弟の息遣いが聞こえる
浄水場のある街に
敷設された線路を
今日も走っている
誰よりも足が速くて
誰よりも
列車の真似が上手だった

弟は皆から
関口さんと呼ばれていた
だか ....
左手に包装紙から突き出たハンバーガー

右手にスマフォ をしっかりと掴み

お目目は右左上下に自由自在に動く

スクリーンに目を合わせると

脳はもっと、忙しい

口の中の歯を ....
鳥よ、ひらりひらりと落ちる
でも笑って、空に手を振る
羽が風にくるくる巻かれて
「わあ、今日はどこまで行くのかな?」

地面は近いけど、怖くない
草はふかふか、笑い声のクッション
転んで ....
石みたいにかたい言葉
曲がらないくせに転がりもしない
「これが正しい」って叫ぶたび
世界はどんどん狭くなる

こっちは風みたいに動いているのに
相手は壁みたいに動かない
ほんの少し譲れば ....
静脈の運ぶ退廃が酒肴として活きる夜
帷の内と外でどれだけ熱量が違うのか

内では
肥満めいた男が慄き若い女に買われて
右往左往しながら満更でも鳴く蕩けて
真っ暗な夜がないのと同じように
 ....
ひらがなといくつかの簡単な漢字を覚えた頃
新聞の尋ね人の欄を読むのが日課になった

 和子 連絡してくれ 父
 正男 心配してる 母

やや太い黒い線で囲まれた
額縁の中の
それらの文 ....
風を待つ帆船と同じ速度で混沌に因る僅かな乱れはやって来る、でももうそんなものに狼狽える歳じゃない、それは蕁麻疹みたいなもので、なにかしら対処をすれば収まるものだということを俺は知っている―それを知 .... 誰もが知る肌に
夏の落ち着きを失った季節は、
陽のわずかな傾きに
秋を告げる

沈黙をやぶる囁きに
自問自答をとめる

潮の香りは、さやけき潮の音
反射する 陽炎のひかり
 ....
愛とは
人間にとって最も重要な感情の一つである

愛とは
相手を、愛おしい、かわいいと思う気持ち

愛とは
無償で与えるもの

愛とは
性行為とは無関係

愛永久

AIと ....
洗練された作品は好きだ
ただ今は
ダサくて
泥臭くて
切実な作品を求めた

胸を打ちぬいて
心臓を射止めて
心に残して

魂の部屋は
散らかっていても
それがあれば
という物 ....
大草原を駆け抜け
廻り続けていく車輪
魂の淀みを抱えながら
自らの汚濁を振り払い
まわるまわるくるくる廻る

深く紫に沈む葬送の列を打ち刻み 

死者から生者へのキッス
媒介しながら ....
 僕に憑依している、件の霊はまだ、特定の曲を聴くと涙が止まらなくなるようだ。スティングの「シェイブ・オブ・マイ・ハート」と町田義人の「戦士の休息」と甲斐よしひろの「安奈」と尾崎豊の「シェリー」を聴くと .... 金曜日、ファミレスにて。

カラカラと音を立てた 冷えたグラスから
水滴がしたたって テーブルに水たまりを作ってる

さっきから僕の愚痴は 止まらなくなってる
うだるように続いてる この夏 ....
海がつなぐ
まだ知らぬ世界も
流れ流れてやって来る
水か銀か仏か
あらゆるものが
流れ込んで
世界中を巡りゆく

海がつなぐ
あなたと私も
同じ母の魚を食らい
糧か毒か滋養か
 ....
○「寂しさ」
田舎の寂しさに耐えかねて
テレビがなる
ラジオがなる
防災無線がなる
彼岸花が咲く

○「防災無線」
認知症のおばあちゃん
施設を抜け出したきり
まだ戻って来ません
 ....
漫画って
なんて素晴らしいんだろう

小4の春でした

漫画家に、なりたい

絵は上手かったのです

絵は上手い?

やっぱ画家になろうかな

うーんでも
今どき画家じゃ食 ....
 
    、、
 
ほとんど会話もないまま
「アメリカの朝食」を聴きながら
たまごの入った高級食パンに
森のバターをたっぷりとのせて
熱い紅茶でいただいた
 
ただそれだけ
晴れた日に傘を貸し
雨の日に傘を奪う

どうやら
それが流行りみたいだ

他人だもんね
困ろうが狼狽えようが
観客席からは滑稽に見えるのだろう


土砂降りになって
みんな借り ....
男子トイレの小便器に立つ
目の前に貼り紙
「届くと思いますが一歩前へ」

大丈夫と従わないと
巻き散らかして周囲を汚す
素直に従うと
手元が見えなくて
自分を汚してしまう
今まさに自 ....
米国の温和な保守思想家の大樹、チャーリー・カー
クが日本に来日して参政党党首と会談して帰国し
た直後、米国の大学で公開討論中、テロの凶弾に
倒れた。それをサヨクリベラルたちが小躍りして
悦んで ....
吐息が絡みついて
枯れはてようとしている
身体に纏わり付いた蔦は
自らの最期を知り
匂うように艶やかな濃紫の花を咲かせた

