こつこつという足音。少し風まじりの雨が降っている。その軽快さ。そしてその連続性は午後の憂鬱だ。足音はその憂鬱の中を闊歩する。それが何かの助けになることは無い。憂鬱が変拍子を打つようになっただけだ。た .... 世界は円筒状に出来ている
パノラマを
均一な空を映したあの色を
やさしい疲れに変える
のきなみうなだれながら
引き取った昆虫の足の数を数える
仕事は厳しいが
家計も厳しい

ガムテー ....
善導的な角張り広場を囲む覆い尽くす勝ち誇った犬どもが撒き散らす塩固まる焼かれたから不愉快な思想だ不可解な思想だ今ではあんなに冷たい胸と背中をくっつけて塩を呼吸したいハンここは誰であなたはどこだって陳腐 .... ある日わたしは不思議な感覚に襲われたあるいは教わることができた
それをファンタジーと呼ぶことにした
それはずっと前からファンタジーだったのかもしれないが

とにかくファンタジーはわたしの生活に ....
誰もが望んでいるように世界ができていれば一番いいね と演説するスピーカーの音が蒸し暑い あの男どこからやってきたんだ 半紙に墨汁で致命傷と書きなぐって見せてやらなければ分からないのか 座布団を足の下に .... ある日憎しみが空から降ってきた 皆は窒息した

虫かごを下げて草むらを這いずり回っていた頃があったろう
誰もが共有する思い出だ すべての思い出なら無意味だ
わたしはりんりんと鳴く虫を肩から下げ ....
ビルディングは
壊れると
風よりも早い
暗い部屋が変えるものがあるとすればそれは爪を剥いだ指でなぞる土に残す跡を文字に託し力尽きるように無意味
暗室にこもってる友達を引きずって遊んでるまた別の友人に問いかけるその謎を
問えば曰く声を上げ ....
泥のような緑
黙したままの光景に
虚ろがる夢が漂い
わたしは疲れている

コンクリートで舗装された
河川敷をよたよた
歩く老人を見て
わたしは疲れている

反省など冷たく
こおろ ....
だが純粋なその目は ひどく輝いているようにも見えた
幼く純粋なその目は 幼く純粋なままのその目だ

そのようなものを、ものへ。影のような冷たさを見よ。

あるべくして視界には既に 汚れたごみ ....
ネオンテトラの流れる水槽
ネオン・テトラの流れる水槽
濁った水の沈んだ水槽
濁った・水の沈んだ水槽
水の沈んだ水槽と流れるネオンテトラ
水と沈んだ水槽の流れるネオンテトラ
ネオンテトラから ....
猿が猿のようにスイッチを押したって 誰もびっくりしないはずだ
だが地球の裏側では その間に核爆弾が百発落ちていた

猿が突然玄関に現れると みんなびっくりする
人語を解せばなおさらだ
奥さん ....
 とうとう、自動式回転寿司で死者が出たというニュースが新聞に載った。

 あれが登場し始めた頃は本当に怖かった。その前にあった、手で回すタイプの回転寿司も怖かったけれど、自動式のは容赦なく回ってい ....
くぐもり

うきぼり

はびこり


くたばり



のけぞり




あぁ、ここだ、ここだ。
ざす
さよなら愛する人よここは窮屈だと思っていた
時間の調べに乗せてもうちょっと辺りを見回してみようと思う
軍隊のこしらえた堤防を背に小道に立ち止まりながら
少し砂の混じった風を起こした車に向かって一 ....
冷たさを差し込む場所、ぬくもり、疑いようの無いぬくもり、純粋な、無い、それが無い。暗い電流が繰り返していた、細い吐息、枝分かれ、別れた。それは天気の悪い、きわめて悪い曇天、雷の遠い音だ、枯れた、木と腐 .... 今でも取り壊されたアパートを思い出す事ができる
こんなに小さな区画があれほどの生活を支えていた
土砂の色は汚い それとは関係のない事だと思っている

雨の日に用もなく傘をさして外を歩くと
い ....
取っ手と とげが二つ付いただけの ちりとりに似た貧相な道具を白い砂が一面広がるなぞの世界に突き立てて 考え事をしている 考え事をするたびに地面に二重丸が増えていくので どうやら考えるという事はその場で .... やがてそれは灰に変わる 知っていたからわざと取っておいた

