お湯ひとつ沸かせぬ父が林檎剥く 残業のビルの明かりも聖夜の灯 初雪やサンタクロースより手紙 キスしてる画面の隅に冬の蝿 同じことを繰り返しながら
過ごす毎日でも
時間は流れている

信号が赤から青に
変わったときのように

たくさんの人が
立ち止まっては歩いている

どこへ向かって ....
枯葉散る宇宙(そら)との約束のやうに あの日、
誰と何処で何をしていたか
みんな忘れてしまったとしても

もう会うこともない
ふたりになったとしても

いつか訪れる
終わりの日がきたとしても

…この ....
春ショール羽根を纏ひてゐる心地 鬼嫁は阿修羅の如く豆を撒く

残業の夫に代はりて豆を撒く

豆撒の猫に被せる鬼の面

もう数を数へたくなく年の豆

節分やコンビニで買ふ恵方巻

豆撒の鳥が来てゐる朝の庭

 ....
吹く風に逆らわない。
それは吹かれるまま
流されてしまうのではなく、
その風を味方につけて。

風はきっと良い所に運んでくれる。
きっと素敵なことが待っている。

今ま ....
誰かのことなんて
話したくない。

例えば、

好きな本。
好きな映画。

好きな音楽。
好きな景色。

そんな話をしたい。


間に、優しい時間が流れている。
 ....
クリスマスカードを選ぶ女の子

ティファニーに人の賑はふ聖夜前

閉店の雑貨屋の窓聖樹の灯

予約する聖夜の三ツ星レストラン

クリスマスイルミネーションてふ魔法

家でだけ着るセ ....
長距離ランナーの
100%の全力って
98%出し切る力と
2%の余力を
温存するってことかな。

人を信じることって
98%本気で信じて
2%は騙されてもいいと
覚 ....
クリスマス君が隣にゐる奇跡 約束の日の天気予報は雨。
神様、お願い。
雨、雪に変われ!
「仮面って、 外すこと出来る?」

そう言ったわたしに、

「出来るさ。
その代わり、別の仮面を 被ることになるけどね」

あの日、あなたはそう言ったね。




 ....
灰色に覆われていた重たい空は
夕方から雨に変わった。

わたしは宿の大きなガラス窓を打つ
雨の音を聴きながら
目の前のドッグラン広場を見ていた。
窓を伝う雨にわたしの顔は
 ....
缶蹴の缶残されて暮早し 「帰りたいんだけど、
まだ帰りたくない」

「帰りたくないんだけど、
帰りたい」

「もう帰らなきゃ」

…そんなあの日の夜

「戻りたいけれど
まだ戻りたくない」

「 ....
かくれんぼしよう
じゃんけんぽん

わたしが鬼ね

もう、いいかい?
まーだだよ

もう、いいかい?
まーだだよ

もう、いいかい?

もう、いいかい?

もう ....
セロリ挿す血潮の如きカクテルに 冷蔵庫たしかにプリン入れたはず 秋が来ていた

遠い遠いところから
この家のどこからか

そっと耳を澄ますと
秋がわたしを呼んでいた

遠い遠いところから
あの日と同じ声がした

呼ばれるままに
仏間の襖 ....
向日葵の前で大きく背伸びする 牛も豚も魚も人が繁殖して生まれたもの。
だから勝手に殺して食べてもいいのか?
今に人も繁殖されて臓器移植に使われる。
そんな時代に近づいている。

マンションで貴族的な生活に
恵まれた ....
ココロって
「ゼロ」だから。

足しても引いても
掛けても割っても

「ゼロ」だから。

だからって
何にもないわけじゃない。

「ゼロ」がある。

秤の支点のように、
 ....
視覚に頼りすぎている

真っ暗、闇の中

視覚が遮断されると
他の感覚が鋭敏になる

真っ暗、闇の中

嗅覚、聴覚、触覚 、味覚
あらゆる感覚が敏感になる

自 ....
泣いている君を
そっと抱き締めたら

ふわり、シャンプーの香り

ただそれだけで
とても幸せな瞬間
「はじめまして」だったのに

「久しぶりだね」みたいな?

…あの日の、あなたとわたし
もしもし、神様ですか?
あのー、お願いがあるのです。
お金も地位も名誉もいりません。
出来るだけ物を持たないで、
拘りのない心でいますから、
1年365日のうち、たった1日でよいですから
 ....
chiharu(78)
タイトル カテゴリ Point 日付
林檎俳句2*16/1/14 21:39
聖夜俳句3*15/12/17 22:38
初雪俳句2*15/12/15 13:09
冬の蝿俳句3*15/12/12 17:07
銀杏散る自由詩5*15/11/23 0:36
枯葉俳句3*15/11/10 0:25
金木犀自由詩4*15/10/16 0:41
春ショール携帯写真+ ...5*15/2/24 14:22
豆を撒く俳句2*15/2/5 12:57
自由詩9*15/2/4 20:34
優しい時間自由詩3*15/2/3 8:59
聖夜俳句1*14/12/18 10:35
100%自由詩10*14/12/5 10:07
クリスマス携帯写真+ ...3*14/12/3 8:41
携帯写真+ ...6*14/11/23 7:54
ペルソナ携帯写真+ ...4*14/11/18 8:23
時雨傘自由詩5*14/11/16 10:04
暮早し携帯写真+ ...4+*14/11/14 15:48
ふたり自由詩4*14/11/11 19:50
かくれんぼ自由詩4*14/11/10 16:29
セロリ俳句2*14/11/10 11:10
冷蔵庫俳句6*14/9/28 19:45
自由詩15*14/9/12 16:27
向日葵携帯写真+ ...8*14/9/11 9:01
ある男の独り言自由詩3*14/9/6 16:40
支点自由詩6*14/8/30 16:49
暗闇の中で自由詩4*14/8/29 17:20
香水自由詩4*14/7/20 0:55
Twins自由詩4*14/7/11 13:25
神様との会話自由詩9*14/7/4 21:33

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