チョコレート

チョコレートの包みを
あけたのは
退屈なカエルが
土の中から這い出て
鳴いたから


  スカーフ

ほめたら{ルビ白髪=しらが}まじりの
老婆がくれた
 ....
雨ですねぇ
雨ですねぇ

夜中にふる雨は
なぜか
さわがしくてしずか

布団の中で
ほくほくときいているのに
冬の雨は
身にしみて
つめたあい音がす
 る

ぽと ほと と ....
(〜イキル事など オシマイダ〜)

(〜イキル事など オシマイダ〜)



己の{ルビ深淵=しんえん}に 浮かぶ銀河は次元の彼方


独りのものには

花火の音で事たりる
 ....
 ボク

ボクは、僕といわない。
それは、シモベとよむから。

一羽の蝶が飛んでるよ


  あなたとわたし

わたしは、あなたから生れた。
そして、母も父も
わたしにはいない ....
( The result to the affirmation which is not allowed )



碧落の空に

にじむ 朱き星


凛々と

白虹 纏う

 ....
夏の情熱の裏側に
すらっと伸びた少年少女の
腕がつかみそこねた{ルビ目差=まなざし}を
冷たく崩れてゆく陽炎

囚われた脈動は
透けていく意識となって
{ルビ中性花=ちゅうせいか}の宙吊 ....
ほほ、
雨上りの風が、
ほほをなぜてゆく
にわか雨の詩人は、
詩を吐いてまっかっか
死んじゃった

時は八月六日、
つるをのばしたつぼみの花は
夜空のかすみをうらめしげ
ええ、こと ....
チリン

チリンリン

チチリン

チリンリン ラン

ラランラン

チリンランウタウタウ

傘をたたく

しめってゆく
ゆく
ひとり
傘の下
の体温
しめってゆく
ゆく
鼻歌
とおる とおってとおる
ハイヒール
しめりながら高く
雨と合わさり

の改札 ....
いずれ姿を消す
だろう月光
光を失った者の記憶には残ら、ず
されどその引力は
植物の{ルビ枝葉=しよう}に
昆虫の触角に
魚の尾びれに
爬虫類の肺に
鳥の翼に
哺乳類の脳に
空の風 ....
ただひとつの
重力を{ルビ孕=はら}んだ
かたむく裸身
皮フの曲線を
記憶しながら流れていくシャワー
{ルビ邪=よこしま}をすべりおちる断片の…
純粋
…思欲のふくらむ三つ首
まだ虚ろ ....
そっと
なぞる
なぞ る

 つみかさなった
  夕べの
   夕日の
      赤
   重さの
  重みの
 重なり
心の
 芯の

構築されてゆく
{ルビ恋恋 ....
青の月影ふくらん で

継がれ た空 は雫いろ

宵越すカラダ忘れ 際

遠く瞬 きシズ メタリ


  ユ ゥスズムコエタカ クシテアツ クナリ


さめた眼射しアンチ
 ....
あなた
小首をかしげて
地面の底の
深く流れる息遣いを
その深い色した瞳に感じて
あら、生きていたのね
なんて
おちょこでしっとり日本酒を
なめては池の月影を
ため息ついては細くなり ....
雨・・

と、今日の世界を書き記す。
ここからどこへ
行くというのか。
どこへ?
決まっているじゃないか
そこへ。
そこ?
そうそこ。
ここ?
そうここ。
どこなんだここ。
 ....
黙る
さも何か居るかのように
いいでしょう?
カンナサルビアホウセンカ…
すべて食して夏に{ルビ副=そ}う

しんと訪れる
宵の膨張空間
{ルビ世迷=よま}い言すべらせる
「あたし何 ....
ヒトに生まれてきたのでした

死を放った放物線に
何も絡ませる事も無く
時の歪むのも構わず
日を含んだ風に戦ぐ葉に
影をゆらす

私が揺れている
火の声を聞くようになってから
いつ ....
かんにんえ。

しなやかな指で 黒髪をすく
うなじはうつむき
{ルビ石榴=ざくろ}のきれつに遠さをおぼえて
その甘酸っぱさをささえる
やり切れなさの仕打ちが 私語する
きしむ本音が
空 ....
紫陽花の好きなひとだった


