粛々 と
夕日を見送る木々が
美しかった
雪道に宝石をまいた夕日は緩やかに山へ落ち
オレンジと黒の隙間に
もう一度青があることを知った


何度も
何度も
足を止め山をおりる夕方


目を細め
 ....
ひかりとかげ
ひかりとか げ
ひかりと かげ
ひかれ 私は蜥蜴

ひかれ げげげ
ひかれ かげで
銀色の緑が 芽吹く  

しろい陶器のような世界
真綿にくるまれて ....
夢を見ていた訳ではない
育んでいたのだ

風を読み
耳をそばだてて
遠くの音を聴く
眼で察るのは
最後でよい

夢を見ていた訳ではない
待っていたのだ
出掛ける、
今を

──風は
  待っているだろ ....
海で、逢いましょう

オカリナ石を
見つけましょう

もう冬の、
灰色の海では
ないでしょう

子供は海へと
駆けて行くのでしょうか

猫は波に
怯えるのでしょうか

海 ....
朗らかに ほっぺをすりすり 寄せ合って
いい日、旅立ち 日向ぼっこ

ふにー ふにー 朗らかに
ふにー ふにー 寄せ集め

蕩け合う マイルドブレンド
ミルクは隠し味
仲良しこよし 太陽の下で
僕らは ....
あなたとふたたび会えてうれしい

鼻先をあなたのももにうずめると
しあわせのゆりの匂いがして
こころがころころと弾むんだよ



あなたとふたたび会えてうれしい

アメージング グレイス
改心は ....
魔がさす

悪魔がさしてきた訳ではない

かわいいものだ

魔=へびつかい

へびつかいが笛を吹く

へびが笛を吹く訳ではない

ふつうのお話しだ

へびつかい=ぼくら

ぼくらがどこへかと行進する
 ....
どこへか向かう階段を

幻視して

それはなにかの行進のように見えたのです


じぶんの本心を見失ってしまいました

一生お話ししたかったけれど

言葉にできないことが多すぎて

お話しできなくなりま ....
{引用=浴槽に額を沈める。




水深650mmで
月へと遡上する魚の群れは
尾びれに三日月を宿して
銀の腹は空っぽのまま

ドライアイの魚達が
す ....
遠い明かりほど
美しいと感じる窓は
寂しい反転だ
イエス様のお母様であることを天に捧げ

マリア様もまた

イエス様とおなじ聖なる存在になられた

だから

マリア様のイエス様への肉の愛は

宗教画のなかにしか存在しない

いったい肉の愛とはなんであ ....
あなたのそういうところがあたしを寂しくさせるの

仕向けてくれなくても分かっているの

だから知らないふりをして

あたしを理解したりしないで

あたしを理解したり注意したり動かしたりしないで

ぜん ....
雛壇のように
少しずつずらして
こんなに面積をとって
並んでいる
重ねると傷になるからね
特に完熟

「桃太郎」は
品種名
「トマト妻せつ子」は
ブランド名

品種による
大 ....
宇宙を模写する

思考を模写する

気持ちを模写する

他者を模写する

意識を模写する

無意識を模写する

刹那を模写する

呪文を模写する

それを貼り合わせて
 ....
空が綺麗だったことを、
誰に伝えたら良いか、
解らなくなりました。
雪は表面につもる

広い表面につもったり

たとえば枝のような

細い表面につもったり

雪、かわいらしいなと思う


それは雪ににている

朝おきたら

ぼくの広い表面にも

ぼくの細い表面にも

 ....
{引用=決して君には映らないのに
何故君は私に映るのだろう}

林檎の皮を剥こうとも君ほどの素顔はない
時の奥にみる廃虚のように
冬の底に横たわるマグマのように
不謹慎ながら、なんて君の炎 ....
星はもう

宇宙にはないのかも知れない

永遠なんてないのだ


ぼくらは永遠を幻視したかった

駐車場の車たちが

このような配列でならぶことは

もう二度とないだろう

こんなことにも

ぼくらは ....
橋はいつも大袈裟だ

橋はいつも大袈裟に

架かっていやがるからこんなせつない気持ち

オレはいらないんだ

ただの橋じゃねえか

おまえと繋いでくれるだけの話しじゃねえか


仕事をこなしていても
 ....
いま地球では

ぼくらはおんなじ星座になれなくて

だから詩なぞを考えているのです


変換された文字が

ぎこちなく左に詰まっていった


いま地球では

ぼくらはおんなじ星座になれなくて

だから ....
このあどけない寂しさは
いったい誰が埋めてくれるというんだろう

破滅的な日々は、いつも壮麗だ
月夜が似合うきみは
今夜はどんなダンスを踊るの?
ああ、さわっちゃだめだよ
アロマキャンドルのかおりは
 ....
あの靴はどこにいったの

