ふとした瞬間に
高く昇り過ぎた月に右手が重なり
青白く汚れて見えた

誰かを待っている
でもそれは僕じゃない

綿密な時間のこぶ
質量のないものへ憧れながら
君はもう消えてなくなった ....
君の匂いのする部屋に
20歳になったら出かけよう
ぼろぼろの歯で笑う
君の口が好きなんだ
溜息のように呟いて
彼方の山火事を見た
したり水が
どく、どく
身体の裾を
這い上がる

奥まった
したり水

重力が
ふっと後ろにぶれ
膝から下を
嘲笑う

したり水が
背骨に
咲き誇り
ぼくは きみは
幽霊みたいだったね
夜に向かって
勉強しながら
ちらちら雪が降って
きたんだなぁ
想いながら
そらが土を
不思議な生々しさが首を連れ去る
ひだりがわをゆきかう車
ぼ ....
何気ない仕草で
何気ない仕草は

光の粒を集めて
光の粒を集めた

直ぐに溶けて掌から零れた
胸の奥を暖める様に焦がした

君が映っていて
本当は嘘ではなくて

それは深くて
 ....
何かを聞いて
何かを知って
誰かに傷つけられて
誰かを傷つけて

心を遠くして
手を差し伸べられて
心が開いたりした
おどけてみせて
落ち込んだりした


雨の樹の中で泣いて
 ....
点滅する少女は
望遠鏡をかかげて
現実と空想
切り取り方を気にしてる
そっと
指を放ったり
明日は雨
かさをもって
来ていない
はだしで歩く
この星ぞら
君は双眼鏡で見えるものだけに手を伸ばした
頭の芯が縺れ本のない図書館のように
視線と物体は空っぽの焦点を結んだ
揺れる木々もなく、鳴く鳥もいなかった
そんな風にしながら沢山の時間を掛けて
僕 ....
犬の持ってきた棒は
私のトラウマなのである
君の過去が
ひろいあつめたひだまりが
かろうじて私の存在をきつく締上げる

仮初め
かき立てられれば
ただ振動として声に出せば
髪を結い
 ....
そして
夜を捨てる
先天的な



あの子が死んだらしい
あの子ってダレ
どれくらい
五月蝿い
病んでるんだ

教室燃えている
青白い錯覚では
教室燃えつつまれる
産まれ ....
 ゆうぐれの中でじっと目をつむっていると
 血ではない何か温かくて
 液体の優しさの
 何かとても温かくて
 カンケリの音が通り過ぎるまで
 永遠のはんぶんの時間で

 空は焚き火のよう ....
雪の街で眠る君よ
すっと前を睨み
歩きなさい

何も知らなくてよい
ということはなく
何枚もの鏡が重なる夜

退屈な日はお泣きなさい
その大きな身体を震わせて
いつか来る日のために ....
遠くで地図がないている
もうすぐ世界が終わることを予感して
目の前の道はすっと長く続いてる

魂の歯車がとまり
人々は醜いきずを曝け出す
幾つかの種類の光がこぼれおち

遠くから深遠が ....
あれは人の形をした始まりだから
哀しいことだ

指の音楽が散乱する部屋
色のない幸福

乱反射する
使えない傘を持ったまま

満月の夜に干した
洗濯物は乾かない

あれは哀しい ....
なにが響いたか
きっと飛べる ここから

電柱をみている
ジュ・リューウェ・の空

愛があっても
神様がいないから
精一杯の光で

なにを見ている
飛べる きっとここから
神様 ....
揺さぶられ、られ過ぎて現世の枠組み
から、西洋の葦を解体する
人に在らざる者たちが
化石になった抽象を来世から見下げている
鳴らした心臓は高雅の指に触れると
夢中で
潰れるほど高さへ、たく ....
シャワーを使い

ボトルの半分位まで水を入れたなら
あまり角度を付けず
垂直にあと、四、五回ほど振る

リンスがなくなった
きのう

買ってきた

詰め替え用、
だから

 ....
耳鳴りがしている

迎撃隊がツノ笛を「ピィー」と鳴らす音や

日没に雲がモクモクって立ち込めていく音

それから末っ子の象が地団駄を踏む音

ぼうっとする夢の中で

ぼくは耳を切っ ....
月が喋るもの
獣が踊るもの
もう なしにして

獣が踊るもの
獣が喋るもの
もう なしにして

きらきら 海
どっかで家を落とした
ダンプカーが走る ゆれてるけしき
なびく雑草 頭上
冬の星が見えた 行ってみたいな 

何か透明な膜が無事に役目を終える

生きたい
息をしながら言うと
ピンク ....
テトラポットは
青年を待っている
彼の落とす
欠伸を拾う青

手打ち網が
魚の背鰭を流れる
汽水湖の空
腰を覆う
水の束

地平線の呼吸
空想垂れ流し
夜には
黄金青のオオカミ。舌が長い。
生きてるけど。を切る
子どものころ行った、四隅の造花

知らない間に
心は、できていて
人間は。逃げ込みたくなる。
形作られるもの ....
循環の中で、して
水槽の束を 藻を
数式のように 光りポンプ、の


 ....
忙しくしていれば
孤独は自然と逃げていくものだから
快速列車から見える硝子の景色
研磨された雨玉が規則的に転がった地面は
じわじわと泣いている
高く積みすぎた気持ちは
誇張した不安に揺れ動 ....
ショートケーキ・ショートケーキ・ロックンロール
アリゾナへ行こう
動物は素直に肉になる
プラチナの夜が僕らに話しかけて
くれたことを
動物は肉になることを嫌がる
草はにがい

桜の森で ....
写真の顔が赤く焼け焦げた頃
天然水が飲めなくて心が濾過していた
早熟な豚は獣道に魅入られたまま引き返せなくなっている
ブースリー ブースリー 美しい声、マグネットに吸い寄せられ
弾けるようにあ ....
死はこなされて
機械は内側を滑り込む
透明な肌を従えて
最大を飛ぶという試練

地球が地球という回転をすることに
墓守達は無関心だった
無関心という海に住む
魚のように

名曲は肌 ....
シャーロット(27)
タイトル カテゴリ Point 日付
午前二時のベランダ自由詩206/6/25 23:53
火事自由詩306/6/23 22:44
したりみず自由詩006/5/30 0:30
冷たい髪の煙自由詩106/5/28 11:59
真昼の丘自由詩106/5/18 22:01
あの流れる河の近くで自由詩106/5/17 1:33
ウォータースマイル自由詩306/5/15 1:17
2月自由詩106/5/10 0:09
かぜの庭自由詩106/5/8 0:13
ごず−Revision自由詩006/5/6 14:16
熱−Revision自由詩206/5/4 13:52
シャン・ゴーレム自由詩606/5/1 0:31
余命自由詩006/4/30 15:46
終わりをしんじて自由詩306/4/30 1:54
エトピリカ自由詩206/4/29 17:13
Computer自由詩106/4/27 22:18
リンス自由詩206/4/27 1:29
象の耳鳴り自由詩106/4/10 0:01
Television自由詩106/4/7 22:42
ジェット機自由詩006/4/6 17:50
自由詩606/4/5 22:55
夜間飛行[group]自由詩106/4/4 1:31
光りポンプ自由詩006/4/3 0:58
雨垂れ自由詩106/4/1 23:43
サイレン自由詩006/3/27 0:03
火の骨自由詩406/3/24 21:46
墓守の帯自由詩106/3/23 23:38

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