ごめんなさい。
どうして謝るの?
あなたは、
なにも悪いことなんかはしていない。
でも、かたつむりさんおうちにはいっちゃった。
あら。フフ
大丈夫。カ ....
手に手をとって

風に陽に

戯れて咲く
「絶望を{ルビ殺=アヤ}めてください」

広く遠い
わたしの果てで
またたく星が連なって
高く深い
ゆらいだ空に 光射しこむ。

逢いましょう
契る想いは風に乗せて
あなたの流れへ ....
みてはいけないものをみてしまった
それは、おそらくヘビの
そこのない くろくすんだつめたい瞳
よこしまの真実は
ひどく
くらくしめった うずまく混沌



その晩のこと。
「今日子 ....
アヤメつらつら うた歌い
アゲハがいちわ陽に透けて
あすを夢みて歩くのだ
きょうをふみしめ丸を描く
きのうはどこへいったやら

「あなたの愛は、枯れはせず
うちあけることは、むつかしい

しろながすくじらが
{ルビ吼=ほ}えるとき
わたしは
ちいさく「え」と鳴く

しろつめくさが
幸せを茂らせるとき
わたしは
亡霊とかけ落ちする

 ....
花は
咲きました
果てしなく
遠い色をした
沈黙の産声を放ち
それは
ここに刻まれています

みわたす限り
墓標の無い地平(こんな世界があるとしたら)に
墓穴をほり
ここに
種 ....
いずれにせよ
暮れていく日は
潤みをおびて
今日を終える

熱いうす紅色の
暗さに泳ぐサカナの背には
虹色の羽が
時をうけてはためいている

空の濃さが増すにつれて
キミの輪郭は ....
わたしは、どこへも行きませんよ

野暮だねえ
朝に咲かない
朝顔だなんて
うわごとを言って
境で眠る
あなた
日はもう
正午をまわり
ひたひたと傾いてゆく

いさぎよい
小鳥 ....
いけないかしら
なにもかもを言ってしまう
ということは。
ポツリ ポツリポツリと雨が
じめんでひとりごと
どこからくるのか
しびれたあたまに すきま風
雲は虚空で身を焼いて
あの子のこ ....
鏡台のまえに座り
紅をひく
雨音が
静かにへやを満たす
なにをするでもなし窓の外へ目をやる

何億年もの上空で
移ろうおもいが重さをもって降ってくる。
そう何かで読んだことがある
こ ....

降るのかしら。

先のことなどわからないから
ただ ありのままを見つめる

内側で降る
血の流れが
どうしようもなく
わたしを形作り
{ルビ廻=めぐ}る

こんなにも
 ....
こしごえ(1145)
タイトル カテゴリ Point 日付
冬眠自由詩15*05/7/12 14:24
リズム自由詩9*05/7/12 14:20
嘘の細胞自由詩3*05/7/12 11:04
ウソとホント自由詩9*05/7/11 12:45
赤罪(せきざい)自由詩3*05/7/11 12:42
ドライフラワー自由詩12*05/7/10 8:27
黙葬の誕生日(もくそうのたんじょうび)自由詩11*05/7/6 15:09
風鈴携帯写真+ ...2*05/7/6 8:54
自由詩3*05/7/4 15:40
月の記憶自由詩10*05/7/4 15:37
浴する自由詩2*05/7/2 11:36
落日哀歌自由詩8*05/6/30 11:01
をつ自由詩4*05/6/28 12:59
あなた自由詩3*05/6/28 12:46
いまという未来自由詩5*05/6/28 9:44
ハイ幽霊自由詩2*05/6/25 19:09
自由詩7*05/6/18 4:23
贅沢な骨自由詩5*05/6/18 4:14
紫陽花自由詩1*05/6/17 9:56
三姉妹携帯写真+ ...7*05/6/15 6:12
アヤメウタ自由詩4*05/6/14 12:11
鬼ノ園(おにノその)自由詩3*05/6/12 16:04
あるアヤメウタ自由詩5*05/6/10 16:26
白の系図自由詩13*05/6/4 6:09
刺青自由詩4*05/6/4 6:08
自由詩5*05/6/4 6:07
余白の季節自由詩3*05/6/3 5:28
通り雨と(詩人)自由詩2*05/6/3 5:23
自由詩12*05/6/3 5:21
有形の不在自由詩12*05/6/1 19:01

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