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君はそこにいて
ぼくはここにいる
目線は同じ、でも
距離は5mくらい?

ホームを隔てて合図をした
君が手をふって答えた
ここがふたりの乗換 ....
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人は眠る時
幼児のように身体を縮こませ、
頭を頷くように祈る。

その姿はもはや
眠っているのではない。
魂ははるか遠くに飛翔し
彼は祈って ....
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夏休みにはいつも母の実家に帰って、
おばあちゃんのおとぎ話を聞いた。
従兄弟達と一緒に横になって
おきまりの昔話を聞いた。
遠くに盆踊りの ....
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掴まり立ちする息子を支え、
私に振り向く妻の肩先に思い出す情景がある。

思い出すとあの日私は
父親の傲慢な仕打ちに猛然と腹が立ち、
押し入 ....
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梅雨明けは嘘だった
というような空模様だよ


交差点の上には
大きな曇り空があって
今日一日分の雨の塊が
固まって浮かんでいる

 ....
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手頃なる橙ひとつ


夕暮れの熱き雲よりつかみ取ってよ


 
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夕日に浜辺で遊ぶ子供の心は
寄せては返す波の想い
波間に揺れる種子の想い


流れ

流れ

遠い国へ

流れ


辿 ....
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手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ....
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ぼくは所在なく佇む
夜が好きだ
そんなとき
梅雨の終わりの
雨が降っているのもいい

屋根を打つ雨の音
軒を伝う流れの音
樋を落ちる水の音 ....
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遠い空を見上げていつも
鳥になりたいと想っていた
自由に空を飛び回って
あの雲に掴まりたい
虹の橋を渡って途中で落ちても
手を拡げれば大空は自由 ....
{画像=080720011341.jpg}

決定された明暗。
アパートの影はくっきり糊づけされ、
子供達が自転車遊びをして乗り回る。


初夏の風景。


物みなのアウトラインの ....
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         心
         静か
        に、耳を
       傾けよう。遠
      くに聞こえて来る
      ....
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街角に子供が一人


地に染みる影を従え


かくれんぼする
{画像=080713003723.jpg}
風が通りすぎる
通りの梢が静かにゆれていた
梅雨が上がって空は青く
雲ひとつなくて
高く青く澄んでいた


いつものイタリアンレストランは
 ....
{画像=080710024320.jpg}

私は自分が泣くとは思わなかった


同僚と酒を飲み
語り合い
別れた時
涙が出た


酒を飲んで居ても友に言えなかった
卑しい自分 ....
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*

不味い!?

自分の胃で消化できないものがあるとは
思わなかった。
赤黒い液体が身体の中心を占め、
全てが分解する時だ。
堅く黒 ....
{画像=080523225735.jpg}

大丈夫?
そう言って母はいつも
額に手をやった
そう言えば額の熱は
手で繋がっている


39度の熱を出した
娘の額は汗ばんで
手を ....
{画像=080701003655.jpg}
今日はまた曇天の気持ちが
重たくぼくを暗くする
通りを走り過ぎる自転車の少女も
手を繋いで歩いている老夫婦も
みんな静かな見えない時を歩いている
 ....
{画像=080627011741.jpg}

思いついたら
机に頭をぶつけてみることだ。
硝子板を敷いているので
本当に
ゴツン ゴツン 
と音がする。
就職を前にした
五月の終わり ....
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鳴いている 
鳴いている

あれは赤ん坊ではありません
あれは 初夏を迎えて
どうしようもなくなった

あれは 猫ですよ

家々の窓 ....
{画像=071202005950.jpg}


それはsora色のシャツ

soraのくうきの燦めきがプリントされている

soraにかざすと青空が拡がるの!

