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愛は
失うものじゃ無いからね
って。
失うものは
恋だから、ね、って。

その言葉に
なんの意味があるのかは
知らないけれど
なにひとつ
その言葉に価値がないことは ....
 

ある海をみながら
海の家で食べた焼きそばが
美味しいって君がいったのを
憶えてる

むろんそれは
そんなになんていうか
特別に美味しいものじゃなかった
と想う

 ....
洋食を 食べながら
言葉って 美味しい だけだね
食器のあたる音が ちいさく
なにかを 伝えてるかな

珈琲を ブラックで飲む癖
あなたに教えられた
ほんとうは 甘ったるく
 ....
早朝の
駅のホームで吐く息が
みえるとゴジラのようだと笑った


懐かしい
甘い香りがしたときに
君を想った通勤電車


週末は
心と体を整える
あの銭湯へゆくから耐え ....
 

涙だけ
流した意味を胸に置き
しあわせになる夢はよるみる


寂しいと
悲しい目をして僕をみる
大天使でも堕ちる清い目


線を引く
どなたにどんな正しさが
 ....
 

(短歌七首)

麦ちゃんと
いう名の猫も縁側で
春の海鳴り聴いて寝ている


オレンジの
ブイに停まったアホウドリ
百年まえの空をみている


部屋が揺れ
 ....
その冷たい花が
君の心へ舞いおちて、

白雪みたいと思った
僕は、
そんな、おろかものだった。

ただ揚羽蝶を切るような
疾風が、
この野原に吹き狂う。


瞳が汚いヤ ....
無数の
真っ白な天使が
堕ちくるころ、想う、

あの夏、あの島で
透明な波の下、泳ぐ
ひとりきりの人魚の微笑みを。


雲の上に
漆黒の、帆船が、飛んでいる、

自由さがす百舌 ....
独りでいる
冷たい部屋の板の間で

ニャ、と小さく鳴く
猫も寒いのだろう


ぼくたちの
朝はいつまでも
明るくはならないままで
口の中は
鉄の味がするままで

ふと ....
花が枯れると
心に寂しい歌がながれる

空が曇ると
心に儚げな虹が架かる

夜が息苦しいのは
心に痛い未来が怖いから

おぼろ月
ほんのりと
ほお染めて
酔っているの ....
持ちきれないほどの
暖かい気持ちが
なんどもなんども老いたミュージシャンの胸を
叩き割ろうとしたから
とても遠いむかしのような
白い霧の朝のニュースを止めてでも
真空管ラジオに乗せ ....
あの犬の鳴き声が哀しみをいや増して
どの街まで逃げても逃げられないような
死にたいって感情が邪魔で吠えられない夜なら
白々と明ける朝をそのまま凍って待つつもりさ

空白の静けさが ....
血液ハ、作レナイモノナノデス
人ノ血ハ人ノ手デハ、作レナイモノナノデス

めまいのする空を
ミカヅキの匂いのする方向へ
光の視線が突き進むなら
かまわないけれど幻想は死に絶えるのです

 ....
青い雨が
灰色の空から降り落ちる
夢の中
白百合の頭部が
ポツリと
落ちる

小さな三角形の帆を張った胸が
なみだの波紋で揺れている
だれにもしあわせを
届けてあげられないので
 ....
白い顔、しながら
君を探すんだけど

君の顔が見えない
強い雨が目を刺すから
くぐり抜けた街の汚れは
とりかえることもない
白いカッターシャツを
汚し続けているんだ

ため息を ....
あゝ、それにしても
時代の騒音は
どうしてこんなに胸に残るのか

夕べ、楽しい
笑顔の写真をみた
懐かしい、カーニバル
踊り狂った
ふたりの距離は
どんな不幸も忘れさせてくれ ....
なのに
たゆたうように月は光りつづけ
あきもせず夜空を見上げる
あなたの横顔が冷たい

聴こえるはずのない
化鳥の鳴きごえがした

なにかを奪い去る甲高い意志
その悲しみを ....
菊の花がゆるく風にゆれて、
黄色いほほえみをうかべ
この部屋にちいさな笑い声がうまれる。

ほろほろほろ、と
ちった花びらは
ベッドのよこにそろえられた
黒色のスリッパのなか ....
「悲しみって 日替りね」
少し軽めの春の陽気がつぶやく

金色の教室で新しいサヨウナラを見つけた
無人の机は古びた傷を刻んでいた

君の挨拶もサヨウナラとつぶやいていた

悲しみの言 ....
由木名緒美さんの秋葉竹さんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
バカな愛- 秋葉竹自由詩424-5-4
海の家- 秋葉竹自由詩224-5-4
- 秋葉竹自由詩424-5-2
自由- 秋葉竹短歌324-4-29
神さまに救いを求める愚かさ- 秋葉竹短歌224-4-18
好き好き好き好き好き- 秋葉竹短歌324-4-17
冷たい花。- 秋葉竹自由詩920-1-7
寂しい空に(聖夜礼賛)- 秋葉竹自由詩619-12-24
冬の獣- 秋葉竹自由詩1119-12-16
花と空と夜と月- 秋葉竹自由詩519-12-12
ブルーな歌がブルースというわけではない- 秋葉竹自由詩919-9-4
悲しみの絵の具で描くたそがれ- 秋葉竹自由詩919-5-30
ミカヅキ- 秋葉竹自由詩619-1-22
夢の傷- 秋葉竹自由詩1118-12-18
白いうた- 秋葉竹自由詩818-11-23
夜の砂漠- 秋葉竹自由詩1018-11-22
月の舟- 秋葉竹自由詩1218-10-19
ほろほろほろ、と- 秋葉竹自由詩318-5-27
教室- 秋葉竹自由詩3*17-9-3

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