マリトッツォになりたいと
マリトッツォは思ってます

既になっているようだけど
到底にして満足いきません

大胆不敵に広がった口から
ローマの風を吹かそうとの
勢いを邪魔するクリームが ....
蕎麦は空を見上げています
蕎麦は一年を振り返ります

良かったこと悪かったこと
価値基準を揺るがしたこと
明日が昨日みたいに思えて
前歩きが後ろ歩きみたいで
立体を平面で解説しながら
 ....
ドーナツの穴といえば
不足の象徴ではなくて

ドーナツの穴といえば
宇宙の入り口でもなく

ドーナツの穴といえば
世界を洒脱に切り取る
象徴的な形でもなくて

悲しさや寂しさを吸い ....
ナンと呼ばれようがナーンと呼ばれようが
皆さんは私のことを勘違いしているようだ

私の姿がお面のようで雲のようなものだと
それが定形で適切で妥当ではなかろうかと
勝手に思い込んでいるが待って ....
私はリンゴであると宣言しても
リンゴじゃないよと宣言しても
丸みを帯びた至高のフォルムと
英語でアッポーと呼ばれるのを
冷静無垢に考え併せてみるなら
私はかなりの確率でリンゴです

それ ....
トウモロコシに憧れたので
トウモロコシになりました

さらりとそう語れたのなら
カッコいいかもしれません

でもそういうわけではなく
トウモロコシに生まれ育ち
トウモロコシになりました ....
マカロニと申します
ペパロニではなくて
マカロニと申します

身を捩れば無限大の
シンボルにも見えて
メビウス感が増して
深淵な雰囲気だって
醸すことができます

だけど日常は日常 ....
流れる星を見つつ
カニの足の節目に
時代の節目を重ね
フィットしたのに

なにしとんねんと
何もしとらん奴に
むき出しの知性で
言われとんねんと
カニが言うのです

横歩きとの呼 ....
フルーツポンチの ような顔をして
宇宙の果ての 果ての隅っこで
フルーツポンチを やってはいますが
その正体が いったい何かは
当の本人も 分からないのです

鏡を見 ....
命には限りがあるのです
タマネギ伯爵が言います
それを知ってほしいから
我々は皆を泣かすのだと
タマネギ伯爵は言います

隣のタマネギ伯爵婦人は
始まったわよとの溜息を
リキッド状にし ....
パインに幸あれ私パイン
自分のことだけではなく
全パインのことを祈って
パインに幸あれ私パイン
と強く念じているんです。

パインだって生きてます。
嬉しければトゲが揺れて
悲しければ ....
ヒマワリとしてやっています
根っこを広げて咲いています

ヒマワリとしてやっています
葉っぱだってこんなに広げて
太陽を向いているのではなく
太陽と宇宙の間を見ています

闇と光がせめ ....
私の好物はリンゴ一択です
リンゴのためならついつい
現実リンゴだけではなくて
仮想リンゴにも手を出して
無限の仮想世界に浸ります

仮想世界でたくましくても
現実世界では存外脆弱です
 ....
フロム・メキシカン・トゥー・ユー
香りが近づいてきたのが分かるかね
ひれ伏す時間がやってきたのである
ジャンバラヤ様のお通りなのである

感情のひだに浸透する些細な揉め事
先を決めてしまっ ....
細くて薄くてひょろくても
生きている音はさせられる

我々の名はカイワレですが
大根界では一目置かれてて
細くて薄くてひょろいのは
天まで伸びるためなのです

横ばかり気にしてしまうと ....
はじめましてのズッキーニです
どこまで理想でどこまで現実で
どこまで成してどこまで課題か
線引きできたら線の上に立って
綱渡りよろしくバランス歩きで
何かしらの向こう側に存在する
高いのか ....
ミカンカンカンミカンです
ゆっくり果汁を出しまして
あなたの願い叶えましょう
ミカンカンカンミカンです
果汁は神秘なオレンジ色で
そのパワーはなんと無限大

言葉を放って言葉を拾って
 ....
囁いています寒天は
上に乗って弾まれて
姿形はトランポリン
そんな過酷な状況で
囁いています寒天は
私の体がいつまでも
弾むなんて思ったら
見通し少々甘いです。

だって私のこの身体 ....
わしゃ知らんよ
伯父はそう言う
本当は何もかも
知っているのに
謙遜してるのか
恥ずかしいのか
わしゃ知らんよ
伯父はそう言う

体調が悪くなり
辛かったと思う。
簡単なことでも ....
カスタードプリンでござるよ。

人生の酸いも甘いもというか
甘い方を極めたのでござるよ。

そんな程度かと言われたって
わたしゃカスタードのプリン
甘くて仕方のないこの強みを
ダイナミ ....
グルーヴをください、グルーヴを
大事なこととそうでないものとを
一緒に放り込んでグルグル回して
全部大事なことにしてしまいたい。

