「チョコレートコスモスが咲いて 」

コスモスが揺れている

ゆらり ゆらり ゆらり

ひとりの青年が
瞼を閉じたまま
石に腰掛けて

ぽたり ぽたり ぽたり
 ....
眩暈は麗しく不確かな場所へと誘う


「 手の上の月」 
              

眩暈は激しく

私は床の上に横たわ ....
君がまた
髪を風になびかせていたから

僕は
君の手首をつかみ

あの部屋で
僕らは
洗面器に温かいお湯を張り
冷たくなった両手をつけ

 ....
青いレモン
レモン 雨
 ....
2017.3.6アメブロにて

「 三度見る夢は」


夜空に星が輝くというけれど

星を見つけることができない


漆黒の空の海に漣だけが聴こえてくる

人が貝 ....
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2017. 11.23
「白昼」

ただの夢

旦さんと歩いていると
急に今流行の古民家に入った。 ....
ドンドン!

ピンポ〜ン ピンポ〜ン!

「語彙保護団体」と名乗る人達が

ズカズカと上がりこんで

私の膝の上でスヤスヤと寝ていた

「凡庸くん」と「平凡ちゃん」を ....
あなたが眠るそのまえに

少しお話ししませんか?


あなたが眠るそのまえに

あなたのお話し聞かせて

もらえませんか?


なにもなかった今日を

昨日に飛ばし ....
あなたが寂しそうに
雨の中で
打ちひしがれている気がして

あなたに似合いそうな
言葉を探しに行く

ありきたりな台詞
使い古したフレーズ
甘ったるい囁き
単純な響き

 ....
20161012

ー 橙色ー

薄暗い部屋の中で音楽のみを聴く

誰も居ないこの空間だけが
今日の時間を集約し馳せ佇む

誰かをおもう
誰かをおもって おもって 希えば
自 ....
言葉の海で育った彼女は物語を創れない

美味しい餌ばかり食べていたあなたは物語を創れない

人に寄生ばかりしている彼は物語を創れない

言葉で人を支配しようとしている

あなたは ....
「食わず嫌いのシブースト」

三分前まで優遇されていたカーテンの柄は忘れた

乳白色の月を時計代わりにしていた 真昼に月は見えないのに

スーパーへ買い出しに
自転車のカゴには迷 ....
数年前から
流行りのワイドパンツ

おろしたての今年色
映画館の帰り

「あっ、ドラえもん!」

男の子の声が腰骨あたりで
止まった

「はい?」

お臍のところで動かない
 ....
私は生きている

正体不明の人間が

私の頭を何度も太い棍棒で叩き

押し潰す

「いたい、痛い、いたーい」


私は生きている

大勢の人間が

私の居場所を嗅ぎ付 ....
携帯から流れてくる歌声が

美しすぎて

死にたくなる


1ヶ月前に出した求人広告

ポスターはスルーされたまま

右端が破れかけている



狂った季節が太陽を刺激し ....
グーパー グーパー いい感じ
ギューっと握って
猫の手 猫の手 シャンシャンシャン

パァーっと開いて
パイナ パイナ パイナップルプル

おばあちゃんが言ってたわ

「花びらは ....
仁与(16)
タイトル カテゴリ Point 日付
小さな小さなお話散文(批評 ...018/10/6 17:38
手の上の月自由詩118/9/29 0:38
白い洗面器自由詩218/9/19 0:20
これは絵画です自由詩118/9/15 17:02
三度見る夢は自由詩018/9/6 22:35
夢だからしかたない自由詩018/9/6 1:04
凡庸くんと平凡ちゃん自由詩018/9/5 18:34
あえて、プラネタリウムを投稿する理由自由詩018/9/4 23:07
雨の花束自由詩118/8/29 10:54
橙色 ( 2016 .アメーバブログにて)自由詩118/8/29 3:02
イミテイションブルーブルー自由詩018/8/27 0:33
食わず嫌いのシブースト自由詩018/8/23 16:54
流行りもの自由詩218/8/3 16:18
暴力 建前自由詩318/7/12 16:45
求人広告自由詩118/7/10 15:08
リハビリ音頭自由詩118/7/8 0:00

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