僕の浮き沈みを見て
あんまり君が
泣いたり笑ったりを繰り返すもんだから
なんか楽しくなってきちゃって
もっと沈んでみましょうか
やめてくださいよ
他の誰のためでもない
自分のため ....
○「友だち相談」
小さな悩みの大部分は
友だちに聞いてもらうだけで
すっきりする
○「ゆらぐジジ心」
長生きだけが人生じゃない!
いやいや生きているだけでも幸せもんだ!
○「スマ ....
この水はただの水だが
じぶんではけっして汲めない
天の与えてくれたらしい
冷え切った、甘露。
この水を
早朝飲み干し目を覚まし
新しい日のはじまりとする。
ホントはさ
....
{引用= 夕暮れに、きょうもひとは、 めいめい帰ってゆきます
その中のだれも きのうのゆめの つづきを読んでいる調子です
まっさらな気持ちで空を飛ぶ はじまりのページにまき戻る
....
五月五日、
なかば強制されている春、
どうしてもせざるを得ない、
タイヤこうかん、
いっぴきの蜜蜂はわざわざ庭先にまで見学に来て、
となりの家の庭では、
紫と白、ツツジがいつの間にかもうす ....
人間の細胞はおよそ37兆個の細胞からなるという
元素は酸素・水素・炭素・窒素・カルシウム・リン
手元に残るのは焼骨のリン酸カルシウムくらいだけだ
残された者はそれを後生大事に故人を偲ぶ
大空に ....
描き写した花びらの
燃えつく因果のあざやかさ
いずれ消えゆき 死んでいく
辿り着く道は ただおなじ
わたしの燃ゆる夕焼けを
灯していった あの人の
暗い木陰で澄む 横顔は
どこかで読 ....
消えていく
響キの
残り香から
また
発光し生まれ来る
未完成を自ら導く意思、
なんの計画もなく
企図だけ澄み
この世この次元に
生きて息ある限り
意識ひろげ続け
器 ....
わたしがあたしを見つめたとき
あたしの心が安らいでいく
あたしがわたしに微笑んだとき
あたしの未来が見えてくる
新しいところに行くために
今までのものを背負っていく
誰もが未来の山を登る
....
聲帯の
ふるふる
ふるへ
今日の時々
きざみ
ささくれ
たちながら
やがて暮れに
夜汽車となり
発ち向かう
夜半あたり
やはらかな
ひろがりどき
ときのいざない
かいき ....
天に暗き蒼の幕が降り街に薄闇が覆う頃
背中を撫でるような畏れが霊気となって通り抜ける
思わず後ろを振り返り駆け出してしまいそうな本能
それは先祖から受け継いだ遺伝子
遥か彼方からやって来た ....
夏のそよ風が僕らの頬を撫でるよ
さらさらと流れてゆく優しい嘘
微笑みが幸せを運ぶから
言葉なんかいらない
ただうなずくだけでいい
騒がしい雑音も何もかも僕らの耳には入らないから
言葉の ....
満月がもしも鏡なら
そっとこの手で引き下ろし
貴方に逢いにゆく夜の
秘めの化粧に使いましょ
曼珠沙華色の紅ひいて
白銀の鬼女になったなら
貴方の妻になれるでしょ
半月がもしも櫛ならば ....
○「子どもの日」
後ろの家は
近年孫ラッシュだ!
三人の子どもに
子どもが七人できた
今孫たちが集まって
キャ!キャ!言っている
保育園みたいになっている
ところが今朝はまったく孫たち ....
■同じ少女■同じ男の子■同じ世界■同じ場所■同じ小路■同じ国■同じ地方■同じもの■同じ言葉■同じ見方■同じ人間■同じ問題■同じ階段■同じ手段■同じ方向■同じドア■同じ形■同じ理由■同じ意味■同じ場所■ ....
近くの公園で
詩集を読んでいると
小さい虫がページのうえに
で
無造作に手ではらったら
簡単につぶれて
ページにしみがついてしまって
で
すぐに部屋に戻って
消しゴ ....
あさ、仕事に行くために駅に向かう途中、
目の隅で、何か動くものがあった。
歩く速さを落として目をやると、
結ばれていたはずの結び目が、
廃棄された専用ゴミ袋の結び目が
ほどけていくところ ....
左と右と言っても
建前と本音と言っても
開国と攘夷と言ってもいいが
話を進めよう
分裂してるぅ~
明治維新で開国を選び
大正デモクラシー
いい時代があり
しかし対外屈従、攘夷に ....
開かれるドア
巨大な時の
ひろがり
担い抱え持ち
眠りの最中遡行し
肉身の破滅に
何れ成就す
人に込められた想い
閉じられた扉
こじ開ける勇気も無く
ぼくはまた瞳を涙で濡らす
君の声
君の姿を思い浮かべるたび
切なくて
切なくて
痛む胸を押えた
ねえ、夢で逢えたら
ううん、夢ではなく ....
私は雲です
風に押し流されるものです
こうしておおきくなりはしましたが
いつどのような{ルビ原理=ことわり}に依って生まれてきたものか
さだかな憶えもありません
すうすうと胸が{ルビ空=す ....
また夜中にご飯を炊いていて失敗した。まずいご飯でも食べないとまずいので、昼間に作った豆板醤入りの豚汁をおかずにして処分することにしよう。
出汁の素を買ってくるのを忘れてしまった。油あげとカ ....
ずっと前から僕は羽賀研二すごい
って言い続けてきた
宝石商だった頃の 彼の魔力に抗えた
オバチャンは一人もいやしなかった
っていう噂 白金でお茶してる姿見て
嘘じゃないとわかった
四月 沖 ....
晩御飯を作っている君の背中が
何かを僕に言おうとしていた
静かなキッチンの端に君の残像
発しなかった言葉はシンクに流れてしまった
いつからか二人の未来が見えなくなった
影が忍び寄るのを
....
白髪の上から浮き立ち
羽ばたき飛び立つ
光の蝶たちの群れ
苦痛に苦悩に鈴の音鳴らし
生あることを祝福しながら
雪峰の高みの白銀の響と
光に織り込まれる身を
そのままそのままに
虹彩 ....
かけがえのないちいさな命
ちいさな手が僕の袖を掴むよ
お日様が笑ってる
柔らかな時間が僕たちを包むように
温かな風が僕たちの頬を撫でる様に
優しい日常が過ぎてゆく
往き急ぐ世界が僕の眼を回す
ところ構わず疾走するヒトビト
巷で流れる音楽までせわしなく町中を駆け巡る
意味すら失ったコトバを主張しながら
あぁ、空っぽの桃源郷(シャングリラ)
虚しさを加 ....
写真を見て
昨夜は現実だったと知る
宵の口
光る田圃の中を走る
四方八方から蛙の声
紫のカーテンに囲まれて
きっと どこかに神仙がいるはず
豆のような ....
糠雨や草も混じりてあやめ咲く
優劣の付かぬ五月の花{ルビ美=うま}し
赤き実の風に擦れ合ふさくらんぼ
AI、愛を語る part2
強い人は諦めずに突き詰めてしまうのだろうけど、そうとう強くないと何処かで壁にぶつかるはずで、それでも人生を諦めずにこつこつ壁を突いていたら壁ではなくて、実 ....
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