順番通りに死んでいくのなら
僕は何番目の星になるの

ビニール傘が裸になるような
風が吹いて雨が降って
おにぎりが三角じゃなかった夜

いなくなったお母さんのことで
食欲をなくすはずだ ....
水色の希望を空に溶かして
氷の上に乗せたブルーハワイ
胃が痛むくらいキュッと縮んで

思い出はドミノ倒しのように
現実の壁を薄くしてゆく

美しかった君の困った顔
他に誰が知っていると ....
痛みを取る薬でもなく
涙を乾かすハンカチでもなく
壊れそうになる僕等の心に
処方されたのは時間だったね

沈黙の2秒は君のために
3秒は僕のためにあるから
急がなくて良い笑って欲しい
 ....
ストローで
シャボン玉を
吹いたなら
優しさや不安を
包み込んだ
虹色の
回転ドアになって
割れないように
高く高く飛ぶ

心を吐き出す
みたいに
シャボン玉が
空を奪い合う ....
ポスターの中に
青春を飾り
剥がすタイミングが
分からないまま
四隅に止めた
セロハンテープが
粘着力をなくして
おどける

この世にしがみ付く
未練もなくて
日焼けをしたから
 ....
あんな風になれるのだろうかと
優れた人の力を見る度に
希望と絶望の点滴の音
溜め息と唾を吐きながら捨てる

大型の台風のように去って
僕の心に残った濁り水
透明になるまで何度も洗い
自 ....
君の代わりに抱きしめるカーテン
薄いレースは白く軽やかで
向こうの世界が透けて見えるから
触れると熱くて破れそうになる

窓際にやって来る風の唄や
耳を当てると何かが聞こえて
レースの擦 ....
死刑台に上がるような気分で
白いノートを開いて書きます

生きたい生きたい
夢があるんだ

白い言葉を黒に書くのには
チョークと黒板がお似合いですね
傘を忘れた
七夕の夜は
君の長い
プリーツスカートを
天の川だと
信じているから
その中に飛び込んでも
後悔しない
君の心の準備は
出来ましたか
音楽の中に隙間があって
思想や感情をそっと置いても
誰も回収しないからいつも
25秒で気持ちが高鳴る

まるで裸足で街を歩くような
そして痛みを忘れていくような
光があればどんな傷も洗い ....
白いそよ風が
天まで届く
その間に割れた
空気の音が
鈴と重なって
リンリンと鳴る

透明な自傷行為
のように
ガラスの体を
傷付けながら
あなたは何を
刻んでいるのか

 ....
小さな情熱が冷めないように
有能なプレゼント選びたくて
迷うことがたくさんあるから
都会の森はネオンで出来ている

いらっしゃいませと聞き取りにくい
店員の声は遥か遠くの
母国語をしゃべ ....
プロペラが回る高い天井と
かき氷のブルーハワイは
沖縄の島を連想させる

ヘリコプターと青い海の距離が
どの位なのかは知らないけれど

兵士が着ている迷彩模様は
裸になっても付きまとう ....
子供の夢を壊さないように
ビー玉は瓶の中で泳ぐけど
僕等が触れようとする時には
チリンと音を立てて断るんだ

自転車がベルを鳴らすみたいに
ビー玉は透明な道を通り
トンネルの先に出口があ ....
君が誰かの胸で眠る間
ひとりで強く生きているんだから
助けてと言わない人になりたい

私とともに詩が目覚める時
いつもそこには大きな穴があり
入り口と出口を間違えながら
少しずつ背が高く ....
僕のいちにちが始まる朝に
必ず見上げる景色があった
あの屋根よりも遠くへ行きたい
あの緑よりも光を浴びたい

夏を急がない透明なプール
その柔らかな水面は映らず
騙し絵のような空に鍵をか ....
眠れているから
朝が来るんだ
晴れているから
外へと出るんだ
ちぎれているから
雲を呼べるんだ

希望の唄には
締切りがなくて
良いことが
生まれる度に
継ぎ足す
メロディや歌 ....
どうして君は笑わなくなったの
僕の前で見せる顔といえば
うつむきがちに視線を外して

