普段乗らない電車で
小さくなって
降りる駅を待つ
人がいっぱいだ
でもみんな
スマホしか見てないので
昔よりは楽だ
世の中には
こんなに人がいるんだもの
そりゃ一人ぐらい
電車の中 ....
泣いて答えを求めた時に
答えはわからなかった
愛に永遠はあるのか

でも時が過ぎ
全てが変わっていく頃
私は心理を悟った

とても簡単な答えだった
愛に永遠はある
自分の中にこそ
 ....
いろんな人が
寂しいって
ボール投げてくるから
いつも無意識にキャッチするけど
投げ返すと
もうそこにはいなくて
短い会話は
道に転がる
誰かランダウンしようや
寂しさや悲しさを
 ....
ひとりでいるから
頭がおかしくなる?
いや
もともとこうだった
夜になると浮かれて
秋になると泣いて
そして
ひとりが大好きだった
長い間
体は魂を入れる器だと思っていた
時には大切に出来なかった
だけど
こんなにも長い間
私の意思を全うしてくれる
体をロボットだと考えると
その並々ならぬ献身に
なんだか泣けてきた ....
炬燵に
父がいないことに
やっと慣れた
十年かかった
もっと前に
いなくなった白い猫は
今でもたまに
コンビニ袋になって風に舞っている
スーパーに行って
ドッグフードの棚の横を通ると ....
夜はね
深い海の底と同じなの
光が届かなくて
うまく動けなくて
苦しくて

だけど静かで
恐ろしいくらい落ち着いて
ただただ
美しいの
恐ろしいぐらい
一人が好きだ
こんな孤独でいいのかって思うような
夜が好きだ
気が向いたら煙草を吸って
好きなだけゲームして
時には山積みの漫画を読んで
頭の中で旅をして
って
書け ....
長く生きてると
ここ数十年ワープしてるような感覚になる
この映画が10年前?
この漫画が20年前?
その間一体何してたんだろう
好きな物から離れないから
自分が新しいものを上書きしない
 ....
秋は自我を失いそうで嫌い
忘れ去られた道へ
意識が旅をしたがって
いつも戻ってこれない気がする

私を探すのは
私を見ているのは

月だけだ
涙や汗が
しょっぱいのは
海の名残り
どこか遠くで
あの波とつながってるんだろ
だから満月の夜には
頭の中で鐘が鳴って
藻屑に還れと繰り返す
人はどこから来たんだろうね
人はなぜ泣く ....
おにぎりを
作ったら

おまえ
あれはしょっぱすぎるよ
と言った

あんたの
涙の味なんだろう

手作りのものを
最後に食べたのはいつ
家の中に
タイムカプセルがある
タンスの奥に眠る木箱には
古い写真や
隠していたメモや
忘れ去られた人の住所や
捨てられなかったおもちゃが入ってる
開けてみるとガラクタしかないのに
今 ....
肌寒くなり
日暮れが早いから
気がつけばいつも夜だ
どうした夜の住人
居心地のいい闇の中で
やりたいことが山ほどあったんだろ
音を言葉を絵を
並べて埋もれるはずだった夜
猫がいれば完璧 ....
結局一生かけて
私が求めてたものって
自由だった
そりゃもう
孤独にならないわけがなく
そして
それこそ
自分が得た宇宙なのだった
伏してつらい時を経て
人の優しさを知る
億の人波の中
ささやかな善意は
いつも埋もれている
普段目に見えないものを
この目で見たことは忘れない
沈黙に泣かなくていい
星が見たければ
 ....
夜中に飲む
コーヒーの美味しさ
寝過ごした朝の
部屋の静けさ
どこかで飛んでるヘリコプター
チラシの裏を
埋める言葉もなく
空白を満喫する
それは
保健室のベッドのような
背徳の柔 ....
墓参りも行けずに
気になっていた京都の町は
無精者を待たずに
盛大な炎によって
結界の門を閉じる
雨と雷は
上賀茂さんが振り払った気がした
煙と一緒に
みんな登っていく
帰ってしまう ....
カードを切っているのは
何も考えたくないから

