夏 日
beebee




決定された明暗。
アパートの影はくっきり糊づけされ、
子供達が自転車遊びをして乗り回る。


初夏の風景。


物みなのアウトラインの鮮やかさに
私は脅かされ、
私は悴んでいる。


小学校の上級生達が話しながら通り過ぎる。


日常の生活が
時間の流れのままに過ぎていく。


光線の悪戯に、
網窓を通してみるトタンの波面が
蛇腹のごとくくねる。
トタンは生命を持った生き物となり、
日光に身体を焼かれてねじれよじれた。


殺人光線を撒き散らし
絶対神が存在する。


夏、だ。


自由詩 夏 日 Copyright beebee 2008-07-20 01:10:43
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純情詩集