「たのしいすごろく」で血がでた
きびだんごで複数年契約
三択問題の4番が正解
田鼠化して鶉となった前世かな
昨年と同じ弔辞の河豚供養
流れてく 菜を冷やした小川の 見えなき終
そんな事を思い出していた この遠い地で
弔いの灯は風に ....
ウールのベストは暑いかな,と思いながら
まだ肌寒い春に,詩人の家に行った
その部屋はアトリエのよ ....
田に水を張ると
一面が鏡になる
田植え前の一瞬
薄い空を映して
今年はど ....
絵の具の声が
はじめて油絵具を手にした少女には 聞こえた。
「恥じるな ためらうな チューブから ....
降り注いで
優しさの定義
事実で救われるのは
ほんの一握りの時間だけ
わたしの耳に届いて ....
退院の日は花冷えがした。うちにかえってきたら隣家の夫婦がやってきて、それから、いとしい宝籤は(宝 ....
夜明けの森を夢見た わたしの閉じたまぶたは
光によってひらかれる あなたの白い
春のような指さき ....
その漆黒ボディの目的は何かと問われても
生まれつきだから上手く答えられやしない。
私はご存じのと ....
水は、万象の旅人
生き物の身体は
彼等の泊まる、仮の宿
水よ
お前が
....
舟から生える樹
川岸の影
海を描く霧
器の水に
沈む糸くず
雪が雪 ....
眠れない夜に吸殻だけが溢れてゆく。
君は誰?
僕の味方?
それとも君も偽物?
明けて ....
奪われた事を知った夜は、窓辺に腰掛けて月を見ていた。
初めての恋で僕は嫉妬を覚えた。
奪って ....
水彩の草原に僕はひとり仰向けで、
空をゆく雲を見ている。
淡い太陽の光を縫うような、
ぼや ....
(一行詩集/ ハァモニィベル「一行の夢」 )
【一行*夢】
....
どんなに心から誠実でありたいと
口にしたところで
薄っぺらで何も伝わりはしない
誠実さなん ....
人は人生を
(因果因果)と
押して行くんじゃなくて
(果因果因)と
....
一
貴女にだけ焦点があたり
貴女をひきたてるためだけに
周りはほのかな額縁になって
....
死ぬ場所をどうするか
出稼ぎ組の私にとっては重大な問題である
私は、どこで死ぬのか…
高度 ....
ねえ、ママ
あなたはとてもきれい
口紅をぬらなくても
つめが赤くなくても
きれい ....
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