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揺れる心地よさに
居眠りしていたわけではないが
通過してしまった駅があったという
ぼくを待っていた人に気付かず
遠ざかった町

乗車駅の　.... どんなに騒いでいても
静かに眠っていても
来るものはくるのだ

　小川一本の県境
　だからといって
　
　天候が
　変わるわけでもないのに
　天気予報は変わる

　水の性質が　.... 土曜日の朝
詩の学習会に出かける電車の中
文庫を読んでいたが　文字がぼやけて読みにくい
片目を閉じてあたりをながめ　見付けた左目の異状
会場で雑談中に報告すると
詩友はきつく念を押す
「必　.... 　昨年末開業いたしました「雀のお宿」　過日、一組のお客様が賑々しくご出
立されて以来、お声を掛けてくださる影も、お立ち寄りくださる方も見かけま
せん。昔のように、近所を徘徊なさる群雀さまの賑や　.... 　３　足のある眼鏡

わたしの仲間は誰でも言うのだが
決して信じてはいなかった
「眼鏡には足がある」など

だが　今朝　眼鏡が消えた
確かに洗面台の横に置いたのに
顔を洗っている間にど　.... 人の体温に恋して
霊は家に住み着くらしい
頼んだわけでもないけれど
周りにたむろする木や草の
のぞき込む好奇心を追い返し

昼間　人が出かけても
テーブルの下　柱の陰
ドアの後ろの暗が　.... 結婚してからも二人は別々の道を歩いた
二人の間が広がっていったとしても
二人は詰めようともしなかった

二人の間に他人が入ったとしても
二人の間を埋めることも
ひろげることもできなかった
　....

hiroto22さんのイナエさんおすすめリスト（7）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
通過駅	- イナエ	自由詩	18*	14-3-14
越年	- イナエ	自由詩	17*	13-12-27
異状であっても病気じゃない	- イナエ	自由詩	9*	13-12-14
雀のお宿廃業のお知らせ	- イナエ	自由詩	15*	13-12-5
年を取るとはこういうことか２	- イナエ	自由詩	17*	13-11-24
家霊	- イナエ	自由詩	22*	13-11-4
夫婦	- イナエ	自由詩	10*	13-9-26

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