい
ちょっと変だけど、
そう
みえないこともないか
でも
カバみたいにも
みえるね
あなた ....
いつだって
神さまだって水だって
あなたと一緒に光かがやく
夜の影に隠れていた
ようやく起き出した朝が
ゆっくりと身を起こし
やさしく微笑むと
今日もあたらしいい ....
海峡を
トテトテ飛んでる一匹の
蝶の名前も気持ちも知らない
宝島
みたいな豊かな国に住み
それでも悩みは尽きない疾しさ
いつまでも
しあわせな日がつづくとは
....
目覚めたての君の唇が
なんて動いたかは
わかったよ
生きるって
素晴らしいと想うんだ
好きはものを
好きなだけ
好きって云えるしあわせ
そこにはすこしくらいは ....
いつだって
けさが始まる坂の上
春と一緒に光かがやく
夜の影に隠れて
起き上がった朝が
ゆらゆらとゆれている
やさしく微笑みながら
今日もあたらしい ....
悲しみを
無視して
世界に届けよと
歌を歌ったヨウサギがいて
どんな正しさが
その
歌声に宿っているかは
だれも
気づかないのかなぁ?
どうしようもなく
....
そこにいるのは
だれ?
カーテンの影にかくれて
黒いちいさな夜が
ゆらゆらとゆれている
わずかに残った理性が
そんなものは居ないと
こころに適切な助言をする
....
狂いたいひとは
まぁ、世の中の
いたるところに居るだろう
うつ病患者が
百万人超えたとか
きのうニュースでみたけれども
あ、その中にわたしも入ってるやん、
....
昭和、黄金時代
あきちを夕日が朱に染めるころ
昭和の悲しみは
まるで未来にすべてが解決できる悲しみに
想えたんだろ?
東京にいったとき
東京タワーではなく
スカイ ....
ぎんいろのメトロポリスは
少し遅めの帰宅の列車を吐き出すよ
みあげれば
満月が狂ったみたいな赤色で
川べりを走る電車たちに
まるで異世界色の桜の花びらが降りそそぐ ....
そのお姫様は
とても賢くて
夜寝るときは
清く眠れましたの
それは昔の話として
しまってもいいし
いま現在の話かもしれせんね
わたしは不眠症で
毎夜
夜の色を ....
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