いい年をして
みっともない

そうね
常識という範疇で考 ....
このまま静かに
フェードアウトしたい

晩年の
セロニアス・モンクのように
ベッドに横たわって
静かに
ただ静かに
過ごしたい

誰に知られるでもなく
家族だけに見守られて
最 ....
・(おそろしい)/日取りは新たな締め切りをつくる - どこでもない - そういう場所だというのだ : (人間のように)(人類のようだ)例えば / 戸の隙からか細く投げかける灯りが - まずためらいがあ .... 妹の娘は
私に似ている

彼女が産んだ赤ん坊
男前ではないけれど
愛嬌のある顔
知り合いのおっちゃんに
似ている

彼は私を一生懸命見つめてくる
私が何者か分析している

他に ....
思い出の地を巡る
なんて言うとテレビ番組のような言い方ですが
まさに思い出の地を巡るので許してください

昔あった桜の木は
倒木の恐れがあり切り倒された
開けた景色はコンクリートで舗装され ....
体内を流れる時間の
表面に浮かんだネップ
渓流を割る石のように
折々に
かき乱す
いっそ家禽になれたらと切望するほどに
自由であることが――――――――。
{引用=
職人は均質に仕上げ ....
夢を窓際に置いといたら
いつの間にか日焼けしていた
忙しかったばっかりに
自分のやりたい事やしたいことを
淵に追いやり視界から消してしまった
窓際の夢は色を変えた影だけが残った
コンビニで
おにぎりを2つ買う
野外食堂で
頬張り空腹も満たされ
手に余った包装物は
そこらへんにポイ

コンビニで
缶ビールにおつまみ
野外居酒屋で
ほろ酔い加減に
ミニ宴 ....
2重の蠟は
智慧を了し
ツマビラカな
星の接点を
観ずる

しかし
2も2も5なら
6は栄光の
発光体になり
しばらくは馬なので
そんなふりをしたカモメになった

そんな表裏 ....
着信音
表示された名前に
息を飲んで
恐る恐る応答をタップした
紛れもない
あなたの声

嘘みたいだと言ったら
嘘でーすとふざけてきて
一気に緊張がほどけた

少しも迷いのない
 ....
文書リスト
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浄水場のある街たもつ自由詩225/9/15 7:39
ワタシは忙しい多賀良ヒカル自由詩125/9/15 7:26
飛び立て、未来の鳥sub自由詩025/9/15 5:17
石頭の証明自由詩0*25/9/15 2:24
降墨睨白島/...自由詩2*25/9/14 22:33
尋ね人そらの珊瑚自由詩425/9/14 22:09
踊りな、人形たちホロウ・シカ...自由詩325/9/14 21:58
回帰月乃 猫自由詩4*25/9/14 21:35
あいとはたいら自由詩025/9/14 20:50
dasaif自由詩225/9/14 20:15
まはるひだかたけし自由詩7+*25/9/14 19:46
クレクレ星人の独り言「神霊界の決定」18ジム・プリマ...散文(批評 ...3*25/9/14 19:03
金曜日、ファミレスにて。itukam...自由詩425/9/14 13:47
海がつなぐ自由詩925/9/14 12:36
独り言9.14zenyam...自由詩3*25/9/14 9:31
将来の夢カッラー自由詩525/9/14 9:30
ささやかな贅沢1 朝からアドカボ足立らどみ自由詩5*25/9/14 8:55
土砂降りりつ自由詩7*25/9/14 8:54
届くと思いますが一歩前へイオン自由詩125/9/14 8:29
憎悪と暴力のサヨクリベラル室町 礼散文(批評 ...4+*25/9/14 6:39
make love りつ自由詩2*25/9/14 5:09
眠れない夜花形新次自由詩225/9/14 0:46
時には食べていって蕎麦屋の娘自由詩225/9/14 0:21
気が合いそうな予感花野誉自由詩12*25/9/13 20:54
omoidenochif自由詩425/9/13 20:24
認識に関する四つ目の欠片にぶつけた足の爪の三つの折り目自由詩3*25/9/13 19:58
窓際リィ自由詩2*25/9/13 19:57
ゴミぽい・吸い殻ぽい・空き缶ぽい多賀良ヒカル自由詩225/9/13 19:28
カモメのkamomeカッラー自由詩2+25/9/13 15:53
迷いのない声自由詩725/9/13 12:56

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