逢いたいという気持ちは
雨風に擦りきれ
いつの間にかぼろになった
継ぎもあてられないほどに
擦りきれたこの気持ちを
もうこれきり
引き裂いて
わたしは 織ろう
愛しいや あこが ....
百合の蕾 ペリカンの嘴にしか見えなかった
百合の姿は馨りだけで 十分 部屋の壁を越えて漂ってくる
魔性の女にも見える 謝罪は本質を見抜いた時にする

今は葬儀で頂いた貴女を花瓶に挿すくらい ....
上京して赤信号で渡ったら 叱られた
コンビニにまで 「並びなさい」の、
足型マークが付けてある

お金を払わなければ 何処にも行けない街が
嫌いになるまで 居たかったのは
この街 ....
 
恋して 弱くなりました

愛して 強くなりました

向き合って 真実を得ました



 
あなたが深いところに落ちないように
手を差し伸べて 支えていきますから

私が寂しくならないように
どうか お隣にいてください

でも笑ってばかりだと変だし
二人で泣いたりすると ....
誰かが 私の家の
屋根裏部屋に上がって オナニーしている

階下には 小さな人形が
黒い大きな座椅子に 足を開げて 置いてある

その人が 上で 思春期をふるわせた声を漏らす度
 ....
3日前から並んでて中止 誰かの溜息で
紅く染まった紅葉
風に巻き散らされて
紅い絨毯が敷き詰められた
一歩 歩む度に
カサッ カサッ 
と、小さな悲鳴を上げる
その一枚を拾って
空に翳してみれば
紅い残像が ....
なにが入っていたのやら
わからないのだけれど
綺麗な包装紙や箱

おふくろが
いただきものの
高島屋なんかの包装紙なんぞを

ていねいに折ってあるものが
押し入れの隅からときどき ....
雨男へレモンでもオレンジでもない光 柔らかい悲しみは 降り積もる
落ち葉に埋もれて 腐敗の暖かさに
林の樹木は無頓着に 日々を紡ぐ
自然な 季節の移ろいに 滑らかに


回転運動の 単調な繰り返しに
追随して耀く 儚く ....
美しい言葉を
うすぺらいと
思う人もいる
人の心や現実というものを
わかっちゃいないねと
笑う人もいる
そこへたどりつくまでの
流した涙を知らずに
美しい言葉を
幻想だと
突き返す ....
ちっぽけな石ころ
川底に沈んで
誰かを傷付ける
尖った部分を失くし
長い時間に失くし
自分を確かめる
でこぼこを失くし
ずっと底に
ずっと沈んでいる
誰か見つけてください
此処にい ....
駐車場に車を止めて目をやると

2階の窓が明るい

携帯で電話



これからすることがあるので
今日はちょっと



すぐに窓は黒くフェイドアウト

駐車場に取 ....
誰かが外から力をねじ込んだ
固く ギリ ギリ と
{ルビ蜷局=とぐろ}を巻いて震える はらわた
突き上げるような衝動!
目を見開き
歯をむき出して
喧しくシンバルを鳴らし 
── 鳴らし ....
いつまでも幼虫でいる蝶々に自分重ねて渇きだす口 目を閉じないキスが這いまわっている もうそろそろだと
祖母は言う
おかいこさんのからだが透けはじめると 
そのうち糸をはきだして
楕円のおうちで
別者に生まれ変わるのだと

その不思議な虫は
一日中
桑の葉を食べている ....
気持ちも身体も
行ったり来たり

ドキドキとハラハラの
ほんのわずかな
タイミング
ブリキの機関車が横向きに倒れ
プラスチックのミニカーが仰向きになっている
河原で拾った平たい石と
足の折れた甲虫の死骸の上で
スカートのまくれた人形と
鼻のかけた木偶が抱き合っている
形も ....
言ってもダメ?

ひどいなあ
じゃあ、気持ちは
こんがらがって

まるまって
コロン
レトルトのインドカレーを五人前平らげて明日からダイエット 清潔なきみたちはやさ(し)い室より崩壊する青、月をふくむ

詩頭は魚をこがしあとくされある語は手にのこり失語前夜


誰か、次、撤収、並びかえられて幽閉された休日の部屋


 ....
髪の毛を30cmも切りました
前髪なんて眉より遥か上

やけくそですよ、ええ

課題プリントたくさん破りました
おかげで部屋は紙屑だらけです

やけくそですが、なにか

ごはん ....
相撲で刃物使ったのか いまは
染めることを
少しずつ楽しんで

いつか
白髪のままで
いられるように
なれたらなあ
 
前略 わたしはぼちぼちです

あなたはいかがですか 草々

追伸 ぼちぼちだといいな



 
寝ても覚めても
 迸る感情
君の事を想いつつ
朝日が昇る
まだ形状の定まらない
 流体の太陽

金床に流し込み
躊躇の槌で打ちつける
超高温の金属は
赫灼と輝き
理性 ....
大人になっても子どもの姿
{ルビ蓑蛾=みのが}の雌は{ルビ蓑=みの}の中
雄が訪ねて来るのをじっと待つ
翅も持たずに交尾をし
卵を産んで死んで往く

大人になっても幼いこころ
美しく濃い ....
ヒグラシの遠い呼び声暮れて行くひとりぼっちの道は遠くて

夕暮れの窓辺に寄って本を読む涼やかな風秋の足音

金色の庭でみつけた木漏れ日のスポットライト妖精の輪だよ

ひとりきり置いてきぼり ....
陽向さんのおすすめリスト(674)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
裂織- フユナ自由詩1214-10-16
沈黙の百合- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-10-16
ネズミ- 為平 澪自由詩13*14-10-14
あなたとわたし- 殿上 童自由詩21*14-10-12
二人- 瑞海自由詩13*14-10-12
- 為平 澪自由詩3*14-10-12
3日前から並んでて中止- 北大路京 ...自由詩414-10-11
【_レジリエンス_】- 泡沫恋歌自由詩22*14-10-11
包装紙- 梅昆布茶自由詩2214-10-11
雨男へレモンでもオレンジでもない光- 北大路京 ...自由詩514-10-10
もみぢ踏み分け- 藤原絵理 ...自由詩8*14-10-10
赤い月はノクターンを奏でる- そらの珊 ...自由詩17+*14-10-10
石ころの夢- 花咲風太 ...自由詩714-10-10
サフランモンブラン- 芦沢 恵自由詩21*14-10-8
誰ももうネジを巻くな- ただのみ ...自由詩22*14-10-8
いつまでも幼虫でいる蝶々に自分重ねて渇きだす口- 北大路京 ...短歌414-10-8
目を閉じないキスが這いまわっている- 北大路京 ...自由詩114-10-8
偏愛- そらの珊 ...自由詩2314-10-8
良くも悪くも- 中原純乃自由詩3*14-10-7
人生- イナエ自由詩11*14-10-6
会いたいって書いちゃダメ?- 中原純乃自由詩3*14-10-6
レトルトのインドカレーを五人前平らげて明日からダイエット- 北大路京 ...短歌214-10-6
青が崩壊する。- 阿ト理恵短歌8*14-10-5
眉上ちゃん- 瑞海自由詩8*14-10-5
相撲で刃物使ったのか- 北大路京 ...自由詩214-10-5
白髪- 中原純乃自由詩2*14-10-5
前略- 殿上 童自由詩24*14-10-5
融鉄- 凍月自由詩16*14-10-4
美濃夢詩びと- ただのみ ...自由詩18*14-10-4
黄昏遊戯Ⅳ- 未有花短歌11*14-10-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23