「俺は自分が青や緑やとにかく寒色のものを着ると、ただ具合が悪そうな人に見えるということに十八歳になった日に思い知らされたんだよ。」
その日に赤いセーター二枚も買ったんだ。

 十七歳も今思えば ....
仮面をつけていなかったら決してしなかった
一寸

上がり、
のぼり、
平坦、
な。
台形の上に立つ。
こくりとうなずいた朝

とんび

落下
白い、
白さの


 ....
蛍光色

近い色合いの、液体
を飲む。


島と海

錠剤。
食べ過ぎたおれ
は死ぬ
こと

せん妄し、
雑巾
を絞る。
壁を拭く。
硝子障子

なでる。 ....
 弱者のつもりなどなく。

 俺は少し変だけど死にたいって思ったことは無かったことに今はしておいてと言える権利を持っている。信じてる。利用はしたこと無いが。
 ショットのダブルの皮ジャンが似合う ....
牢屋、牢屋、続くよ。
行き先知らずバスに乗って三百円払って続いていました。昔から。そのもっと昔から。昔から。昔という字は好きではない。大して鉛筆で書かない字。俺はね。
続くよ続くよ続くよ。好きじゃ ....
俺がなんで高校進学っていうものに十五歳の時に耐えられたかというと「TATOO」があったからである。人なんていなかったし詩なんてもっと無意味だった。みなさんみたく。

中三の三学期に試験勉強は一切せ ....
みんなしてみんなして朝いらないと言ってくれたら消えるのかなあ

また夜だいらないんだよ夜とか、また燃やすのを忘れたじゃないか

泣き喚くキシリトールのガムを噛む何の足しにもならなかったね

 ....
 もはや自殺は古い。

 昨日、友人と一緒に夕方に久々にお酒(一缶と一瓶)を飲んでかなりかなり久々にオーバードーズ(パブロンA)なんてものをして、眠剤と抗鬱剤を処方通りに飲んだら一時間半後に目が覚 ....
「あそこのマクドナルド潰れろよと思うんだけど、」
「唐突だね。」
「ファストフードはみんな潰れたらいいよ。」
「嫌いだもんね。」
今夜はトーを誘って宅飲みでもいいからアルコール摂取しようと思っ ....
連絡がとれないことがミルクティー、イン・マグカップ、紛れてくれない

大粒のH2O葉を覆い我のなかにはデカルト現る

偏狭なナショナリズムとファシズムの説明受けし昨日の授業

美しき挿絵に ....
アンケート用紙に 油性ボールペンで
泣かない程度に 息を吐きだして
文庫本の中身写してはばたく
ODする夢だけみる 夢だけ
だからこんなんでもいいの
だからこんなんでもいいの


連絡 ....
 テディベアのキットセットを打ち破る。
「こんなもの作ってどうするんだどうしたいんだ。」
「殺人したい。」
「なんになるんだ。」
 俺は母親らしきものの胎内で灯ったときから嘘だらけの体だった。 ....
不思議だな少し不思議だ覚えてるいや嘘ごめん誰ですあなた

落下してきたような鳥たぶんあれ青鷺かなと思うんですよ

プルートー愛していない逃げてくれとにかく片目抉りたい也

わからない木々の ....
あんね、恋は詩にならんねやね、俺らなめくじみたいにつがいよってよ、それなりに喜びにあふれよって。そんで青森の12才の金田晃くんはどうすればいい?今日も時給1円以下で働いて帰ってきたら父親の糞片付けて婆 .... {引用=引き裂かれた敵ではない。明快な裂け目など存在しない。 1}

(右のかかとの皮膚が痛い)

存在しない。
存在しない。
存在しない。

君の皮膚は夜に呼吸を始める
それととも ....
村に晩年は無かった。

母の喪服
「科学だ。」
「つまりは科学なんだよ。」
喪服は飛ばない。
飛行機はいない。
「プランク定数」
「量子力学?」
だから飛ばない、そういう科学だった、 ....
足などというものなどは蹴るために素足あたためラブホテル出る

生ぬるき水道水を飲むグラスただの水とは思わずに飲む

ボトルの形が変わったお茶などのペットボトルに年月あるか

防水のプラスチ ....
「その若社長ってのが避妊前提だったのに生でやりやがったんだよ。あとで一万円プラスでもらったけど。」
「性病ちゃんと検査しろよお前。」
「多分ないけどね。」
その後彼と生で致した。射精は口で受け止 ....
花虎尾指す月明かりろうろうと前日よりも冷えた夜の日 その人の青の時代か腕の傷刑務所見えしときにさすりて