手触りだけで
ひと時真っ白になれる

占いなんて嫌い

数字や絵に意味を持たせたら
世界が終ろうとするだけ
深夜
誰かが窓を叩く

マンション11階
泥棒にしては行儀がいい

盆はまだなのに
誰か帰ってきたのか

そっとブラインドの隙間を覗くと
命を懸けて
光にたどり着いた甲虫だった
 ....
世界が荒れ狂ってる
星は均衡を失い
人は破滅に向かう
テレビの向こうで
終わりのない諍いが続いている
どうしてこんなことするの
どうしてだれも止められないの
必死で考えた挙句
思い出し ....
君が
何が幸せか知っていたら

私は
こんなに悲しくなかったのに。

いちめんのたんぽぽは
黄色く心に広がって

あの日つないだ君の手の
小ささを思い出させる。

 ....
舟を漕いで
午後に漂おう

夏の光が
足の指先に
届くほんの少し前

レースのカーテンが
時間を揺らすよ

忘れたものは
何かしら

思い出した声は
誰かしら

大切な ....
悲しいことしか思い出さないとか
馬鹿じゃね?

腐り始めた頭を軽くポンと叩いて
心地よい絵ハガキを
懐から取り出す

灯台が見える入り江で
水兵が煙草を吸ってる
女を待っているのか
 ....
世界っていうのは
自分に与えられた箱だから

自分はその中で
精いっぱい生きるだけだ

気持ちいいも
悪いも

自分の中にだけある
何もかも嫌になる日が
時々ある

自分で扉を
次々に閉めていく感覚

人が
嫌い。

自分が面倒くさい

被害妄想過多で
勝手に疲れている

ああ残念ながら
私はめんどく ....
ラムネって
響きが好きよ

夏の広い空や
夏祭りや
風鈴の音や
懐かしいことを思い出す

今は飼えないけど
いつか猫を飼って
ラムネって名前を付けたい

透き通った
空のよう ....
久しぶりに会った
一緒にお好み食べた

何も話さないのに
会わずにいた時間が埋まる

暖かい湯気の中
不思議だ

ぽっかり空いた時間が
埋まる
埋まる

二人は黙って
鰹節 ....
みんな同じだよ
私だけ特別なわけじゃない

そう思って
愚痴は誰にも言えなかった

ある日家族がみんな出かけて
一人の夜に

テレビを見ながら
ひとりごとを言った

私は無意識 ....
愛してくれて
ありがとう

って
心を込めて
10回言ってみて

誰が自分を愛してくれたか
わかるよ

私はわかった

あなただった  
ガト(284)
タイトル カテゴリ Point 日付
化石自由詩4*25/10/17 5:30
自論自由詩2*25/10/17 5:27
Rundown自由詩4*25/10/17 5:07
ミステリーノベル自由詩2*25/10/15 2:07
ANSWER自由詩3*25/10/15 1:58
実家自由詩4*25/10/15 1:47
リキッドメタル自由詩6*24/10/26 4:14
どうでもいい自由詩5*24/10/26 4:11
ご隠居自由詩6*24/10/26 4:07
月虹自由詩4*24/10/18 3:36
海月自由詩3*24/10/18 3:34
おかか自由詩3*24/10/3 4:37
がらくた自由詩6*24/10/3 4:32
影絵自由詩5*24/10/3 4:30
宇宙自由詩3*24/9/13 3:25
常闇自由詩5*24/9/13 3:23
空白自由詩4*24/9/13 3:15
送り火自由詩1*22/8/17 1:58
ランスロット自由詩2*22/8/3 5:03
幽霊の旅路自由詩4*22/8/3 5:00
幼児還り自由詩022/8/3 4:56
たんぽぽ自由詩3*22/5/14 4:33
白靴下の猫自由詩1*21/7/7 4:50
MINT自由詩1*21/7/7 4:46
自由詩3*21/2/17 5:15
嫌になる日自由詩2*21/2/17 5:02
ラムネ自由詩7*20/12/18 3:58
いつもの店で自由詩4*20/11/13 4:47
ひとりの夜自由詩2*20/11/13 4:42
ありがとう自由詩020/11/13 4:40

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