すべてのおすすめ
昔とおんなじだったというのは
本当には少し違っていて

こうだったら良かったのにって
ふたりだった



会えば楽しいけれど
別れたとたんどっと疲れたり、

約束して ....
愚かな自分を鏡に映す
冷え切ったからだにのこる温もりをさがしてみる
かつて確かにあったその感触を思い出してゆく

暖かい手を心に紡いでみる
たぶん忘れてはいない筈のことばを捜して
記憶を暖 ....
表情の少ない
甥と姪が泣いている
眼を腫らしてはにかんでいる

泣くことなど想像もつかなかった
山男の義兄が
もう少し生きて欲しかったと泣いている

葬儀の場は
涙の大きなプールで
 ....
誰を想って この歌を

聴いているのかな、って

考えると

何でか 涙が止まらない。
中天の直射を受け
干したばかりの洗濯物から
モヤモヤと蒸気が立ち上る
ハンガーも黒だから見える
太陽ってありがたい
十一月も頼もしい
…待て
これは皮膚にも…
三百六十五日
晴れた日 ....
カレンダーを貼った位置が低い 我家の軒下にやってきた 
つがいのツバメ

気がつくと
いつの間にか
1羽だけになっていた

それから
ずっと
一羽のツバメは
巣の中で
じっと外を見つめていた

あたりを警 ....
ラジオから
音楽が流れている

朝の光が窓から差し込んで
世界がうんと美しく見える

女らしさや、男らしさが
ちりぢりばらばらに散らばって
混ざり合ったその向こうの
いや何にも混ざり ....
枕が変わった 天井の地図も変わった
独り暮らしの寝室から
鼾の合奏する五人相部屋の寝室に変わった

その間に世間の便りは
うねりの激しい潮騒となっていた
看護師の足音に神経を消耗され
ま ....
くすりが増えてカバンが重たい もう、手の届かない
懐かしい季節に
向かうようにーー

クレソンをひとくち
レモンもバニラもお好みで
そんなふうに朝を過ごしたら
天気は良好
青りんごをポケットに入れて
森へ出掛けよ ....
いつも言葉の足りない弟は
最後の別れの時も
死に顔を見ては泣き
姉の最後の痛みを知っては泣き

もう何の組み立てもなく
嗚咽しているだけの
図体ばかりが大きな
巨大な涙袋と
なってし ....
あと一口

もう一口

全部食べてしまった

寝る前
炊きたての
新米を盛った茶碗から
ひとすじの煙がたちのぼる

雨と
土と
太陽と
風と
人の労働とで
育まれたものが
上へのぼっていく

本体から
自由になったものたちは
 ....
周回遅れで先頭の気分 抱えるものが多すぎて
いつからか 歩けなくなってた

泣くことをやめようと決めたから
いつからか 泣けなくなってた

でも大好きな映画を見て
久しぶりに声を出して泣いた

映画で ....
赤は止まれ
青は進め
黄色は注意
生まれて初めて知った
極めて普遍的な社会ルール
それは母が私の手を握りながら
真剣な面持ちで教えてくれた

その日パシフィックノースウエスト地方を吹き ....
だれかがふいごを吹いている

ぼくのいのちを消すまいと

だれかがふいごを吹いている


知らないだれかと

知ってるだれかが

知らないところで

知らないところで

 ....
 
花ぬすびとをききながら流れるのは一粒の涙

移ろうことが許せなくて怖かったあの頃

あの頃と同じ一粒




*YouTube 花ぬすびと (明日香)
 http://www ....
スキップが出来た日
ひとりの道を楽しむ会の
仲間になった

逆上がりが出来た日
さかさまを楽しむ会の
仲間になった

しびびーが出来た日
くさむらを楽しむ会の
仲間になった

 ....
何でもなかった一日が、
特別な日になってから四年が経った。

 
君の笑顔は夏の向日葵よりも眩しくて、
卑屈だった僕の心を照らしてくれた。

僕の悲しみは悲しみでなくなり、
母なる大地 ....
見失った自分が扱いづらい 土に還れない落ち葉は
一枚一枚
くっきりと形をとどめたまま
美しい標本のように
雨の舗道に貼りついて


幾度も
踏みしだかれ
やがて晴れた日の
風に
粉末となって
舞い上がる
ツッコまれずに納得されている 一日分の答え合わせは
いつも寝床の中
模範解答のような布団に
やんわりと挟まれて
たいていが正しくない僕は
自分にバッテンをつけては
寝返りを打つ
寝返りを打つ
寝返りを打つ

 ....
通り縋りの街に
何処か懐かしさを覚えて

忘れていた記憶を思い出そうとする
ふと浮かんだ笑顔に
少し胸が痛くなるけれど
明日のお天気のことを考えてみよう

幸せは無味無臭だから
気づ ....
思い描いた未来なんて
無意味なまぼろし
窓のガラスに描いた夢
流れ去って行く雲を数えて
惰眠を貪っている内に
ひとり丘に取り残されて
春かと思っていたのに
秋風が立っている

私を育 ....
  よいこのみなさん
  もう 帰る時間ですよ
  じこにあわないように
  みんなで気をつけて帰りましょう




耳慣れた防災無線の放送に今日ももう終業か、と時計を見ると
まだ4 ....
パワーストーンのパワーにおされている 人の体温に恋して
霊は家に住み着くらしい
頼んだわけでもないけれど
周りにたむろする木や草の
のぞき込む好奇心を追い返し

昼間 人が出かけても
テーブルの下 柱の陰
ドアの後ろの暗が ....
hiroto22さんの自由詩おすすめリスト(269)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あのね- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-11-21
ただこころのなかで- 梅昆布茶自由詩1113-11-19
葬式- ……とあ ...自由詩22*13-11-19
小さな恋の歌- GAGA自由詩113-11-17
不感蒸泄- salco自由詩413-11-17
カレンダーを貼った位置が低い- 北大路京 ...自由詩513-11-16
震えが止まらない- ichirou自由詩613-11-16
朝の光- うめバア自由詩12*13-11-16
時の端っこ_(八)- 信天翁自由詩413-11-15
くすりが増えてカバンが重たい- 北大路京 ...自由詩213-11-14
散策- 月形半分 ...自由詩613-11-14
別れー姉弟3- ……とあ ...自由詩11*13-11-13
あと一口もう一口全部食べてしまった寝る前- 北大路京 ...自由詩813-11-13
空の成分- そらの珊 ...自由詩9*13-11-13
周回遅れで先頭の気分- 北大路京 ...自由詩913-11-12
声を出して泣いてみた- 葉月桜子自由詩5*13-11-11
赤・青・黄色- 夏美かを ...自由詩28*13-11-11
ふいご- 吉岡ペペ ...自由詩913-11-10
花ぬすびとをききながら- 殿上 童自由詩17*13-11-10
お天気倶楽部- そらの珊 ...自由詩20*13-11-10
結婚記念日〜愛する妻へ贈る詩- ヒヤシン ...自由詩11*13-11-9
見失った自分が扱いづらい- 北大路京 ...自由詩513-11-8
蝶になる日- Lucy自由詩24+*13-11-8
ツッコまれずに納得されている- 北大路京 ...自由詩613-11-6
答え合わせ- nonya自由詩20*13-11-6
【_凪_】- 泡沫恋歌自由詩21*13-11-6
セッド_シー- salco自由詩1113-11-5
冬のおしらせ- 伊織自由詩7*13-11-5
パワーストーンのパワーにおされている- 北大路京 ...自由詩413-11-4
家霊- イナエ自由詩22*13-11-4

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