独りになると、
全世界に見捨てられたように思えてくる。
泣きたくて、でも泣けなくて、
思わず座り込めば、
空はあきれる程、高く蒼い。
大雨が泣いていた

理屈と感情が擦れあって

雷が音を鳴らしていた

雨に吹きつけられていた

蛍光灯の黄色いひかり

ホームで傘をささないでください

ひどく孤独だった

心臓が止まりそうだった

 ....
 乗るなら飲むな
 飲むなら乗るな

 乗ったら飲むな
 飲んだら乗るな

 それでもしかし
 一杯がついつい

 進みに進んでは
 飲まれたならば

 泳ぐなら飲むな
 ....
 
見せびらかす愛なんて くそっくらえ

語る愛なんて 持ち合わしちゃいねー

でも感じあう愛なら、あるぜ



 
伊予柑や名古屋生まれの京都弁 飛行機から
世界一広い国の何処かの
一瞬を見下ろす

無限に連なる
モノクロの山嶺

それは眼球から見える世界

耳で見える世界は
ただただ
 青い砂漠


機内の ....
流れ星今夜一つの夢が消え愛した酒に酔えなくなった 7月
銀と銅が錆び付いた海
夜の埠頭は鉛の影をちらつかし、張りつめられた石板に重奏が刻まれる
圧力で押しつぶした風/
/蒸れを嫌う羽虫
ヘッドライトの灯りが波を照らす/閉じた垂直窓
 ....
泣いている君を
そっと抱き締めたら

ふわり、シャンプーの香り

ただそれだけで
とても幸せな瞬間
パシッ!対向車のタイヤが弾いた小石が
私の車の窓ガラスに亀裂を刻む
それは、心が砕ける音に似ている
あなたが発した、恐らくは、何気ない一言で
いとも簡単に、心は粉々に砕け散る
まんまるのお月様に手を伸ばして
掴めるはずよ ほらもう少しよ

散らばった星を払って退けて
目を輝かせて 持って

時間は有限 心は無限

そんな時が好きだった


空も ....
ウクライナ撃墜ニュースで思い出し行方不明のあれを検索       朝刊に折りこまれた
     それは裏面が真っ白な
    パチンコ屋のチラシ広告
(メモ用紙にと気をきかせたのか)
            そして
     無聊に明け暮れてい ....
やがて夕闇は
音もなく
グラスの底に流れこみ
溢れ
私の手首をつたい肘から
滴り落ちて
螺旋階段の手摺りを濡らし
滑り落ち
白い
石畳を徐々に浸食しながら坂道をゆっくりと
流れ
 ....
ねえ、植物学者さん
もう手遅れだよ
ザイライシュヲ クチクシテシマウカラ
ミツケシダイ ヒッコヌケ!
あなたがそう言っていた花
この街道沿いの人たちが
丹精込めて育ててる

麻袋にくっ ....
世界の始まりは夜の闇
夜の黒は
星と月によって和らいだ黒
それが下にいくにつれて濃い黒となり
目を閉じたような漆黒になる
その黒は途切れることなく海に続き
再び色が薄くなり
紺色 ....
何を待つ眠れぬ夏の夜の部屋エアコン喘ぎスマホは光る こんなネオンの華やぐ街で あなたは暮らしているのでしょうか
高速道路からでも立ち並ぶ マッチ箱の灯りの何処かに
あなたの名前を 探しています

あの日泣きながら バーテンダーが繰り出すマッ ....
忘れ去られるものに
名をなんと名づけよう
しかし名づけた事さえも忘れて
私は不能となってしまう

事象の地平へと消えて行くものが
惜しくて言葉に追いかけさせる
しかし言葉さえ事象の地平に ....
もやもやを















伝えたいんだ














 ....
 
見えている未来に うんざりし

見えない未来に 不安を覚える

どちらも本当ではないのにね



 
シタタタタン、シタタタタン

気が付いたら降っていた
白い雨の中に進み
差しかけた傘を放り投げた
もう、どうでも良い
と思って
僕の全ても放り投げてから
浴びた白い雨は
なん ....
頬にできた腫れ物を
結んでいったら門になった



誰も通らないので
自分で通ったら
門も自分も消えてしまった













 ....
死にたいと願うあなたに核兵器託して送る北京・上海

国内の不満分子を焚き付けて暴動煽る戦略外交
もうずいぶんと泣いてないような気がするけれど、私は幸せなのだろうか。
いつでも満たされない気持ちと不安を抱え、
ずっと息を潜め、静かに静かに暮らしているけれど、私は幸せなのだろうか。
わかんない ....
そらみつやまとののべに日射方のくもゐたちたつ
ゆふさればけぶりたちたつひとは古り花はにほへど
きざはしのほぞはくちなむはしはかのくさのふしどに
{ルビ寝=い}にしきみはも

そらみつ山跡のく ....
薄闇の中に残された
       一つの林檎から

向かい合い互いの髪を切った
鋏で剃刀で鑿で鋸で

欲深く嗜好を相手に負わせ続けた 
二体の異形は言葉を上擦らす

「わたしたちは互 ....
私がたいせつにしている彼女から来た手紙と葉書の束
百年後には、彼女の全集を編もうとする出版社が
血まなこになってさがすかもしれない
それまで朽ちずにいるだろうか、この世から消えずにいるだろうか
 ....
きのう土砂災害で死んだ少年がグリーン車に乗っていた

ニュースで少年の横顔を見たときそれは短命の容貌ではなかった

だからいまグリーン車に少年を発見しても動揺はなかった

きのう会社に戻っ ....
こころの透明な日に海がやってくる
あてどもない迷いに逢いにやってくるのだろうか

迎えるすべをしらない私はとおい砂浜で貝を観察したり
でも思い出に似た貝殻をさがしてみる

光沢を失った風景 ....
陽向さんのおすすめリスト(674)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あきれるほど- 猫の耳自由詩214-7-21
大雨が泣いていた- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...414-7-21
漂語県- 天地無用自由詩214-7-21
あるぜ- 殿上 童自由詩20*14-7-21
伊予柑や名古屋生まれの京都弁- 北大路京 ...俳句114-7-20
青い砂漠- 凍月自由詩7*14-7-20
流れ星- 森川美咲短歌2*14-7-20
コンテナの夜- アラガイ ...自由詩8*14-7-20
香水- chiharu自由詩4*14-7-20
小石- 猫の耳自由詩214-7-19
- 瑞海自由詩10*14-7-18
マレーシア短歌1- 花形新次短歌114-7-18
折り紙- 信天翁自由詩614-7-18
夕闇- Lucy自由詩1314-7-18
外来種- 西天 龍自由詩214-7-18
砂漠へ- 凍月自由詩5*14-7-17
何をか待つ- 森川美咲短歌1*14-7-17
マッカラン行きのバス- 為平 澪自由詩114-7-16
事象の地平- 渡辺亘自由詩314-7-14
『ミスター・バナナフィッシュ日和氏』という題でもまぁ構わない ...- TAT短歌114-7-14
未来- 殿上 童自由詩25*14-7-13
白雨- 凍月自由詩3*14-7-13
ノート(51Y.7・12)- 木立 悟自由詩214-7-13
ぴーすふる短歌1- 花形新次短歌114-7-13
そっと生きる- 猫の耳自由詩314-7-12
長歌并反歌- Giton伝統定型各 ...1*14-7-12
反愛- ただのみ ...自由詩16*14-7-12
ぶっつけ未詩_3- Giton自由詩2*14-7-12
俺は生きてるか- 吉岡ペペ ...自由詩514-7-11
- 梅昆布茶自由詩1914-7-11

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