六畳の部屋いっぱいに
写真を並べて
二人で黙って整理した
思い出は語らない

海の写真を 見せて
と言ったら
あなたがどの海?
と聞いた

今じゃなくて
私が死ぬとき

二人 ....
夜を越えて
どこへ行く
朝を待って
何がある
わからないから
荷物を詰めて
明日の海を見に行こう
闇の深さは
病みの深さ

手を取り合わないと
生きていけないハンパ同士

あなたが私を許すのは
誰かに許されたいあなたの闇

でもそれ
私じゃないね

あなたは誰に
許してほ ....
絵本に入るように
嘘をついた

幸せな嘘

私は善い人間で
悪い人は出てこない

みんなが幸せで

涙の味を誰も知らない 
だめなひと

いとしい


すまなそうにうつむいて

小さく笑う


もういいから

だめでいいから

わかってるから


そんなに小さくなるな

泣きたくなる  ....
夏の終わり
暑さだけ残して

太陽が少しずつ
遠くなる

街の中で
暑い暑いと言いながら

人のいなくなった海の面影が
頭の中でしまわれる

毎年同じ

何か忘れ物をしたよ ....
うちの取引先の
小さな町工場の社長さんは
うちの職人さんと古い友人で
入院先のベッドの上で
手書きの伝票を書いてくれる
おそらくはただ
その職人さんのためだけに
自分が書いているのだろう ....
去年の夏
海沿いの古い集落の
小さな宿に泊まった
窓から見えた自販機だけが
灯りらしい灯りで
ジュースを買いに出たとき
本当の夜を知った
すぐ近くなのに
宿の灯りが届かない
夜がこん ....
雨の日はいつも

どこかで
誰かが

泣いてる気がした

雨に濡れて
傘が無くて

ひとりぼっち



でも
泣いてるのは私だ
本当はアホのくせに
気難しい顔ばかりしてた
ああ優しい人
何も言わないで
ごはん美味しいねって言う
美味しいねって返事したら
すごい幸せそうに笑った
私なんてつまらない人間
もう生きて ....
懐かしい場所に
行きたい
ただそれだけだ
この街で
この場所で
日々遠くなっていく景色を
一目見たい
それだけ
海と
山の神社と
坂の階段にいる狐と
その角の魚屋の匂い
灯台
 ....
迷路のような
思考の洞窟
雨が流れ込む

蛇の目
邪なものが降ってくる

指を鳴らすと
洞窟ごと落ちるのかも
蛇腹になる

私は
指を
鳴らされるもの

でも
水は
 ....
何の音か
しばらくわからなかった

頭の中にも
外にも

激しい雨が降っていた  
猫の額を
そっと触る

狭い庭なんて嘘だね
安らぎの庭だね

猫が目を瞑る

猫の毛並みが
麦の穂波に見える目線で
私は横たわる

宇宙を漂う静寂にある
感情の浮き沈みのはる ....
お人形遊びの
楽しさを知らない

綺麗な服に着せ替えて
髪を梳かして

それから?

あんまり虚しくて
人形にドロップキックさせたら

あの子とはもう遊ばないって言われた

 ....
巡りが良くない日は

早く寝てしまいたい

カードを切るのと同じ

シャッフル シャッフル

人生を賭けて

博打をしているようなもん

こんなだから

確率の話は嫌いだよ ....
その昔

長くて
つらい夜を
越える舟が無くて

夜に溺れた

その岸には
誰もいなくて

忘れるほど遠い年月
そこで沈んでいたの

人の言葉を忘れ
人の心を忘れ

 ....
母が懐かしそうに
思い出話をするとき

私はいつも
「忘れた」って言う

お母さん私
今その話を思い出したくない

なんでだろう
幸せの記憶なのに

なんでだろう
鼻の奥が熱 ....
思い出は

ぼんやりした
景色の中にあるよ

夏の夕暮れの
田舎の電車とか

色あせた自動販売機とか

誰かの白いシャツとか

それはどんな記念日よりも
心に残って消えない
 ....
少しも
優しくないんだよ
私は
優しくなれないって
優しく出来ないって
何なの
優しさって努力なの?
違う
優しい人は
何も考えずに優しいんだよ
どうしようもなく優しいんだよ
腹 ....
お母さん
お腹減った