グルーヴをください、グルーヴを
優しいウソで足腰が鍛えら ....
私はドラゴンフルーツと呼ばれて
なんとかこの世に生きてはいるが
私の生涯とはなんなのだろうかと
はたと考えることだって実はある。

もちろん私はまだまだ生きるから
真の意味は分からないのだ ....
あの人がまた祈っている。
駅の改札前で祈っている。

お巡りさんが尋ねている。
君は一体何をしているの。

あの人は経緯を説明する。
最初はここで待っていた。
ここで女を待っていたと。 ....
全世界のレンコンよ。
この声が聞こえるか。
私はレンコン協会の
誉れ高き会長である。

皆、歴史を思い出せ。
受難が続いてきたが
ついにその時がきた。
立ち上がる時がきた。

過去 ....
この手裏剣を使いたまえ
最期が近い祖父が言った。


人生は楽しみも多いけど
悲しみだって多いのだよ。
たくさん笑う日もあれば
涙が止まらない日もある。

悲しい時はこの手裏剣で
 ....
シャンメリーが美味いね
今年飲んだものの中では
これが断然一番美味いね
そう思わないかね、君は

まったく君ときたらだよ
常識を疑わなければとか
裏の裏があるのではとか
色々と考えすぎ ....
食べられる前に食べてしまえ
僕の父アラビアータシニアは
そう言い残し食べられました。

アラビアータとは何者なのか
アラビアータの矜持とは何か
そんなことに父は思案を重ね
冒頭の考えがま ....
パインとケーキでパインケーキ
ケーキとパインでケーキパイン
パインとパインでパインパイン
ケーキとケーキでケーキケーキ

どれ1つとっても世界の秩序を
脅かすには物足りなさすぎるが
どれ ....
見たこともない銀河から
見たこともない揚羽蝶が
見たこともない角度から
勇んで勇んで羽ばたいて
宇宙線でDNAや思い出を
損なわぬように注意して
自慢の羽をぶわんと振り
羽の限りを尽くし ....
「ああ」と「うん」の間に生じる
微かな間合いに距離を感じますの。

あなたと私の間にあるのであろう
縮められない距離間を感じますの。

たったの何ミクロンであったって
宇宙の果てから果て ....
ブルース瀬戸内(211)
タイトル カテゴリ Point 日付
マリトッツォ・バランス自由詩4*21/12/2 11:32
蕎麦ラプソディー自由詩2*20/12/30 13:27
ドーナツは誘う自由詩3*20/11/9 8:53
ナンのスタンス自由詩1*20/10/17 10:50
かじってごらん砲を放て自由詩1*20/10/7 11:54
トウモロコシの覚悟自由詩3*20/1/31 8:46
マカロニ・インフィニティ自由詩3*19/11/20 21:02
カニと流れ星自由詩3*19/4/25 22:22
我こそフルーツ、我こそポンチ自由詩3*18/11/22 12:53
リキッドマジック自由詩4*18/11/14 12:47
パインに幸あれ自由詩3*18/8/2 21:17
ヒマワリとしてやっています自由詩2*18/4/27 21:05
リンゴの何を知っているか自由詩1*18/4/16 19:39
ジャンバラヤ様がやって来る自由詩3*18/3/16 12:25
カイワレの野性自由詩3*18/3/7 21:26
ズッキーニのスタンス自由詩8*18/2/28 20:21
ミカンカンカンミカン自由詩2*18/2/24 13:08
ダイヤモンド寒天自由詩3*16/12/13 20:15
もう風が吹いて自由詩5*15/8/6 12:35
お喋りカスタードプリン自由詩4*15/7/30 21:02
グルーヴをください自由詩4*15/7/22 20:16
ドラゴンフルーツは考える自由詩5*15/6/24 21:05
祈る、握る、抱く自由詩2*15/3/4 21:09
レンコンよ、進め!自由詩6*15/2/25 19:55
この手裏剣を使いたまえ自由詩9*14/12/11 20:41
シャンメリーおじさん自由詩4*14/12/5 20:22
アラビアータJr.は抵抗しない自由詩6*14/9/9 18:53
パインケーキと渇き自由詩2*14/5/21 20:56
ささんと止まって自由詩3*14/5/16 20:38
雷鳴から数十年自由詩2*14/5/9 9:15

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