はじめは上手くない
知らないと恥ずかしいし
失敗など当たり前
それで傷つかないわけではないが

そんな柔でもない
体液は
しょっぱく

ああ、なんて
生ぬるい
暑い夏 当然の夏が過ぎていく

このアスファルトの暑さは 当然か

おいしい 焙煎コーヒーができそうだ

苦味の効いた ひきたてコーヒー

苦味と 甘みも兼ね備えた

焙煎人間にな ....
恋なんて

懲り懲り

触れ幅は、等しい
鳩を鴉に差し出して
また一日を生き延びた
誰も居ない橋の下に
ただ雨だけがやって来た


苦労知らずの三十路の子供が
にこやかに自身のことばかり言いつづける
聞いている ....
いらない

渇望する
君に楽器を聴かせよう
僕にはそれしか
とりえがない
青いアコーディオン
遠い異国の田舎の唄
君は行ったことあるかも知れない
お金などいらない
僕に不景気は
あまり関係がない
気に入っ ....
古い家が連なる道を駆け抜ける
手に虫取り網 腰には虫かご
ひまわりのワンピースを着て
麦わら帽をかぶり
柔らかなサンダルで
兄の後ろぴったりに 駆け抜ける

スサノヲを祀ることなど
知 ....
悪意の煙して遠くで正拳突きの音 非常階段は踏み外した人を食べる。

非常階段は踏み外した人を食べる。



非常口のドアノブに手をかけたとき、

後ろから背骨を抜かれた魚のような

眼をした男と出会った。

 ....
他者に無関心なひとが優しくみえるように

穏やかなひとが人格が高いひとのようにみえることがある

しかしながら穏やかにみえるような奴らの大半は

ただ諦めているだけの薄笑い野郎だ

諦 ....
あなたは 年老いた家の姿を見たことがあるか

台所からは 骨と皮だけになった皮膚の隙間から
食器と血が 毎日滑り落ちて死ぬ音

骸骨のような運転手になった父が
赤信号のまま 車を通 ....
今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声

「あんたはヤクルトが大好きでね、
 お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
 ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....
沈黙の夏

一緒に溺れてしまいましょう

強く右手左手赤いロープで結って
動けなくなるまで
私たちは夢の中
とめ、はね、はらい、が 
美しく表現できる ペンで
誰にでも 恋文みたいなことを
描いたりする 頭の中は

だいたい
とめ、はね、はらい、だらけの
行動を 起こしたがる
 ....
心細さを擽る風が
お腹の底を吹いたかと思うと
今朝からは

おびただしい数の赤い蜻蛉が
突然現れたにしては
脅威的な確率の高さで
ペアを組み
次々に風を横ぎっていく
二匹ずつきちんと ....
 
美・サイレントをききながら、口パクを真似てみる

「愛が欲しい」とか「すべてが好き」なんてちがうよなと思いつつ

こりもせず、もう一度、真似てみる



*YouTube 美・サ ....
顔のない世界を
ゆっくりあるいてゆく君を
ぼくは呼び止めて
お茶に誘ったんだ

言葉が伝わらないままに恋をし
手をにぎらないままに
ベッドに誘ったんだ

きみは買い物袋をさげて
と ....
いきなり教習所でF1に乗せられたような

いきなり手術の執刀医をさせられたような

じぶんやまわりの命の重さや軽さも認識しないまま

ひょうひょうと

ぬくぬくと

瞬間を

 ....
食べても食べても、淋しさが埋まらない。
だから、腕を噛んで、千切って肉を食べて、空腹の内蔵を食んで、
食べ物の匂いを消すために、鼻を千切って、
食べ物が見えないように、次は目をくり貫いて、 ....
なかなか膨らんでくれない風船に
飽きもせず息を吹き込み続ける
何処かに穴が開いているのを知りながら
滑稽な独り遊びを止めることが出来ない

春には妄想を咲かせて散らして
夏には傷痕を弄 ....
仕事から帰って
社長と上手くいってないような気がして
幻聴にすべてを奪われるような気がして
水をたくさん飲んだ
がぶり がぶり
ありがたい ありがたいと
唱えるように

 ....
今寝転んでいる布団で
眠るように死にたい

出来れば
最高級羽毛布団にして

床の傍らに
「愛する人」なんかつけちゃって

夢十夜の第一夜みたいに
ロマンチックに死にた ....
巫女のバイトしてご利益がない 名刺を交換するように 
お互いの身体を交換する

いやッ、
あの
好感覚の感触が
指で 語る
お互いの一日の
良い所々について。

あ、

母音を胸に置き ....
伽の無香が音を鎮め
光の皺が
あたたかな色を奪い
さらにさらに喉は渇く


小さな小さな氷河の夜が
常に足元にまとわりつき
骨の空洞を羽に満たす
震えを震えに重ねなが ....
たまやーの声の掠れる川開 君は世界を蹂躙する
まずは東京タワーを飲み込んだ
次に国会議事堂を
そして、ホワイトハウスを

どんどん
どんどん
君は大きくなって
私の眼では
全貌を見ることが出来なくなってしまっ ....
ピンで留めたように
肩に力がはいっていると
指摘された

意識して
力を抜くと
肩がわずかに下がる
同時に
手も
いつもの位置より
下にいく

気づかないまま
常に
力 ....
髪の色あなた好みに染めて
目の色あなた好みに染めて
服の色あなた好みに染めて


思考だって
あなたの黒に染めて
手始めは手の内を深紅に染めて
にっこりわらって
染めて 染めて

 ....
陽向さんのおすすめリスト(677)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ブランコ- 中原純乃自由詩2*14-8-22
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言葉- 中原純乃自由詩3*14-8-21
青色楽器- やまうち ...自由詩314-8-21
かげふみ- 自由詩9*14-8-21
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「夢落ち」- 宇野康平自由詩214-8-21
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無題- 瑞海自由詩4*14-8-18
バッドトリップ- 為平 澪自由詩6*14-8-18
アキアカネ- Lucy自由詩18*14-8-18
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テレビっ子- 吉岡ペペ ...自由詩214-8-17
吠える- 為平 澪自由詩414-8-17
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巫女のバイトしてご利益がない- 北大路京 ...自由詩1314-8-16
ボディレンタル- 為平 澪自由詩214-8-16
ひとつ_夜迷- 木立 悟自由詩314-8-16
たまやーの声の掠れる川開- 北大路京 ...俳句114-8-15
君に愛されて- opus自由詩214-8-15
肩から力を抜く- 殿岡秀秋自由詩514-8-15
染めて- 瑞海自由詩5*14-8-15

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