手ぶらのままでは帰れないという
骨格の上に成り立つ体を

優しい言葉のレシピを添えて
引っ張ってくれる人が良かった

甘えたくなって誰もいなくて
黄昏にダイブしてもいいよね

寂しが ....
鳥たちが運んだ
ウェディングソングで

幸せになるって約束
交わして笑った

ドレスが間に合わなくて
流れる雲を
君に着せたいと思い

祝福の電報や
おめでとうの声を
ポケット ....
あなたが不在の永遠を生きる
それが孤独な愛の証だから
パズルのように未来を埋め尽くす

いつかはと願った希望を胸に
時を過ごすのは退屈じゃないよ

あなたはまだ私の目の前で
笑ってくれ ....
時の扉に挟まれた爪で
やり直せない歴史を引っ掻く
それは黒でした

傷付いた方が爪だったとしても
切れば伸びるから痛くはなくて

蝶のように死んだ体でも
美しいなんてちょっとズルイね
 ....
何もなかった
透明な関係性に
絵の具を混ぜて
色になりたかった

忘れるから
約束はしないという
約束だけ覚えて

どこへ行くつもりなの
連れて行ってとは言えなくて

縫い目が ....
恋の出口を飛び出して行った
君は人生ゲームのサイコロを振って

反省とか謝罪を忘れて
誰かの腕の中で眠る夜に

届かなくても張り上げた僕の声が
木の枝に引っかかり折れてしまった

幸 ....
一日を生きるための
命の値段を計算したら
給料じゃ全然足りなくて

死のうと決めた日の
電車はモノクロだった

東京に飲まれた人生
遊び過ぎて馬鹿みたいと
浮かべた涙が

今は光 ....
水の落ちる音がして
不明な時を刻む

夢の入り口で
聞いている水の音が
シンクの上で
飛び跳ねたまま

朝までひとり
ポタポタと
踊り明かした

寂しくはないのか
楽しくはな ....
誰かと結ばれて
ひとつになることを
望んでいたのに

少年はいつか夢を捨てながら
父さんになって家族を作る

子供ができたら変わると言うけど
僕にそこまでの愛があるかな

汚れた血 ....
空気に落とした涙の色は
風が伝えるエメラルド

もう大丈夫と微笑みが揺れて
少し引きつった顔でも
道を誤らないために行く

微熱を振りかざし
追いかけている
その溜め息は熱く
君の ....
君と僕をシャッフルにして
どちらかが先に死ぬということ

永遠に流れ続けられるのは
音楽でしかあり得ない事実

だったら僕たち音楽になって
ビートに乗って泳いでいようよ
命がどこかで骨 ....
未使用のフィルムに
焼き付けられた人生は

上映されることのない
映画みたいに
拍手も行列もなくて

ただその命に針を落とした
レコードのように
回り続けて

擦り切れるまで
 ....
測れないものほど
求めようとした

譲れないものほど
守ろうとした

例えば君との最短距離だ
顔を近づける時に
輪郭を辿れば

地球の裏側にいるような
気の遠くなる一瞬を
秤に ....
壁にもたれてる膝の頭が黒ずんで
地球のホクロみたいに残された

この家は少し広過ぎるから
ひとりでいると寂しくなるよね

膝を擦ると火が起きる仕組みで
燃やしてしまおうと思ったけれど
 ....
傷口のどこかで感染したから
血管が浮いて逃げようとしてる
体温計の届かない場所で
熱を出しても解らなくなるね

目覚まし時計が鳴るまでの間
ゆっくり休めと世界を止めて
君の心臓に合流でき ....
金魚が泳いでポイを近付ける
尾びれで破られた薄紙はまるで
朝に剥がした障子みたいに
穴を開けながら太陽を見てる

残念ですねと言われたとしても
金魚が欲しかった訳じゃなくて
逃げるように ....
君の歌声が透き通るから
ひと針ずつ縫った空気の流れに
足を外へ払う翼があって
落ちない夢を両腕に抱えた

色んなモノを失くして拾って
届けてくれる君の音楽が
僕の内側でこだまするように
 ....
気流は常に
僕等を見降ろして
空の間を漂う旅人
指先から
聴こえる鼓動を
撒き散らしながら
運命を捨てる
鳥たちの声よ