って

言えなかった子供たち

疲れた母親を見て
お腹減った

って

言わなかった子供たち

大人になっても
その優しさで
心が飢えている
 ....
死んだじいちゃんの
夢を見たわ

それは優しい世界で

昔の家に
家族がみんないた

ばあちゃんが
じいちゃん全然帰ってこないって
愚痴ってたけど

いつの間にか隣に寝てたじい ....
心は
少し麻痺したぐらいが
ちょうどいい
心無いことを言える
心無い人たちがうらやましい
誰かのために
あなたのためにって
頑張っていると
溢れ出る涙を見て
こんなものいらない
と ....
眠りから覚めて
少しずつ動き出す街

人は
記憶を失くしたかのように
ふらふらと
辺りを歩いている

魔法で
千年眠ってたみたい

みんな寡黙だ

社会という巨大なパズルに
 ....
とてもつらいことがあったとき

暖かいご飯を一口食べて

涙が止まらなくなったことがあったな



生きるって

そういうことだな
私は魚ではなく
人だから

海は
陸とつながってる部分が
好きだ

見渡す限り海だけの映像は
空恐ろしい

そこに岸があるからこそ
安心して美しいと思える

そして
岸から ....
海沿いに住む人は幸せだ

時には

ただ海を見ているだけで

変わるものがある

あなたが悩み迷ったとき

海は何も答えない

だけど

答えが必要じゃないことを教えてくれ ....
春の宵は
優しくなって

優しくなるから
寂しくなって

気がつけばただ
ひと目見たいと

故郷の写真を探してる
雨の夜を
思い出すとき
なぜ青く見えるのか

人の心にはきっと
その人だけの色がある

例えば同じように
青を描く人がいたとして

その人の青は
私の描く青と同じだろうか

 ....
後ろで手を組んで
足をそろえて
ちょこんと立つ女の子のように

春が遠くで見ている

少し
体を傾けて

小さく笑いながら
ガト(251)
タイトル カテゴリ Point 日付
写真自由詩2*20/9/11 4:19
自由詩1*20/9/11 4:12
宝石自由詩1*20/9/11 3:48
小さい猫の本自由詩1*20/8/18 5:22
街灯自由詩3*20/8/18 5:17
サンダル自由詩3*20/8/18 5:14
伝票自由詩4*20/8/7 2:59
丹後ちりめん自由詩8*20/8/7 2:56
置き傘自由詩2*20/8/7 2:36
刺身蒟蒻自由詩4*20/7/28 3:12
8号線自由詩4*20/7/28 2:59
弾指自由詩1*20/7/28 2:51
自由詩2*20/6/20 4:28
金色の丘自由詩2*20/6/20 4:13
リカキング自由詩6*20/6/18 3:50
ヴァーユ自由詩2+*20/6/18 3:46
破舟自由詩3*20/6/18 3:36
台所自由詩3*20/6/14 5:32
逆光自由詩6*20/6/14 5:24
憧憬自由詩11*20/6/6 5:33
おべんとう自由詩4*20/6/6 5:22
護り人自由詩1*20/6/6 5:17
こころ自由詩4*20/5/20 1:57
あんでっど自由詩2*20/5/20 1:55
茶碗自由詩7*20/5/4 5:57
堤防自由詩8*20/5/4 5:54
うみねこ自由詩1*20/5/4 5:51
自由詩4*20/3/19 18:45
Painter自由詩2*20/3/19 18:36
ひなた自由詩11*20/3/19 18:13

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