クリームなのかシチューなのか
それが問題なのだと言われても
クリームですしシチューですと
答えることしか僕にはできない。

それでも言わせてもらうけども
クリームシチューの正体なんて
ク ....
一皮剥きたまえよと言われても
簡単にできないことだってある。
世界有数の薄グリーンの私でも
頭を抱えることだってあるのだ。
至高の薄エメラルドの私でもだ。
申し遅れたけどもキャベツです。
 ....
その漆黒ボディの目的は何かと問われても
生まれつきだから上手く答えられやしない。
私はご存じのとおりどう見てもコーラだよ。

このボディが理由で困ったことなどないね。
言っておくけどもこのボ ....
セバスチャン、これが先割れスプーンよ
僕の記憶はこの言葉を最後に消えている。

豆腐ハンバーグを食べていたのは確かだ。
肉と大豆のコラボに心踊ったのも確かだ。
そして先割れスプーンを手にした ....
誰もスペリオル湖の悲哀を知らない。
誰もミシガン湖の慈愛を評価しない。
誰もヒューロン湖の出生に言及せず
誰もエリー湖の瑞々しさに気づかず
誰もオンタリオ湖の覚悟を知らない。

知らないで ....
鮭が鮭であるために
何をすべきなのかを
考えているようなら
僕はまだ鮭ではない。

鮭が鮭であるために
鮭以外にならぬよう
上すべりで川上りな
振る舞いを意識する。

鮭が鮭である ....
まるでテリーヌのようだよ
あらたまった声音でもって
そんなこと言われても困る。

僕はテリーヌっぽくはない。
と、強がってはみるものの
実はテリーヌ顔かもしれぬ。
テリーヌ丸出しかもしれ ....
カレーライスは悲しんでいる。
君はそのことを知っているか。
玉葱のせいなんかじゃないし
自分が辛すぎるからでもない。

ラッキョに嫌われたわけでも
ラッシーに悟られたわけでも
スパイス疲 ....
空が採れたての金柑みたいな色になる頃
ファブレガス君は勇躍とウソをつきます。

空飛ぶ円盤を目撃したとかしてないとか
龍らしき輪郭を見たとか見ていないとか
国民よ、今こそ団結すべき時なんです ....
星が眠る頃僕たちは起きる。
グラタン朝よ。起きなさい。
そんな母の声で目が覚めた
グラタンとは私の名である。

あのグラタンかとの質問に
真っ正面から答えてみたい。
そうだあのグラタンで ....
ビクトル君は考えています。
もっと早く告白していれば
アレクシアは悩むことなく
自分とつき合ってくれたり
しちゃったりしてほんとに
今頃大興奮じゃないのかと
ついつい考えてしまいます。
 ....
アンドロメダ銀河内であれ
たとえオメガ星雲内であれ
大都会の水を飲んでみれば
大都会の味が分かるのだと
大田舎の少年は思いました。

大田舎の飲み方を駆使して
大都会の水を飲み明かして
 ....
少し曲がってしまった空間の
端から端を銀河と呼んでみて
言葉を彩る意味でも掲げれば
誰の一人も傷つくことないし
明日はいたって明日だろうし
パンダは関係なしに笹食うし
 
 ....
過去から未来を曲線上に
繋げてしまうバルセロナ
ぐにゃんと時代を貫いて
誇ってみせるバルセロナ

ミュンヘンとは一味違い
パリの威風を吹き飛ばし
ミラノの壁にも怯まずに
胸張る気概くら ....
ソフィア市の輪郭を宇宙に見立て
誰かを愛することで華やいだ心と
誰かに愛されることで弾む身体を
楕円の惑星にみたいに包んでみて
それをソフィア市と呼んでみると
ソフィア市は不条理さには沈黙し ....
私はフレンチトーストなのである。
有史以来フレンチトーストである。
気の遠くなるような宇宙の歴史が
私が存在する必然性を担保すると
かのデカルトも明言した気がする。

モーニングといえば私 ....
僕のおじいちゃんはまだ子どもの頃
僕のおばあちゃんと結婚するんだと
何度も言い張って聞きませんでした。


そんな身勝手なおじいちゃんだけど
おばあちゃんは決して嫌がらなくて
ぜひ結婚し ....
はじめまして。クイーンサラダです。
女王ですよ。クイーン言われてます。

護衛はいません。屈強な女王ですし。
ジャングル生まれ、サラダバー育ち。
すごいですよ。それはもう。マジで。
トング ....
シンジ君は言葉を知りません。
錆びついた言葉の海の中から
光る言葉を見つけられません。

シンジ君は優しい男の子です。
でもシンジ君は分かりません。
優しい言葉がなんであるのか
シンジ君 ....
小さな身体に大きな笑顔が際立っとる。
その勇姿に何度元気をもらったことか。