トランプのカードで
窓を作れば
みんながダイヤの前に
 ....
僕が生まれた日に
鳥は逃げた
命を貰ったような
気がして
空を描くことを
続けている

本当は飛べる
力があるのに
落ちることばかり
心配してさ
そうならないように
愛を描いて ....
また会えたねと
いつでも言えるほど
私達の関係は
良好だから
思い切って
飛び込んでみたいよ

本当はマフラーで
リボンを結び
離したくはない
自由な翼を
握っているのは
誰な ....
落ち葉を踏むと
くしゃみをするから
肺が潰れて
壊れてしまうね
折り重なった
体をかばい合い
伝染病のように
死んでいく

同じ顔をした
違う命に
秋という音が
渡される時
 ....
その光、その色
ジェラシーに似てる
太陽の末路
心にも沈める
海があったら
こんなにも熱く
燃えたりはしない

鍵穴から
ねじ込んだ想いを
君は受け取って
くれなかったね
あれ ....
立っている
風のないブランコの上で
身体に巻き付けた鎖の鎧

もう抱きしめたり出来なくなった
誰かの抜け殻に熱を上げて
錆びた鎖には映らなかった
思い出の日々を揺らし始める

砂時計 ....
赤い鞭が腕を滑って
削ろうとした生命線よりも
傷跡をひとつ手首に増やし

生きてることを感じられるために
私は今日も罰を受けています

剥き終えた林檎の皮のように
渦巻く心で毒を溶かす ....
『宇宙ごみ』

吐き捨てたガムを包む銀紙は
星になるのか石になるのか
宇宙のごみセンターに問い合わせ
地球のルールに従うように
銀紙の上に名前を書いてる

『流星群』

メロンソー ....
桜の一枚がハートに染まる
私の心は春に愛された

ひまわりの花が私を隠し
幻のように夏に消された

金木犀が思い出を連れて
私の日記は秋に流された

銀世界が口にマスクをさせて
私 ....
潮風で錆びた蝶々の羽根が
砂浜に沿って転がっている

波打ち際で動かない体が
螺旋を描いて燃え尽きそうだ

溜め息で模様が変わる羽根は
貝殻のように折り曲げられて
夜になって隙間をのぞ ....
時間の中に
抜け道を作り
空っぽになりたくて
飛び出した

濁った瞳や
淀んだ思いが
自転車のように
回転するから
透明に等しく
輝いていく

手ぶらの私が
帰る場所まで
 ....
病室の窓から
見える風船
白い魂のように
動いて
誰かあれを
掴まえて来てよ
だって私の
未来なんでしょう

花瓶の中に
沈んだ心が
飛び上がりそうな
景色だったね
抜け出そ ....
あなたの膝の上で笑います
あなたの喉の奥で涙します

丸めたティッシュペーパーを
ばらの花のように飾ってるから
そこに集まる人達の胸に

一輪の花とワンコーラスを
届けられらたら今日は ....
ミナト 螢(985)
タイトル カテゴリ Point 日付
革命の旗自由詩118/8/11 10:22
天空の花嫁自由詩018/8/10 19:18
孤独な愛自由詩218/8/9 18:55
地獄自由詩118/8/9 9:56
自由詩318/8/8 13:00
旅人の靴自由詩118/8/8 10:00
生と死自由詩218/8/7 21:11
不明自由詩118/8/7 8:43
家族自由詩118/8/6 9:58
自由詩218/8/6 8:34
シャッフル自由詩218/8/4 9:46
映画自由詩118/8/3 13:18
距離自由詩118/8/2 18:22
孤独な楽園自由詩1*18/8/1 10:01
渇き自由詩218/7/31 10:23
夏の魔物自由詩218/7/30 10:18
展開図自由詩1*18/7/29 10:19
残業自由詩218/7/27 7:39
詩人の翼自由詩318/7/25 20:02
リボン自由詩018/7/24 8:34
空の穴自由詩218/7/22 11:35
タイヨウのうた自由詩218/7/22 8:43
自由詩118/7/21 15:34
汚染自由詩218/7/19 12:21
star tours自由詩1*18/7/18 12:57
四季のうた自由詩118/7/17 14:01
真珠の涙自由詩218/7/16 13:35
散歩自由詩218/7/15 19:54
残酷な視界自由詩018/7/15 11:28
音符自由詩018/7/14 15:39

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