嫌われたい人にきちんと嫌われたい 不毛な延長を断つ一言


憧れを憧れのまま凍らせた世界が 刻む 時を 聞く


敵は敵らしくせよと言いたげな君 不在者に向けた呪詛が膨らむ
 ....
さようなら

どこかでだれかが

そういって

じぶんのかげに

てをふっていた
人は、一生の内に、何度謝るのだろう。
謝罪と、謝礼、どちらの言葉を多く発するのだろう。

皮膚が盛り上がったまま元に戻らない左手首の傷跡を指して
主人が言った。
「君は確かに被害者だ ....
シャカイやセカイ
あるいはセイジやケイザイ
などのことについて
もっと知らなくてはならない
といつも心の隅の方のさらに
横の方で思ってはいる
のだけれど

どうも
どうもそういう方面 ....
労働者はおおむね真面目に労働していたし、じぶんの与えられた作業には真剣に取り組んでいたが、しかし、責任の及ぶ範囲はそこまでで、というのも、それは当然で、最下級の働き手である彼等は、直属の上司に責任を負 .... 彼らのことを
かわいそうだと
心の中で思う青年は
センエツである

彼らのことを
社会的弱者などと
呼称するインテリゲンチャは
酷薄である

〈―名づけることは
権力ではないのか ....
ある日
おもい扉の
無言に背をむけ

行くへのない
路線バスにのって
靴をながめ

芋虫のような地下鉄と
真昼の亡霊たちの
ガランとした電車にゆられて
未来をあきらめ

だれ ....
死んで楽になりたい
なんていう言い方を
時々するひとがいるけど

死んだって楽になんかならないさ
だって
「楽」を感じる主体自体が
この世から無くなっちゃうんだから
消えてしまうんだか ....
詩にかなしみは必要ない
詩人がかなしげである必要はない
でも思い込みの枠を外す
鍵を手に入れるには
かなしみが必要なのかもしれない


詩は沈黙

そうである必要はない
誰でも入れ ....
君はそのうち泣くだろう
こらえ切れずに泣くだろう
来る日も来る日も不運か押し寄せ
対処しきれず泣くだろう

かまえても企んでも
不幸はどこからかやってくる
藪から棒に顔を出す
君の死角 ....
空は今日 気がふれている
雲がそしらぬ顔で流れていく
幼い少女が殺されたのだ と
埃まみれのテレビが言ってる

殺人者は心せよ あとになって
お前は決して反省などするな
心からの反省など ....
正直言って
おれはやつの死を
期待していないのでは
なかった

精神分裂病と
本気で戦う気のないやつに
内心イライラしていたのだ

それに
身近な者から自殺者が出るなんて
ちょっ ....
紙のうえに「私」と書くとき
その「私」は すでに
私ではない

つまり
私ではない「私」が哀れにも
詩と呼ばれる
むえきな騙りを
語りはじめるのだ

悲しいだとか
苦しいだとか
 ....
言おうとして
言えなかった言葉が
胃の腑のあたりにつかえて
地面が急に
ちかくなる夕べ
水中でもがくみたいに
思いのやり場が
どこにもない
ただただ凄い西日に照らされ
きみの猿のよう ....
真夜中
静寂に耳をつかまれる

今夜は 星も
月も風も犬もない

どこかの
高い塔の
窓の暗闇から ひっそりと 
花びらを撒くひとがある

それは恋をするむすめ
それとも
も ....
あなたの苦しみを目の前にして
わたしは何も言うことができない
憐れみや慰めの言葉
あるいは
勇気づけの言葉さえ
そんなものがいったい何になろう

あなたの苦しみを目の前にして
わたしに ....
泣かないで
海を見ている
あなたの指先から
夜が始まる

死なないで
風に吹かれて
あなたの肩先まで
星がこぼれる

言わないで
きのうのことを
訊かないで
あしたのことは
 ....
ひかりとかげ
ひかりとか げ
ひかりと かげ
ひかれ 私は蜥蜴

ひかれ げげげ
ひかれ かげで
銀色の緑が 芽吹く  

しろい陶器のような世界
真綿にくるまれて ....
つよいびるかぜを
さけながら
まちのきっさてんにはいる
ぶれんどこーひーに
くりーむを
とかしこんで
そそぎこむとちゅう
ふたりになって
はなしていた
おんなともだちの
けいたいで ....
しごとがえり
げんかんのちかくで
むかえる
ねこのまなざしは
ききとして
ふぜいがあり
わらってしまう
えくぼはできる

 *

あめのひ
いえのなかで
よくねむっていたねこ ....
 おそらく男の多くが女の下着姿には興味がある。それが行きすぎて犯罪に手を染める人もいるほど。盗撮、下着泥棒などなど。罪を犯す人は典型的だけれど、男の多くが相手の女の事情をあまり知らない。私も含めて。
 ....
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