食わず嫌いのシブースト
仁与

「食わず嫌いのシブースト」

三分前まで優遇されていたカーテンの柄は忘れた

乳白色の月を時計代わりにしていた 真昼に月は見えないのに

スーパーへ買い出しに
自転車のカゴには迷彩色のピーマン一袋

風が強く、強く吹いて
細長い枝はいつまでもフラダンスを踊っている

自転車の後ろがフワリと浮いた
「一緒に行くって言っただろう」…
あれって空耳?

デザートを目の前にして

二年前から断言しているダイエットは挫折の連続

世界一周してもつまらないTV

深夜 氷が落ちる音で目が覚めた

嘘発見器と誘導尋問をパンに挟んで

冷蔵庫の中のケーキが気にかかる

見逃してきた過去とか過去とか過去とか…
_私という女

……

ニートだと言うとみんなが納得した あんがいと稼いでいるのに

散歩が日課で空を見上げる

真昼の月って なんだか薄っぺらい できそこないの輪切りの
大根みたいだ

風が強く、強く吹いて競争した
息切れしていると

「大丈夫?」って…
あれって亡霊?

「また、彼女ネットにへばり付いているよ」

それって日常茶飯事だろう?
ちょっと気になるけど

五歳児の嘘泣き
騙されるところだったから
許せなかった

深夜 喉が渇いてミネラルウォーターを飲む
冷た過ぎて歯にしみる

溢れたミルクの境界線をミスった事実とか事実とか…
_僕という男

類似項目>

誰かを愛した記憶などない
それでも…
あなたが好きだった

〆のデザート

「はじめてシブーストを食べた
のは三笠会館だった親友Bと」

「シブーストって、ネーミングだけ
オシャレなヤツだろう?」

「あれ?xxxxxxxxxxx。」

「xxx、それってxxxxxx
xxxxxxxxxxx xxxxxxxx
xxxxxxxxxx!」

〆の〆

ファイナルアンサー的な
見解の相違 _____!













自由詩 食わず嫌いのシブースト Copyright 仁与 2018-08-23 16:54:50
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