帰路に立ち 君の癖を数えて笑む
岐路に立ち 君との別離を思い泣く
時すでに 1000メートル先の孤独
こうやってる間も 私は母に叱られていた頃のことなんかを思い出したりしている
つまり 退屈な時間
視線の先には円相場の話をしている年配の男性がいて
値を上げる という言葉が もう退屈任せに 音 ....
フレーズをいっぱい
書き留めてた日記帳をね
手に持っていたら
私のところへヤギが来て
それうまそうだ
って言ったと思ったら
全部食べられちゃった
悲しくなって
泣いちゃって ....
初めて彼に会ったのは
くしゃみが止まらなくて仕方ない時期
思いも寄らぬ早さで時間が過ぎて
私が涙を流す頻度で五月には雨が降った
雨
彼に会う日は必ず
雨降りだった
いつか晴れ ....
授業中 廊下を二人で歩きたい 「お腹が痛い」ホントは嘘だよ
背を撫でる君の掌 思うほど大きくなくて 愛しく思える
得意気に話す隣に女の子 夢の中では何度も殺した
「優しいね」優しいは ....
曇った窓の水滴
悲しそうだから
笑って欲しくて
指でなぞってみた
表面張力の君の笑顔は
もうこれ以上
笑っているのが
つらそうで
張り詰めた思いが
寄り集まって
耐えられず ....
食事のマナーが悪い、と
君を叱りつけた
私は不機嫌ではなかった
「ごめんなさい」を君から聞いてから
後片付けを始めた
その頃には言い過ぎたことを少し反省していた
隣の部屋へ駆け込ん ....
わたしの体の真ん中に
小さな芽が
顔を出しました
わたしはその芽を
大切に大切に
育てようと思いました
その芽は私の体から
養分を取るので
わたしは土になりました
数ヶ月 ....
-開「始」の合図
女として生を受けたわが母を踏み台にして切られるスタート
-頭上に透き通る芸術作品「虹」
雨上がり私の中の虫たちが工夫凝らして作る架け橋
-上の者と下の人間との会「話」 ....
予期せぬ通り雨は
水無月の頃
地瀝青の返り熱は
初夏の頃
夜風の冷たさは
去年の今頃
雨つゆで涙を洗い流したい
君を思い出す{ルビ手掛かり=キーワード}は
たくさんありすぎ ....
右も左もわからなくなったら
手のひらをみればよい
右の手にはひらがなで
「て」と書いてあるから
そうやって教わった
あの頃まで振り返る
何かこの先に進むための
ヒントがあるよ ....
その日 二人の間にあったのは
「愛」ではなく
「コーヒー」だった
しかしすでに冷めきっているという点では同じだ
彼が口付けたのは
「私」ではなく
「コーヒーカップ」だった
どんな味か ....
帰宅してドアを開けた瞬間から始まる
家族ゴッコ
ごっこ遊びって
子供だけがすると思ってた
でも大人同士が集まってすると
実に本格的だね
だってパパは毎日 仕事に行くし
朝はマ ....
-ねがい
春は ことの始まりを思わせ
夏は 汗をかき 試練の時に似て
秋は 信じられない早さで過ぎ去り
冬は 長く暗くどこか寂しく これでお終い
そして それは繰り返えされる
....
どうしようもない気持ちを
家に持ち帰ってしまった
疲れた と体が軽くなるまで
脱ぎ捨てた
未消化のまま
腹の中でムカムカと
この続く感じが
たまらなくいやで
吐き出すように
....
君が流した涙の粒を
宝石に変えてちりばめたのが
今夜の空だよ
悲しい夢を見ないように
どうか涙を拭いてください
-きいろいろ
「パパは?」
と、パジャマ姿の君が聞く。
「お仕事行ったよ」
と、答えると
「じゃあ きょうは かめんライダーやれへんねや」
と、よくわからないことを君は言う。
だ ....
その時 私は恋をしていた
好きな彼が眼の前にいて
その無邪気な笑顔は 私の胸を締めつける
彼の打ち明け話とは 苦痛極まりないもので
そうね、彼女は女同士でも信頼できる
などと私に言わせた ....
ナッツは苦手です
でもアーモンドだけは好きです
キャラメルも好きです
ヌガーも好きです
甘いものがとにかく好きです
子供の頃はゴーフルが好きでした
パパがどこかへ行くたびにお土産で買う ....
林檎を模った硝子細工を
両手で
そぉ っと
包み込む時の
その危うさに
胸が高鳴る
硝子は非常に薄く
一枚向こうに
仄かに伝わる体温
それで曇るほどだ
一層このまま
....
わたしの前から
あなたが立ち去った
その瞬間、
わずかな風が生じる
わずか、だ
わたし自身が感じるか感じないかくらいの
本当に微かな風
しかしその何とも言えない悲壮感
わたしは ....
「何でこれがこんなところにあるの?」
「あ・・・片付けます{取消=って私は使っていないのに}(失われた言葉がある)」
「どういうつもりなの?」
「申し訳ございません。以後気をつけます。{取消 ....
先程から
君のしていることと言えば
修復しようと努めているのは解るが
例えるなら
火傷の水疱の中の組織液のようなもので
傷を負っているこちらとしては
痒くて仕様がないんだよ
怖々 ....
蜜は みつをにはなれねえんだなあ
蜜は {ルビ326=みつる}にもなれねえんだなあ
蜜は蜜だ
蜜でしかねえんだなあ
みつをでもいいがなあ {ルビ326=みつる}でもいいがなあ
せんだ ....
自分のことでないことに
時間を割くことが
なぜか自分のことになってたりして
そんな不確かなものを
運命だと信じてみたりして
かけがえのないものと信じてみたり
バカみたいと言い放って ....
パパが
おじいちゃんは本当のおじいちゃんじゃないんだよ
と言った
なぜ私にそんなことを話すの?
おばあちゃんに
おじいちゃんのこと好き?
と聞いた
好きだよと答えてくれてよかった
....
ともだち って何かな
ともだちいないから
わかんないや
夜中にあんたのケータイが鳴って
こんな時間に何事かと思って
目が覚めて
何やら深刻な顔で
会話してるのを横目に
寝返りうった振りしてたの
「ちょっと待ってて」って
誰に言ったのか ....
「はい、よろこんで」
も怒声風味
そんな居酒屋で喜んでるのは
馬鹿笑いしてる客だけ
壁のメニューを見れば
相田みつを風味
そんな居酒屋で浮いてるのは
笑わない蜜だけ
みつをでも ....
誰も居ない部屋へ帰る
玄関の消し忘れた電気に
君の存在を期待してしまう
小さいスーパーの買い物袋を
よいしょ、という感じで
大きすぎるテーブルに置く
一息ついたその時
「わ ....
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