友達のシュークリームは甘過ぎて食べ切れなくて路上の汚物
膝の裏痒くてならぬ自転車を漕いで居るのを止める暁
不気味なる隣人教は今日も又無言に渡る明るい未来
港区のイメージ変わる花火打ち上げられたる ....
仲秋や母と二人の田舎道
仲秋や外には外の掟(おきて)あり
満月の暈(かさ)は厠(かはや)より眺む
レジ待ちと外で母待つ今日の月
伴走の母のペースや望(もち) ....
とんぼうがヤゴから生まれるものならば起死回生のアヴァンギャルドを
煩悩の夜は長くて成長の軌跡を描く地図を楽しむ
陰毛の和毛(にこげ)震えてその上の行政権を心底悔いる
蟹を食べたまま溺死して居る男に話しかけると急に走り出したので驚くままに追いかけて行ったらそのまま男はフルマラソンで優勝して表彰台に上がった
授与された瞬間男は空中にぶら下がり念仏を唱え始めた
念仏 ....
聴講生の多くは蛸で満たされて居た
烏賊の訓導が講師を務めて居た
朝に桃を食べてため息をつくと癌が治るそうです、以上
烏賊は手短に話を済ませると既に時の人となってアルプスホルンの穴へ飛び込 ....
この枝は弱い羽ばたきでも揺れて言の葉の妙聞かせられすぎ
たくましく羽ばたく鳥を嘉すれば何時もと同じ仕事行う
隠れ無き部族の長よ今宵こそシュガーフリーな秘儀の数々
今日の日を反省してみるもう少し自分の方から動けたものを
アイダホに舞台を移すアニメ歌何故あんなにも繰り返すのだろう
戯れ言は得意では無い歌ならば特に衒いは無くも語れる
夕食のマーボードーフキンピ ....
孤蓬さんに指摘されてから何気無く現代短歌2008年4月号を読んで居たら、彼女の言わんとする事にフィットする例歌に出会えた様な気がしました。(彼女は私の短歌の文語口語の不統一を指摘して居ったのですが。 ....
進級出来なければ意味が無い
気障なだけでは決まらない
ああもう導火線の上で
陰毛がダンスを始めて
余ったおかずで歌えや小者
失せん失せんと十七年
志願してまで見得見得の
喜怒哀楽を豊 ....
汗まみれ紙がふやけて来る所
(紙が)変色を蒙るほどの汗まみれ
突然の雨に抑える衝動を持て余してぞ足を動かす
てんしん飯もどきを食べる夏の昼書かずもがなの事をしぞ思(も)ふ
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