白いくせにsoraが ....
{画像=080622022551.jpg}

今日もまた
窓硝子に映った自分を見て、
少し微笑んでみせる。

いつもの挨拶
いつもの仕草、

駅前の喫茶店の指定席、
リングノートに ....
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私のテレビは
真空管から宇宙へと通じている。
だから赤と青と黄色の虹が
画面から青空へ架かっている。

そこでは
虚像こそが実体を有し、
存 ....
{画像=080617003626.jpg}
かつて私の心は安らぎを知らず、
盲目の内に両手は前を探っていた。
手は悴(カジカ)み、
指先は熱い火傷を負い、
心は暗い深淵の内に浸かっていた。 ....
{画像=071201103546.jpg}
水底に力つき
沈んでいるそれは
たった一人で
この大きな川を遡って来た

独り流れに逆らい
早瀬をむりやり腹で押し渡り
波のうねりを越えて
 ....
{画像=080612025137.jpg}

デジャヴ 昔あった情景

窓から見えるカップル

通り過ぎるファミリー

どこかで見たような記憶

    *

デジャヴ 昔 ....
{画像=080608010301.jpg}

ああ

雨だ



初夏の

今から暑くなろうとする時の

私の心を静め

鎮め

濡らす

雨だ



初夏 ....
{画像=110719004209.jpg}


ヒュール ルルーと
消防車が喜びの声を上げ
夜の町を躁(はしゃ)ぎ回る。

初夏の夜は
不思議に透明で、
サイレンは色硝子の曇りのよう ....
{画像=080602022745.jpg}
波打ち際に沈む
ガラス片のように
毀(コボ)れて
流れて
静かな時間の中で
出会いを待っている

満ち足りた時間が
角を丸く取り
いく ....
{画像=080531001010.jpg}
思い出してよ
初めての感動を。
君は何からだろう?
僕はアリの行進から。
次々と穴から出て来るアリが
一列になって進んで行く。
通りの道の葉っ ....
beebee(262)
タイトル カテゴリ Point 日付
このぐらいがチョウドいい自由詩608/8/18 19:43
眠りの時 / 人は幼児のように頭を垂れる[group]自由詩9*08/8/15 2:27
狸囃子 / 夏休みの想い出[group]自由詩1208/8/9 10:36
因循と輪廻と繋がる想い[group]自由詩18*08/8/5 2:08
8月1日[group]自由詩808/8/2 12:48
夏の橙(ダイダイ)短歌708/7/31 0:54
夕日の浜辺から廻る想い[group]自由詩908/7/30 1:32
ぼくのリングノート[group]自由詩1908/7/26 15:23
七月の雨の光[group]自由詩1608/7/23 0:34
いつか鳥になる日[group]自由詩508/7/22 0:44
夏 日[group]自由詩708/7/20 1:10
心の雫[group]自由詩19*08/7/17 22:03
かくれんぼ[group]短歌1108/7/13 21:53
幼児と前菜の関係 / いつものイタリアンレストランで[group]自由詩3*08/7/13 0:33
帰りの電車で / これもまた過去の記憶[group]自由詩1708/7/10 2:36
不味いもの / 自我自由詩308/7/7 21:57
額に手は繋がっている[group]自由詩2508/7/5 2:32
曇天の午後 / いつものイタリアンレストランで[group]自由詩808/7/1 0:36
状況 / 五月の痛み[group]自由詩7*08/6/28 12:48
[group]自由詩7*08/6/27 1:06
sora色のシャツ[group]自由詩7*08/6/25 2:02
いつもの席のいつもの仕草[group]自由詩16*08/6/22 2:17
雲南の踊り子[group]自由詩7*08/6/19 1:26
目病(メシ)いの口上[group]自由詩5*08/6/17 0:33
望郷 / うねる想い[group]自由詩11*08/6/14 11:50
デジャヴ / 映画館で待ち合わせをして[group]自由詩808/6/12 1:55
[group]自由詩7*08/6/8 1:01
初夏の夜の風景[group]自由詩708/6/3 22:14
硝子の欠片[group]自由詩7*08/6/2 2:27
生命の感動[group]自由詩6*08/5/31 0:09

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