あの靴はなに色だったの


いつのまにか靴は

あたしのなかで赤い色になっていた

愛はいのちと

コインの裏表になっていた

だから血まみれの靴なら

あたしのなかにあるわ ....
僕は星が好きなんだ。とくに月が好き。
 地球や太陽や月も星なんだよ。ときどき忘れちゃうこともあるけどね。
 
 月。
 満ちたり欠けたり。
 細くなったり太ったり。
 丸くなっ ....
「出てきてくれないと、さよならが言えません」なんて
君がいつもの優しい声で言うから
余計にここに閉じ籠ってしまいたくなった

「寒いでしょう、さあ」

ねえ、君はいつだって正しい

寒いよ
すごく ....
乗車率180%だとアナウンスがあった

指定がとれずに仕方なくホームに立っていた

ぼくたちはそういう刑に服する囚人だった

宇宙のどこかで

ぼくたちの身口意の業は計算され

いまここに集められてい ....
ぼくは高校卒業まで叔父叔母に育てられた
母さんはぼくと妹にいちども会いに来なかった
誕生日にはお金が送られてくると叔母は言っていた

叔母ぼく妹で買い物に出かけると
きまった店でよく服を買っ ....
雪を見ていた
精確なことを言えば
友からの雪景色の写メを見ていた

あいつのまえに存在した景色が
写メで切り取られて
雪景色の写メが送信されてきた

俺は心のちからを総動員して

 ....
僕は傾いたまま
あの人の吐息に走っていった
そういえばあの人の笑顔はとても絶望的に見えたが
騙されたい人が辞書を担いであの人を抱きしめていたのを良く覚えてる

日曜日限定のせいか不気味に見える顔で街 ....
空のうえは宇宙でしょうか

ぼくには空のしたしかありません

あらゆる哀しみと同苦したいのです

空のうえなどいらないから

あらゆる哀しみと同苦したいのです


天国なんかありません

地獄なんかも ....
帰りみちふる雪をふと見上げると

ストップモーションのようだった

たくさんの遠近感がゆっくり落ちていた

しんしんと

太郎も、次郎も寝ているあいだに

あしたは膝下くらいには積 ....
携帯写真+詩
タイトル 投稿者 Point 日付
雪山の夕焼け瑠音210/1/20 22:36
ひかりとかげるるりら10*10/1/20 11:41
海路鵜飼千代子2*10/1/19 16:43
海で7*10/1/19 16:42
朗らかに…—ふにらー伝説2010TASKE210/1/16 14:11
Maria笠原 ちひろ910/1/16 11:38
へびつかいたちの行進吉岡ペペロ010/1/14 22:23
葬送210/1/14 16:30
感覚夏嶋 真子10*10/1/14 13:17
はんてん、のそらたりぽん(大...1+10/1/13 22:49
肉の愛吉岡ペペロ310/1/11 21:38
知らないふりをしていて210/1/11 20:37
トマトのはなし鵜飼千代子1*10/1/10 19:18
模写のモザイク吉岡ペペロ510/1/10 17:40
恋空。狠志110/1/9 21:12
雪、かわいらしいな吉岡ペペロ410/1/8 20:18
ゆらめき瑠王13*10/1/8 16:11
永遠の星座吉岡ペペロ110/1/7 1:39
あの橋のむこう110/1/6 22:50
おんなじ星座になれなくて010/1/6 21:57
このいたみと、違う王国のきみへ。水島芳野210/1/6 0:27
血まみれの靴吉岡ペペロ410/1/5 23:40
5円玉 と お月さま北大路京介19*10/1/5 13:12
かくれんぼ瑠音510/1/4 22:46
世紀の発見吉岡ペペロ410/1/4 16:57
四人家族のマネキン2510/1/3 17:02
雪景色の写メ310/1/3 14:36
午前3時難しい話をした黒乃 桜210/1/2 23:58
空のうえなどいらないから吉岡ペペロ610/1/2 17:04
大雪310/1/1 22:28

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