頬をなでていった、風を
振り返った遠い背後の道で
独りの樹は嬉しそうに、葉をゆらし
無数のみど ....
僕はひとりじゃない
何でも話し合える友がいるから
僕はひとりじゃない
僕を必要としてくれる ....
わたしくやしかった
おもしろくなかった
おとうとばかりかわいがって
おかあさんもおとうさん ....
殴り合い、貶し合い
解り合い、手を取り合い
合い合い合い
俺が私が僕がミーが
自己中心的 ....
重力に囚われた
F5連打
扉は開かない
避難所はどこだ
スレッドは停滞
居場所が無い
....
世の中は SとMだけで なんでも説明がつくなんて思ってる占星術師がいて
月とこの星の関係も S ....
あの空を 飛んでいるのは
UFO?
あなたには 見えません。
見ようとしない あな ....
ホテルの朝
女はパンツも穿かずに
うつ伏せに寝ていた
夏になる
少し前のこと ....
彼女が玄関で
クマの着ぐるみを穿いていた
世間で言う
「バランスを保つため」
なのだそう ....
会社の上司が死んだので
葬式に顔を出した
式が済んだあと
住宅地の真ん中にある屋敷 ....
理念よ 重き翼の理念よ
寡黙な唇を割って 朝日のように
白く眩しい また凍る泉のように
透明で ....
挫いたかもしれない足を雪につけて
痛みをとりだそうとする
できるような気がする
染み出した汗が ....
にきびを潰すように
かさぶたを剥がすように
傷んだ記憶を
わざわざ夢に見る
治りが早くな ....
たけだけしい北極圏で
つむじかぜばかり描きたてている
鼻息の荒い牧 ....
コンビニおでんに
浮かんでは沈む
さとるくん
次にきみと会えるのはいつ?
ゆいちゃん ....
2014.12.25.
何の意味もないように思えるものでも
何かしらの意味があるのだと
そ ....
あたらしい自分になるたびに
古い自分は小さく丸めてゴミ箱へ捨ててきた
長年連れ添う眼鏡は鼻に ....
双極に引き寄せられ
反発する
小さな砂鉄粒たち
私たちの紡ぐ言葉が
こんなにもありふれて ....
僕の言葉があなたの中を巡り
あなたの中で咀嚼されたその言葉が
今度はあなたの言葉とし ....
好きとか愛しているとかまるで口にしないけれど
心がぽかっとしているときはそっと手を取ってくれる
....
泣きながら、笑っていた
この世のどこにも何もなかった
何もありはしないけれど
唯一あるのは ....
睡眠薬を飲んで寝たか忘れた三時の鳥が鳴く
飲んでないから起きたのか、わからない何もわからない、咳が ....
あの頃はエゴだった
時がそれを砂にかえた
砂のように優しく風に吹かれた
あの頃は純粋だった
....
畏怖を気高く朴訥に
口笛のように
風に身をまかす
大空をゆく鳥の飛翔のように
不安は不思議 ....
中国が
その歴史が
対岸が
憧れや不思議であった頃
文明がくすんで霞む
学びの対象だった頃 ....
火事のあとに遺体ひとつ
それが終なら
誰のための句読点だろう
昔の音楽ながれる ....
いつか思い出す
おまえの寝息
メリークリスマス
ジャマイカならば
夏の思い出 ....
職もなく家もなく
暖も取れず 寄り添うひともない
「どこかへ行け」と高札は告げる 「誰からも見捨 ....
扇風機
からだを触れる
風そよぐ
たぶん
きっと
副交感神経
が ....
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