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まあすぐ に 

あるいてゆくと すぐ 緑 に かこまれる

けど そこ で止まらないで

井戸 をみるために苔の 上 を ふんずふんずと進む

くたびれた井戸水 は むせるような 葉 ....
1.
日輪を遮らず 烏は
二本の足を地につける
羽根は
格納音もなく 胴に
寄り添う甲殻

2.
「暑い」かどうかは
鳩にでも訊いてくれ
黙秘を決め込んだら
おおよそ クロ

 ....
幸せな手ほどき 幸せなあなたの
春の手ほどき


日当たりの良い場所で発芽した幼子たちが
小さな口を尖らせて
黄色い山火事を起こします
霧散した空気があらゆる涙袋を膨らます
それは ....
彼女は
朝の遠いこのまちの 
ちいさな刷毛で色をさしてゆく、群青
そらをぬりこくって笑う
その背中に 
にじんでゆく夕焼け空を想起しました
けれどもうぜんぶ しずんでしまったから
 ....
あなたの温かみと重みが
わたしの存在に加えられる
その重みで
わたしは少し沈む
ほんの少し
沈む、あなたのわからない程度に

支える四本の脚
と呼ばれている、それは
わたしの言葉
 ....
その布の上にはきらきらしたかたまりが
透けながらならんでいて
あたしはときどき つまんで くちにいれます




がっこうからかえると また
本のあいだからピアノがはいだし ....
あれはいつのことだったか、間違いなく浮いていて、空。に、月の代わりに。ぼくらの夜はつややかな緑に照らされ、建物には鮮やかな縞模様の影ができる。アスファルトから植物が生えているようだった。自分がやさし .... 近づく

中田さんは
パンダになる

病気らしい

入り口で
手を消毒する

消毒液が
床にこぼれ

扉を
二つ
またぐ

パンダが一頭
寝ている

中田さん
 ....
ハルにはハルの 色
ナツにはナツの 香
アキにはアキの 途
フユにはフユの 時

文庫本一冊とテストの 束
繋がるようで繋がらな い

いまはナツかな ぁ
第一章 権利

 君をみたす酸素分子はさだめられた方角を見失うとき、霧となる。池のおもてで朝日が砕かれてゆくのを、君は燃える指でなぞる。どこまでが記憶なのだろうかと、問うこともしない。背後にあいた ....
雨が降っていた
暗い門の下で
男が三人いて
僕がその一人だった
門の先に続くのは
センチメンタルな山道だ

雨が小降りになってきたので僕は歩き出す
男が「大丈夫かなあ」と言っている
 ....
そう、にんげんはかことみらいのなかにしか
じこいしきを みつけられないんだ。
いきている、をさがして いきていないもののなかにずんずんはいりこむ。
かみさまのいかりにふれたアダムとイヴは りせい ....
 あなたは、荒れ狂った、広大な砂地に足を埋めて、飛ばされないように、大時化で、ドロドロとした朝の、ドロドロとした波に打たれて、気絶する、泥土の景色のようだと、あなたは言うから、ねえ、あなたは帰 .... 通りすがりの人に頭を殴られたときに
どこかでしあわせになったあたしが
鼻血を流し、ぐらんぐらんの脳みそで
汚れる制服とアスファルトを
きれいに混ぜた

人を殺してばかりのきみの
本当は殺 ....
あなたにわたしのことなんか
わかるわけなんかないでしょ
死んじゃえ
死んじゃえ
死んじゃえ
後悔先に立たず
4つ打ちのビートに乗せて
今夜お送りする
ハウス
ハウス
ハウス
あの ....
なすときゅうりの馬なんて
のれないよねえ とつぶやいたとき
お兄ちゃんは
ひらたくて少し冷たい手のひらで
あたしの手を
つかんでいた


じいん と鳴る
すずしいかぜに 


 ....
お昼時の込んだ食堂で
ヒロシ君、と呼べば
3人は振り返る


ヒロシ君はクラスの中に2人はいる
ヒロシ君はテレビの中に5人はいる
ヒロシ君はヒロっちゃんと呼ばれることが多い
らしい ....
おはようやございますや
いらっしゃいませが
脱臼に骨抜いてわん!
俺はゆったりした波を
聞いて腰を揺らし
幽霊のようにふらついている
タータッタン 
       タ・タ
(ゆら
  ....
かけおりた坂道のおわりには
ボーダー柄の、夏が
波のような顔をして
手をふっていた