輪郭をなぞるための愛撫に
シャボン玉の泡でも近付けない

どうして君はすぐ行ってしまうの
追い駆け ....
朝とも夜とも言えない時間に
新聞配達のバイクが来る
彼等が世界を見ている間に
僕等は寝息の中でキスをした

みんな眠ってるうちは死なずに
透明な空が綺麗だと思う

彼等と僕等が交代する ....
あなたのシャツの裾を掴んだまま
どこかへ連れ出して欲しかったのに

コーヒー買って来てと頼まれて
仕方なく手離すシャツの形が
風で膨らんで羽根に変わった

あなたの背中が消えないうちに
 ....
ピアノのレッスンをサボった後の
指は硬くて心は頑なで

いつもの道とは違う歩き方
さよなら僕の練習スタジオ

メロンパンひとつギュッと握りしめ
食べこぼしをずっと落として来たよ
夕陽が ....
Tシャツの上にプリントされた
ネクタイの模様は僕のように
子供と大人の顔を持ったまま
世界へ出て行く覚悟がなかった

寿命が伸びてるこんな時代に
敗北を認めるのは早すぎて
夢はひとつでも ....
命はいつも燃えたフリをして
シャツの襟に黒い灰を残す

戦ったばかりの今日でさえも
明日から見れば練習の日だろう

夕陽とゴールが重なるまでに
どれだけの汗を流して来たのか
果てなき夢 ....
遠すぎて不安になった心が
ポケットの外で鈴を鳴らした

助けてという言葉の代わりに
瞬きの音を残してゆくよ
りんりんりんと見つめる夜空に
リンリンリンと電話を掛けたい

あの人の番号を ....
出口の側で
渋滞したまま
高音の列が
信号無視する

環状線を
走らせる車の
クラクションが
すれ違う間は

空気に酔って
五分という
思い出を
作れない
風が揺れるから花はお辞儀する
ギロチン前の首は繋がって
空が落とした星のカケラ拾う

風が揺れるからブランコは叫ぶ
体重のない魂を乗せて
行列に並ぶ子供たちを待つ

風が揺れるから水面 ....
細くて折れそうで派手な服着た
夏の手首を掴んで離さない

マッチ棒の頭から貰った
火がつくと音が鳴り弾けるね

空に落書きする光のチョーク
円を描くと星が消えるような
夜があっても不思 ....
雑踏の中を駆けてゆくまで
見送って欲しい僕の踵が
靴紐の解けた蛇に睨まれ
つまずき転ぶ日もあるだろうね

窓は平等に光をくれて
ブラインドの羽根で目隠しをした
外の世界を封じ込めたって
 ....
響きあう音が
空を渡って
スカートの上に
着陸した今

両耳の中で
澄み切っている
名もなき歌が
青春になるよ

うなずくだけで
始まる恋をして
長く続いたら
寄り添っていよ ....
極太の筆で平和と書いた
しっぽから垂れる墨汁の液が
白い紙に黒い雨を降らせ
平和を台無しにしてしまった

書き初めは何度でも出来るけれど
あの雨が降った戦争のように
やり直せない時代を生 ....
ミナト 螢(983)
タイトル カテゴリ Point 日付
不協和音自由詩218/7/12 12:58
自由詩118/7/11 19:33
カルテ自由詩018/7/11 15:57
虹色の密室自由詩1+*18/7/11 12:39
タイムマシン自由詩118/7/10 18:03
憧れ自由詩118/7/9 13:45
イノセント自由詩4*18/7/8 14:35
モノクロ自由詩118/7/7 21:20
征服自由詩118/7/7 15:58
ゴースト自由詩218/7/7 14:26
風鈴の詩自由詩118/7/6 15:54
TOKYO自由詩118/7/6 10:50
みゅーじっくはうす自由詩118/7/4 16:34
ラムネの詩自由詩418/7/2 17:37
人間開花自由詩118/7/1 11:52
自由詩2*18/6/30 18:53
365日のマーチ自由詩118/6/30 16:05
レイニーブルー自由詩218/6/30 10:44
青の時間自由詩218/6/29 16:00
歩道橋の詩自由詩118/6/29 9:14
帰り道の詩自由詩218/6/26 16:29
凡人の爪自由詩918/6/25 16:48
ホイッスル自由詩118/6/24 17:34
alone自由詩2*18/6/24 9:22
耳鳴り自由詩218/6/22 20:44
風の旅人自由詩218/6/22 9:45
花火自由詩118/6/21 9:51
GARDEN自由詩118/6/21 9:18
カーテンコール自由詩318/6/19 9:56
自由詩118/6/19 9:19

Home 戻る 最新へ 次へ
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 
0.1sec.