黄金色のロケットが飛び立った島から
宇宙まで届かんばかりの希望を持って
あっちこっちで優しくし過ぎてしまい
い ....
この大地に種をまいて
新しい花を咲かそうと
大きな花を咲かそうと
女の子がぐずってます。

この大地はいつだって
花がいっぱい咲いてて
明るくて活気があって
私を元気にしてくれた。
 ....
ユートの父親は画家です。
何百枚も絵を描いてきて
売れたのはたったの一枚。

たったの一枚売れた絵の
モデルになった人こそが
ユートの母親なのでした。

モデルになったのが縁で
二人 ....
うちの隣に住むおじいちゃんが
サッカーボールを蹴っています。

知識と静寂が横溢する図書館の
それはそれは白い壁に向かって
夢を思いっきり横溢させながら
サッカーボールを蹴っています。
 ....
アホは言葉を知らぬ。
裏を表のことだと思い、
明日を昨日のことだと思っている。

アホは我慢を知らぬ。
悲しければすぐに泣き、
楽しければすぐに笑う。

アホは世界を知らぬ。
途方も ....
かつていなかったはずだよ。
君ほどのペペロンチーノは
かつていなかったはずだよ。

確かに君はパスタに過ぎぬ。
君はただのデュラム小麦だ。
しかし、そんな君の出自が
気にもならなくなる ....
おう、坊主

ひとつ、言い忘れとった。

ありったけの情熱を使ったれ。
溢れんばかりのお前を刻むくらいの
価値が世界にはある。

人生はな、
儚きサファイアやで。
ま、よ ....
撃ってさ
食ってさ
寝てさ

起きてさ
切なくてさ
泣いてさ
それが何を解決するわけでもなくてさ
辛くてさ
考えてさ

猟、やめますってさ
言ってさ
銃を返してさ
昨日撃っ ....
じいちゃんの言うこと分かるやろか。
人生なんてな
花火というか
花火の後の残像のようなもんやからな。

なんて言うのは
少し寂しいやろか。

でもな
寂しいところに人生はあるもんやっ ....
青いやろ。
口ヒゲ青いやろ。
気分悪くはないよ。
そりゃ良くもないけど。


青いやろ。
男色やないよ。
それは違うわ。
それは失礼やわ。
男色の人にも。


青いやろ。
 ....
ヒゲが邪魔ですねん。
口ヒゲがありますねん。
それが邪魔ですねん。
ヒゲの細胞一つに
世界が一つ隠されてますねん。

ヒゲが邪魔ですねん。
キノコが食べにくいねん。
ヒゲまで食べますね ....
ブルース瀬戸内(211)
タイトル カテゴリ Point 日付
クリームシチューとは何なのか自由詩3*14/5/1 19:10
薄エメラルド宣言自由詩5*14/4/25 1:19
祝福するコーラ自由詩3*14/4/23 13:00
先割れスプーンは知っている自由詩5*14/4/17 20:14
五大湖は闘えと言う自由詩3*14/4/16 19:36
鮭が鮭であるために自由詩2*14/3/30 21:49
テリーヌのミステリー自由詩3*14/3/18 23:30
カレーライスは悲しんでいる自由詩14*14/3/12 23:18
ファブレガス君の欺瞞自由詩3*13/12/12 1:00
グラタンと呼ばれて自由詩5*13/12/9 19:01
ビクトル君と月自由詩5*13/12/5 1:08
時間を抱きしめる自由詩3*13/9/27 0:32
パンダは関係なしに笹食うし自由詩11*13/7/11 23:20
バルセロナを浴びてみろ自由詩2*13/5/20 23:59
ソフィア市の輪郭自由詩4*13/3/17 15:42
さすらいのフレンチトースト自由詩4*12/11/21 9:25
星を眺めること自由詩6*12/6/27 2:13
サラダの女王現る現る自由詩4*12/3/24 3:22
光っている背中を自由詩4*11/12/31 22:08
黄金色のロケットが飛び立った島から自由詩2*11/5/14 4:47
眩しい眩しい青色自由詩2*11/4/22 2:50
画家とハンバーグ自由詩4*11/2/7 3:56
おじいちゃんの夢自由詩4*10/11/9 2:19
アホのうた自由詩3*10/10/30 14:08
在りし日のペペロンチーノ‏自由詩7*09/1/5 3:53
ジュエリー和尚自由詩607/10/17 21:52
光るタヌキ自由詩707/9/21 22:42
残像花火自由詩4*07/9/20 22:06
留守番ルイージ自由詩10*07/8/23 19:39
怠けマリオ自由詩12*07/8/21 20:46

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 
0.12sec.