もしも恋をすることがなかったら
詩を書くこともなかったでしょう

そして人が詩を書く動物でなかったら
恋もまた無味乾燥な代物でしかなかったでしょう

恋をしたから詩を作り
詩を読んだから ....
涙が海だと言うならば
貴方の海でおぼれたい
水面に沈みゆっくりと
魚になってしまいたい
そしてあなたの海の中
真珠探してさまようの

涙が海だと言うならば
貴方の海でおぼれたい
波に ....
命短し恋せよ乙女
そういったのは 誰だっけ?

動悸息切れ目眩して
胸はくるめき加速する
恋の病に冒されて
明日の月日が減っていく
恋はあたかもろうそくで
心の炎が燃えるから
命が短 ....
王子様
選ぶ権利は
お姫様

いい加減
はやく来い来い
王子様

王子様
カボチャパンツは
やめてくれ

王子様
狩りにいきましょ
来ないなら

狩ったあと
飼いなら ....
夜毎姿を変える不実な月の
千変万化に惚れたのよ
語れジュリエット 不実な愛を

常に姿が変わらぬ愛なんて
すぐに飽きてしまうじゃないの
語れジュリエット 不実な愛を

だから私も常に変 ....
 時よとまれお前は美しい
 そういったのは 誰だっけ?

人の一生はあたかも車輪の様に回るというのであれば
次は美しい命になってこの世に廻ってきておくれ

 時よとまれお前は美しい ....
あなたの歌は何故
こんなにも懐かしいのでしょう
あなたの言葉は何故
こんなにも美しいのでしょう
それは忘れかけていた古い恋を
思い起こさせるこの旋律が
夜に咲く薔薇の花びらに恋焦がれた
 ....
ミス・レインの優しい歌声が響く
土曜日の正午
久しぶりの休日

窓の外の優しい雨音に
微かに溶けこんだ
あなたの囁くような歌声を聴けば
垂れてしおれた花々は頭(こうべ)を上げ
お転婆な ....
恋はあたかも 影法師
追えば逃げ 逃げれば追うの
そういったのは 誰だっけ?

ならば 月よ 星よ 太陽よ
街の灯よ 夢まぼろしよ
照らしておくれ 明々と
四方八方から 包み ....
あなたが私を讃える度に
本当の私はあなたから遠ざかるのです
愛しいあなた
私はただの女です
ただ無心に、そして貪婪に
ただ一人の男の愛をこいねがう
生身の女なのです
至上の ....
あなたのその姿は歳月を経ても色褪せることのない
美しき蒼の薔薇(そうび)
それが幻であると誰がいえようか
こうして目の前に咲いているのだから
麗しい人よ、許して欲しい
この愚かな男 ....
歌ってよ 海のふくろう
懐かしい歌を
愛しても愛し足りなかった
二人の思い出を
夢でも幻でもなく
あの愛が存在していたあかしを

歌ってよ 海のふくろう
懐かしい歌を
星よりも遠かっ ....
俺の隣で美しい娘が眠る
愛してはならぬ娘が眠る

花の撒かれた褥の上に
無垢の心をさらけだし
眠るお前のか細い躯
格子窓から吹き込む風に
お前の睫が微かに揺れる

俺の隣で美しい娘が ....
菫が桜に嘆きます
私もあなたみたいに
空いっぱいに花を咲かせられたらいいのに

桜が菫に答えます
私もあなたみたいに
風に吹かれても散らない花びらが欲しいわ

月が太陽に嘆 ....
ひっくり返った茶碗のような
下弦の月から落とされて
君と花見をしてみたい
桜満開一寸法師
はなさかじじいはどこにいる

茶碗のお船がひっくり返り
桜の海へとダイビング
お ....
願わくは花の下にて春死なん
そういったのは、誰だっけ?

私もあなたの言葉にならい
桜の花咲く木の下の
ベンチに長々と横たわって
桜の花を真下から
眺めてみることにしました
まだ白い夕 ....
空高く舞い上がる雲雀達は
暖かな太陽と軽やかに睦み合い
春の訪れを高らかに歌う
その小さな翼に 愛し合う喜びを乗せて

その歌声に揺り起こされた花々は
爽やかな風の吹く新緑のしとねで
朝 ....
師よ 私の師よ
私はまだ若く
頼りどころは 想像力の翼
太陽が西の果てで眠りにつく間 
私はまだ知らぬ東の地へ 思いを馳せているのです

そこでは日々繰り返される コーランの調べ ....
この腕が
止まり木なのだと
いうあなた
飛び去る小鳥を
捕まえもせず

今はもう
止まり木なんて
いらないの
憩う日々より
愛が欲しくて

止まり木を
差し出す相手を
間違 ....
泣けばいい
泣いて涙を
流せばいい
泣いた涙は
すぐたまる
自分の器の
ちいささに

泣けばいい
泣いて涙を
流せばいい
泣いた涙を
ためこんで
小さな器を
ふくらませ
 ....
「触れていい?」
聞かずに触れる
おもむろに
あなたの足の
爪先の薔薇
それは信頼を分かち合うほど遠ざかる
手にすることの叶わぬ蜃気楼
語れ詩人よ、嘆くが良い
無限の愛へ至る果てしなき道程を
愛しい人は常に傍らにあれど
己が胸に常に燃えるは
叶わぬ夢と虚しい願 ....
運命を
装い恋に
落ちた振り
落ちた時点で
運命だと知る


返歌


運命と
信じる君の
その笑顔
見つめて気付く
運命の恋

運命は
偶然 ....
陰鬱な冬の雲が去りゆき まだ見ぬ春がやがて訪れる
染まれ琴の音よ 新緑の色に
私は愛を語り 春の喜びを奏で
まだ見ぬ無限への憧憬の日々を謳う詩人

晴朗な春の風が去りゆき まだ見ぬ夏 ....
AKINONA(84)
タイトル カテゴリ Point 日付
Please,Mr.Poetman〜「恋が先か、詩が先か」に ...未詩・独白006/5/31 1:36
今度は十文字の涙自由詩206/5/29 14:09
真説・ゴンドラの唄[group]自由詩006/5/29 13:53
連作・王子様川柳川柳206/5/15 13:52
語れジュリエット[group]自由詩0+06/5/8 22:45
9時18分〜The Train is bound for.. ...[group]自由詩106/4/25 10:03
鶯(ブルブル)の涙酒自由詩206/4/19 9:38
ミス・レインの優しい休日自由詩406/4/18 20:31
陽気な女房は言った[group]自由詩106/4/18 7:34
【Sonnet】あなたが私を讃える度に自由詩006/4/18 7:26
【Sonnet】蒼い薔薇のソネット自由詩306/4/17 10:03
歌ってよ海のふくろう自由詩306/4/16 17:07
She Sleeps in Beauty自由詩106/4/16 17:06
菫と桜と月と太陽自由詩206/4/15 15:44
【五行詩】はなみうた自由詩106/4/15 15:43
西行法師の如く the Buddhist said[group]自由詩306/4/13 21:36
春はあたかも愛の喜び自由詩406/4/13 21:34
【物語詩】若き詩人の夢の遍歴〜Sweet,Eastward ...自由詩006/4/13 11:17
連作止まり木五七五短歌206/4/12 20:14
所詮五文字の涙自由詩006/4/12 20:08
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アイタイ運命五七五短歌406/4/11 12:33
四季折々に寄せて自由詩106/4/11 12:31

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