みせびらかすなんてとんでもないことさ
その本も人形も報道向けにわざと配置しておいたんだよ

例えばそれを星に例えてみよう

星 ....
どうしてここにいるのか?
(発音はゆるやかに)
「もっと」
『表現される苦しさ』
<遊び心のままに>
〜モノローグ〜
おもちゃ箱をひっくり返して戻さない子供のように、ペットの毛は伸び放題、 ....
世界中の誰もがあなたの詳細について知っている
世界中の誰もがそのことを話さないでいる
あなたはその事を知っている
あなたはその事を知る以外は何も知らない
    己の事に関しては何一つ話せない ....
違うんだ 気が違うんだ 気が違うんだよ 本当に気が 気が違うんだ まったく否定のしようもなく 気が違っているんだ 気がね 違っているんだ ことごとく違っているんだ 余すとこなく違っているんだ おれが  .... ロシアにストーブを置いてきた
あの地で
ストーブは付いているか
ストーブに火は点いているか
ストーブは燃えているか
ストーブ自身は燃えているか
ストーブはロシアを焼いている

ストーブ ....
わたし すがた けした わたし すがた けした わたし
そして すがた けした わたし きえた せかい けした

代入因子。(過去の)どうでもいいこと。
素晴らしく単調な日々を送る事に疲れた背 ....
びりびりという何かを引き裂く音がする びりびりという音がする びりびりという音に乗って やや細かくて蛇行する あるいはジグザグの つま先を合わせながら 綱渡りのように乗って しばらく歩いてみた どれだ .... その場を辿らせていた街路樹
永遠に続く並木道はもうない
休日の目抜き通りは灰色
露天の骨組みは確かに生きていた

冬に見た彼の目は痛く凍り
音を立てて燃える霧は呼吸される
下着専門店の窓 ....
わたしは渦の中に取り残されて一人になった誰かがわたしを渦の中に認めたようにわたしはわたしを渦の中に認めたわたしの中に渦がある事や渦の中にわたしがある事も含めて認めなければならず認めた事はすべて渦のよう ....                     
  前後  食虫  幼児  侵略  熱帯
  不覚  植物  虐待  戦争  雨林


  もの          とき
  ぐさ   さすら ....
ショベルカーが解体する工場を見て わたしは殺してしまったものを思い出す
固形したアスファルトに耳を付けたのは奇行ではなかったのだ
ショベルカーが工場を解体するのを見て 木々は歴史を構築し出した
 ....
ひとひとりひとひとりひとひとひとりひとりひとりひとりとりとりひとひとひとりとりひとりひとりとりとひとひひとひとりとりとひとりひとりひとりひとりひとりとりとひとりとりとりとひとりひりひりひとりとりとりと ....
黒川排除 (oldsoup)(384)
タイトル カテゴリ Point 日付
漂流自由詩104/5/10 19:03
ピクニック自由詩104/5/10 2:31
そぞろうた自由詩104/5/9 16:42
ファンタジー、あるいは自由詩204/5/2 2:44
需要と供給自由詩404/4/28 2:50
近所の汚れた川に肩まで浸かって待ち伏せた鴨を殺して食べたいよ自由詩704/4/23 2:48
ビルディング自由詩104/4/19 2:58
muse23自由詩204/4/18 2:35
発光する窓自由詩604/4/15 1:17
燃えかす自由詩104/4/6 3:08
光さながら自由詩004/4/1 0:14
雨期自由詩404/3/30 2:38
回転寿司の恐怖散文(批評 ...2*04/3/28 17:25
うみどりでもいいよ自由詩204/3/26 1:28
音は奏でるもの土は耕すものわたしはなにするものぞ自由詩104/3/23 2:13
こと、さしたる同居に幸せしない自由詩104/3/19 2:45
断面自由詩104/3/17 18:34
論前可読[group]自由詩404/3/17 0:57
隣人の凶行自由詩104/3/13 2:24
回春々にあらず自由詩104/3/9 2:40
消去法に従って自由詩104/3/6 1:21
[※差別用語に付き表示できません。要編集]自由詩304/2/23 2:10
ストーブ自由詩104/2/23 1:07
隠遁自由詩304/2/19 2:11
構造的二重人格性構造自由詩204/2/13 1:15
64.1.7自由詩004/2/11 2:18
自由詩004/2/9 2:26
地図(鳳至郡能都町周辺)自由詩2*04/2/6 1:49
形象うみだされた背理背徳の情景描写拍子や病死や気を付けて頂き ...自由詩304/1/30 1:14
ひとひとり自由詩004/1/27 0:19

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