追従笑い
鵜戸口利明


泣きながら、笑っていた
この世のどこにも何もなかった
何もありはしないけれど
唯一あるのは
人々の
疲労の吐き気と、嘔吐物だけ
笑っていれば
嘔も可笑しくって
すべてが可笑しくって仕方がなかった


自由詩 追従笑い Copyright 鵜戸口利明 2014-12-30 05:21:05
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