それから、 と言ったあとの
あのひとの声が
ノイズにのまれて、ちらちらと
散ってしまったので
 ....
女の子たちが連れだって
くるくるまわる
君たちは気散じで
一つのケーキを皆でついばむのが
うまい年頃
騒やかにあらゆるものを
つつきまわす
ちょっと頭がアレな僕は
鴨葱で
あっ!
 ....
手紙は
シロヤギさんが食べました

シロヤギさんは
クロヤギさんが食べました

クロヤギさんは
僕が食べました

僕は夕方
手紙になりたい
めぐりきた
この日はなぜやら 決まって晴れる 蒼い
冥い中天に垂れなびく布帯 黄 紫 緑
八方の声明 太鼓と鉦 衆生の足は土をたたく
たたく
肉焼くにおい 黒ずみはじめた果実の甘露
巡 ....
地をふりかえる
もはや人でないものとして
山に分け入るべき時だ
鼻を濡らして
舌を濡らして
人としての重荷を下ろす
頬を赤らめ
森を通って山の頂上にたどりつく
おしり むずむずする
 ....
やさしくて
かわいくて
その肉は
おいしくて
てのひら
ぷにょぷにょ
だいすき
だいすき
血に肉に
わらって
わらって
こっちむいて
パン●
あたしの皮膚が密着して懐柔
街灯の輪郭がすんすん揺れる
そのまんまのスピードできみが欲しい
今感染した笑顔の
底からかき混ぜてみてよ

ガムテで口止めされた夜中じゃ
きみの声を映せない
 ....
私たちは、夜Aを置きながら、暗闇の螢光燈がわずかに照らす縁のNipponia nipponで停止します。 「それはのどが」 声にならない音のためにきしみやすく、最初に「重力がしっかり私をきちんと踏むか .... 音符のように奏でられなければならない
文字もまた、語らなければ―。

夜になると その影の形から
お城の森と呼ばれた森のむこうで
チェコスロバキアの国旗ははためいている
文字を読む原住民の ....
(月が3mm近い夜(水もちょっと(月の下で(
部屋で独り(一人(グラニュー糖を(啄ばんでいた
(グラニュー糖だけ(じゃない(プリン(を(
バニラやミルク(使用(作っていた(カルーアを
(ちょっ ....
とても新しい
墓石に刻まれた文字が
読めない
わたしの名前が
書いてある
はずなのに
ああー
生きていることに壮絶な絶望を持ってきて
チェルシーを食う
地図は
東京に何本も線が引かれて
みんな首を吊っている
電車は人を轢かない
夕暮れはかすり傷に優しい
珍しい歌を歌って ....
こもんさんの自由詩おすすめリスト(343)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
少女について_その_森に入る- 吉原 麻自由詩305-9-7
鳥媒禍- 吉岡孝次自由詩3*05-9-3
パリフ- 嘉村奈緒自由詩1105-8-29
ラピスラズリ- はな 自由詩16*05-8-29
椅子- たもつ自由詩2205-8-28
よる_さくら- はな 自由詩8*05-8-23
ウォーターメロン・ダイアリーズ- nm6自由詩14*05-8-23
中田さんのお見舞いに- 辻野克己自由詩705-8-10
季環- 自由詩1*05-8-9
法学- 葉leaf自由詩19*05-7-28
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あしたは、てつがく- コトリ自由詩5*05-7-23
しろい_いきつぎ- 嘉村奈緒自由詩1605-7-20
ピラニア- みい自由詩905-7-18
ハウスハウスハウス- チアーヌ自由詩705-7-17
送り火- はな 自由詩10*05-7-14
ヒロシ君- 大西 チ ...自由詩14*05-7-6
レゲエ- 太郎冠者自由詩2*05-7-4
空の底- 望月 ゆ ...自由詩49*05-7-3
うんこにお尻がついてるぞ!- 太郎冠者自由詩2*05-6-27
手紙- たもつ自由詩905-5-29
下野- 田代深子自由詩1005-5-22
尾のあるもの- 岡部淳太 ...自由詩11*05-5-15
パン●- チアーヌ自由詩2*05-5-11
熱帯夜- 船田 仰自由詩305-5-1
ミッドナイト・サン- nm6自由詩9*05-4-15
森のむこうで- プテラノ ...自由詩4*05-4-14
水の月- ピッピ自由詩605-4-11
- チアーヌ自由詩1305-3-24
unchained- ピッピ自由詩605-3-22

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