蛇のように長い文章の羅列
指でなぞって大きく欠伸する
その開いた口の奥から退屈という言葉が飛び出した
意識を集中させて読み込もうとすればするほど
その無理に見開いた目は傷みと疲れを我が身に ....
ピローズのマイフットって
良いんだ
なんか
聞いてみてよ
と
書いている
時のカナリヤを探して
青い鳥を探して ....
書くことは生きること。
それは手術のようなもの。
自分の中を見せて取り出し
相手に渡す。
簡単でしょ?
書くだけなんだから。
今これを書いている俺は
心を削ってない。
....
わたしのなか
ゆらゆらら
緑のゆらゆら
ゆらゆらら
ゆっくり揺れて
瞑目心象の
生き生きと
風もないのに
おのずとみずから
緑の樹木の枝葉たち
揺れてゆらゆら
また揺らぎ
....
もうオレは二度と
もうオレは二度とアルコールから逃げない
何もかも受け止めて
泥酔も厭わない
この命が切れるまで
ロンドンの霧は境界をやさしく溶かしていく。「ここからがわたし」が、見えなくなる。鏡の前で問いかけても、答える者はもちろんいない。わたし自身さえ知らないのだから。
「女の子」と呼ばれている。けれど ....
飛び出せずに
炎の中にいる
爛れていく
劣等感
独りで這いつくばって
光なんて邪魔に思った
いつからか壊れてしまった
心は感覚がない
それでも心の奥が揺れると
急に苦しくなる ....
主体 オーソドックス
詩的情景に内包された因果から
比喩の限界を 探求しなさい
ガラスは虹色の反射 矛盾的伝統色彩
触れ合う指先の共鳴は 電子の瞬き
黒い金属の海たちの 冴え渡るような獣 ....
汚れてる その本性に 辿り着く
君の愛 ない時いつも 不安定
君の影 いやらしくてさ 情けない
怒る顔 心地よくしか なりゃしない
冬の朝 冷たい身体の 悲鳴かな
....
神には色がない
無色透明で
スガタを見せない
私たちには見る事ができない
神を識る事はない
すべてを識ってるが
教わる事はできない
私たちには学ぶ事ができない
神には声がない
....
やる気に満ちた行動を止めようとする声に
あなたは誰?と尋ねると
通りすがりの者と答えた
通りすがりの者の気まぐれな その声に
やる気に満ちた行動後の
後悔のようなものに
苦しむ必要 ....
臆病で ここにあなたを 感じてる
回想よ お前の罪は 薔薇の色
恥を知れ 愛はそこにが 怖すぎて
嘘つきな 仕草の裏に 恋心
正直に 闇を言えてた 頃もあ ....
湖と 見間違えそう 君の宇宙(そら)
公園で 木漏れ日溢れ 君の色
泣いてたね 嘘の夜空は ロマンかな
愛を知り 優先したのは 恋だった
信じそう 幻影 ....
彼方の夜が白白明けて
朝の香りが
昨夜の星の逆行のせいで
さくらいろ
君はきっと透明になるんだろうな
わけも知らずただ前向き
そんな風
だなんてうれしい朝が来る
....
*
夜夢に目醒めて 取り戻す
それぞれのかたちの 砂時計の残り
深刻そうに 硝子のパズル いま一度、
いま千度、生きる 夜の底
土よう日くもり 別れ路 嘘つきごっこ 共鳴感覚
ど ....
薄鼠色の空
雨を見ながら温泉に入った
背後は鬱蒼とした山々
纏い付く滑らかな湯
一人きりの湯場にはしゃぐ
足音に振り向くと
こんな平日
こんな辺鄙な所に誰 ....
自らが今に充たされて居れば
何処迄もいけるのです、
ひと ひとりきりになり切れば
何処までも生けると云う
確信に充たされ
斜面を滑り落ち宙へ身を投じる
捲る頁の一枚に無限の紋様 ....
今年の4月から
自称詩人一匹を捕まえると
1000万円の報奨金が
支払われることになった
自称詩人の家族はこれに大喜びし
早速2ヶ月間で2500人の自称詩人が
捕らえられることになった
....
車窓から揺れる街の灯
四角い光のなかに幸せが眠る
時には笑い時にはケンカし
日常に閉じ込められたドラマ
私の知らない私の求める
ごくごく平凡であたたかな夢のカタチ
死の灰の雨は止まない
月でさえシェルターに入っているのに
地球のシェルターは破壊された
薄いレインコート一枚で
世界を変えるために
本の頁を繰る
知恵は生きのびる道をつくる
もうだいぶ灰 ....
詩の選考委員にとって必要な詩は選ばれる
しかし必要ではない詩は消される
これは詩の殺人だ
言葉は無視され
初めからなかったコトにされる
むしろ言葉の殺人事件だ
華やかに本誌に飾られ ....
傷跡裂ける
めりめりっと
亀裂から溢れる赤い体液
静かに眺めたまま堕ちゆく雫舐め掬う
舌の感覚柔らかく
途となった跡を指で辿る
生温かな触感に怯えながら屈折しつつ伸び上がる
....
ほしざきの
ゆえかたりもつ
さいあぐら
おこりつきえつ
らんとかす
そこびえの
ほそたぎの
かさわたしたる
あかがきを
ふらんせすとし
あままわり
えんけいの
....
☆
大人になってから
自分ばかり見てしまうようになったね
☆
あの子の仕草とか
男だから真似しちゃおかしいんだけど
どうも好きで頭の中で繰り返し学んだりさ
★
あの ....
アナベルの咲きそろう庭に遭い
手で触れることを
ためらって
六月の午後にあがった
冷たい雨
潤ってあざやかな花房に
そっと 顔を寄せると
控えめで甘い匂いは
....
アジサイのつぼみポッポッポッ
小さな丸い輪郭集まりこんもりと
無数それぞれの速度で目覚めつつ
芽吹き咲き開く前に色付く青の
進む時の刻みに雨を受け 、
濡れそぼりつのどやかな
何も ....
行ったり来たりする。診察室(2番)、医者は、清潔そうな上着をきて、どうですか、という。カウンセリングではうまく話せていますか?はい、いいえ、どうだろう、大丈夫だと思います。でも眠れません、強張って ....
経験値の高い人生のゲーマーのウィークポイントは
たいがいは経験値の言語化がとても苦手のようです。
草の根の民は言う権利があるのです。
権利の上に眠るものは保護に値されないのですから
あっ出来て ....
○「限界集落」
「田畑をもらってくれる人は
ありませんか」
「山をもらってくれる人は
ありませんか」
「家をもらってくれる人は
ありませんか」
「年取った娘をもらってくれる人は
ありま ....
きみの柔らかな手のひらで
冷えた肩を包んでくれたなら
ぼくは大空を舞う鳥になる
高く 高く どこまでも
澄みきった空を目指し
青く溶けて自由になれる
やがてあたりは暗くなり
たくさん星が ....
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