食膳にのぼりしレモン絞りつつ思い出す梶井基次郎の

ワイヤーを握り食い込む手の指に鬱血するを見ている夕べ

四歳の時に生まれし妹よセー ....
「電気」


しびれない電気とかで良いからさこの傷口からセザンヌおくれ

二徹目の午前八時に誰もいないおれの電線電気はどこにも



「白線」


白線もない道に建つ懐石の料理 ....
短歌共作


題「花」(大羽 左膳)

明日死ぬのに花を摘むのは不条理ですか君と出会った君の罪だよ(る)
咲くまいと疲れてしまった僕たちは悲しみの中の徒花だろう(る)

どくだみの花の ....
数々の産褥の果てに成就した呪いを包みこむように祈る赤い赤い
赤い世界に枯れ葉の落ちる落ちる腐り落ちる
嘆きのキスを吐き出して誰かに抱かれにゆくそれは
埋める埋め続ける腐り落ちる祈りはうずめる
 ....
入浴剤選んでレジで引き返す声に出てた孤独に負けそう
入浴剤選んでレジでこれください声出した孤独に負けない
これもまた一つの機械と思わせる眠れぬ夜に目線を下ろし

田の寂しときに帰省し眺めればハローワークに行かぬ案山子が

一本の矢の如くにアキレスを、あのアキレス腱を、刺せ目線!

むきだしの意 ....
わだつみの声よ示せよその教え、遠くに見える鱶を眺めて

弾丸は砕くものだとこそ思へこぶしは何をするものだろう

もの言わぬ虫けらどもの歩み寄るそれを見ながら反抗するは。

オリオン ....
おとといきのう俺はちょっとキレていた感がある。
そして次回の診察日は八月三十一日水曜日なのに昨日の八月二十二日月曜日に病院に行ってきた。美術教室は普通に朝からあったのだけれど行きたくても行けなかった ....
世の人は自分も含め生まれつきマゾヒストかと哲学しては

かつお節みたく体を削りたくなる日に見つめ、エゴン・シーレの。

いなくなれ、いなくなれよと繰り返し、午前三時の新聞ことり。

手首か ....
粉塵と血と寄せた眉紙面越し見ている我は屋根ある下で

少女期という期間とは恥ずかしきものであるなとこのいもうとに

窓ガラス叩く雨音憂い帯び明日は自転車乗れるだろうか

なにという鳥か知ら ....
麦わらを被りて座る母の背に今日は夏日であったとおもう。

敗戦と聞き自害した青年の血のなき跡に自転車とめて

よろめいて叫ぶ彼らの声などが含まれたる潮戦後にならず

日本戦没学生の手記など ....
榊 慧(189)
タイトル カテゴリ Point 日付
十八歳の犬散文(批評 ...1212/1/3 18:44
みずうみ自由詩111/12/31 18:37
くすり自由詩1011/12/30 14:23
俺は食うよ散文(批評 ...111/12/21 20:59
にんじん散文(批評 ...311/12/16 19:20
彫師になりたい散文(批評 ...311/11/23 22:20
何かのエトセトラ短歌311/11/19 17:55
アンチ・アンチ・アンチ散文(批評 ...311/11/13 9:25
分かってないよ散文(批評 ...211/11/8 15:33
「十六歳・最後の優等生」七(2010〜2010)短歌2*11/11/4 17:43
初歌詞自由詩2+*11/10/26 21:40
ナンセンス散文(批評 ...111/10/25 15:47
よくある話 2011/10/24短歌211/10/24 23:13
公然たる敵 二自由詩0*11/10/23 17:55
(連作) 公然たる敵自由詩211/10/9 13:27
指揮者がいない自由詩211/10/6 13:51
ヌード撮影 2011.9.9短歌6*11/10/6 13:10
睡眠しようとする者ども散文(批評 ...1*11/9/24 20:52
過ぎた中秋の名月短歌0*11/9/24 8:21
「十六歳・最後の優等生」六(2010〜2010)短歌111/9/23 19:28
「電気」「白線」「信号」「映像」「桜桃」の短歌短歌2*11/9/22 22:33
「花」「5(ファイブ)」2011.9.10・9.14短歌3*11/9/14 11:42
おちるおちる自由詩3*11/9/9 22:32
入浴剤短歌111/9/2 18:44
「十六歳・最後の優等生」五(2010〜2010)短歌411/9/2 18:27
「十六歳・最後の優等生」四(2010〜2010)短歌3*11/8/26 13:40
八月二十三日火曜日散文(批評 ...311/8/23 12:22
「十六歳・最後の優等生」三(2010〜2010)短歌4*11/8/22 17:50
「十六歳・最後の優等生」二(2010〜2010)短歌1*11/8/21 20:54
「十六歳・最後の優等生」一(2010〜2010)短歌4*11/8/21 17:08

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