どこに自分をなくして失っていくのだろう
座り込んでいる
ひとりですらない 僕は
居場所すらわからない
けれど 風は流れるだけだ 確率は少ないのだろう
確かな体はひとつの場所にさせられて ....
誰かの言葉に
リズムを 叩いていた
爪の先を 誰かの
とぎれにしていく
僕は言葉ひとつ
夢にできたらと 声に出す
僕として
僕に対して 断定している
何にもない手に
手としての存在でもない 何かだと
歯車なのだと 握らされた僕は
僕だったから 荷物を 心として握りしめている
口の中に何もない 僕は
歩く 夢へ身をひとつに 抜けさせられていく
深海をそうさせられながらすり抜ける
そして 深海として あるがままだ
サメがいるのだろう
悩みには サメではないものも ....
誰でもない食べ物に
口づけるわけでもなく 風として
思いを釘指されてきたのだ 渦巻く
ぼくはあめ玉となっていたかった
暗闇の世界を
染みの僕は土ぼこりの電光掲示板で
誰のギザギザの芝も ....
場所はどこ
この僕の その匂いが
体のレモン色みたいに歩いていた
僕はたどり着こうとする道に
知らないけれど オレンジになって
きっと僕は 満月に見た
週末を歩いていたんだろう
疲れ ....
携帯電話を変えていた
エメラルド色の歩道橋の下をそこにいて
僕には何もなかったろう
僕は 歩いていく
ぼんやりと浮浪者を見ていて
鯛焼きも そこには 何でもなくなった
考えているような 君は
何もないだろう 北向きだった
きっともうすでに 窓は
部屋で 今は
そんな ただ ただ もう
ただ暗い闇だけ 暮れてしまったの ....
だれの書き置きすら
ないものなのに だれかとしての姿は
言葉の中のだれかではなくさせられた
ああ そして だれかとは僕の内の大空なのか
この本にゆらいでいる
言葉の並びをなぞっている
言 ....
何もない街に
ベッドの中の世界に
色彩を流れた
少しづつ 忘れていった
歩いたら棒に当たる
けれど当たるのは 棒だ
棒としての僕のしかし当たらされた
いつもの 棒が そこにはある
何もない夜の中には
何でもなくなった 部屋だ
部屋の夕暮れの窓にどこかを見させられた
ただ そんな色の 部屋はあった
僕は何にもなかった
ポケットにはなけなしのティッシュペーパー
いくつかのコインたちの軽み
電波のすでに立たなくなった携帯電話
君を 僕は考えていた
いとしい白さの 君の
目がいとしい 君の ....
何にもない手に
言葉として 何にもない
体があった
僕だった 触れることとして
閉じこめられて 電車の中に フレームを行く
風景を見ていた
赤や黄色のよどみを
どこかに 目の眺めてい ....
海辺を遠くに
歩いていた ライン
灯台が
海面を照らしている
そこに魚が 散らばりが見えた気がした
波に泳いでいた いくつもの 手や
目があった
電車はかすかに揺れていた
けれど景色は誰でもない日に かすかに
流れた
白い柱の周りを 人間だと言うことを 流れたー
流れていた
目にしていた地上に止まることを
かすかに 看板は ひ ....
言葉の葉を
地面に散らしていく流線を
葉を手にして 白色をしていたんだって
僕は 空をいつも見ていた
人の顔に見えた 口はなく 目は黒かった
影と相まって 水蒸気のまばらな雲が漂 ....
それは
君の絵の 終わり
余計な厚みをつけはじめたら
原色の絵の具を白地に塗りつけたのなら
キャンバスの枠をはみ出したのなら
もう
それは
君の絵の 終わり
君は旅人だった ....
海の前
砂の中には
蟹のかけら 動物の毛
ぼくはそれで 城をつくった
旗を立てた
砂の中に
死んだ誰かの骨のかけら
小指のどこかに ついている
ぼくはそれで 城をつくった
割られ ....
何にもない手には
ゴミ袋の 黒さ
その照り返しが ぬらぬらと
僕みたいに見えたんだった
君みたいに見えたのは
やっぱり歌だった tシャツは
オレンジの 英語のプリントの
歌だった、 ....
今日も天使でもないものの 誰でもない
大都会の虚ろな言葉が 不法労働者の どこかにこだまする
笑い飛ばされる
正確に言えば そんなふうに値段とともに消えていく 酒の苦みが
場所によっては ....
何もない手に
立ち止まった風の 僕は
労働者としてのそれを
僕ではない言葉として 流れていった
僕のすべてが報われるのなら
労働者として
中の暗黒ではなく
この時代の社長になれ ....
空は何も知らない
僕に砂漠はオレンジ
オレンジとしての林檎の 曲に
太陽としての aikoを聴いていた
aikoとしての休みの
日を 曲に耳にしていた
憂鬱な囚人としての休み ....
誰もいない
誰もいないということの
その 誰かの誰かである 誰もいなくなった誰かへの
誰である 誰なんだ
街は荒れ果てていて
通りは大通りと呼ぶには
溶岩のように荒廃していた 天使 ....
言葉は誰としてでもなく
残像として流れていく
どんな外側としてでもない 奴隷は
労働者としてでもない ひとつの肉体だ
足先だけで立ち止まりつづける
そして 角のドライブスルーで メニュ ....
意味の何も失った
僕はチョコにマトモなのだろう
そんなふうに 石像でも物体でもないけれど
頭領は 手にしている
微風にイギリスを失って
空の縁は タンスにしまわれていく ユダヤ人の
....
何かひとつの 削られていく
言葉とはすべてだ
死刑囚の持とうとする
そんな 闇を 僕は手にした
*
一人の偽善者が
牢屋だ そうして出ることもなく
部屋の隅のどこへいくのだ ....
友達のことも忘れて歩いていく橋は真上で誰かの言葉で隅っこすらなくしている声にできるのはいつも音楽だけで静寂だけが場所をなくしていくすべてがあったけれどもただ微かな闇のようなものの土に生えはじめたギ ....
手に何がある
体には何の
誰が 存在する
誰だ 死刑囚は
指の向こうには
公民館があって ひとりの僕は
デパートに入りたかった
デパートに入りたかった
公園を出た そばの
映画館 ....
空とは 川か
それとも 地面か
他人は知らない けれど
柱に立って
ギターを弾いていく
このギターの 行方を知らない
上である ピックは
存在であることを 未知で
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