とにかくそこを
くるまがはしっていく
おもいでよりはやく
きおくにたどりつくま ....
気分が乗らなくて机の上に無造作に放った手紙。数日経ってその封筒を見つけた時、中身を見てもいないのに ....
靴下をはいた雨が
廊下を明るくたどる
つめたいの 爪に隠れる
雨の手
この指で消えて ....
台風接近のニュース聞きながら二十世紀剥く皮の渦よ
2006年10月16日
森美術館にて。
講演、シンポジウムより抜粋。
火の女
も ....
あおいコーヒーミルが回す秋
甲高い声が耳に障る
「A型だから」
と、彼女は言う
ああ言われてみれば
そんな気もしてく ....
{引用= 精液が夜に喪い、形のようなものを、
鮮やかさに押し込めるために、闇を乳白 ....
止まっている
と言われた
アルバムの狭間で色褪せていく夕日だ
と言われた
食べかけたパス ....
うそでも
すきだと
いわなかったことが
わたしのおおきな
足かせになり
あなたは
い ....
この頃はパソコンを筆の代わりにしている
指先だけが大きく成長して脳の一部は退化 ....
君は素足でやって来る
秋の降る中を
夏の匂いを僅かに残して
僕は茫然として立っ ....
もも胎児
ももたろが うまれるまでの ものがたり は
ももの森の雨の日も もちろん ももの匂い ....
浸水した夢を走る銀の列車
空洞の線路には星屑が降りつもり
ちいさな灯りの駅を次々に後方へ跳ね飛ば ....
午後の間は
だらしなく流れていく
日に日に増えるニキビをこすりながら
お化粧をするたび
風が ....
月の見えぬ夜はどこか淋しげで
そこに存在しているはずなのに
覆い隠され見えぬ姿は
人の心 ....
たろんと濃い夜が引かれる
水平線に揺れる海の端
海岸には塩の霧が立ち込め
撹拌されるライトの粒 ....
「アーァ、全身打撲のように痛む心!」
カナシミを忘れるために雨の中叫ぶ僕!
ニタニタと笑 ....
落下する精神の一滴
不毛の砂漠が拡がる
一滴の水はオアシスとなり得ず
砂礫の隙間から地下水 ....
トランク一つで旅に出よう
遠い遠い異国の地へ
木の橋を渡り森を抜けるのだ
憧れてい ....
僕は臆病者
根拠の無い自信を持ち
その自信を剣に変える
たけど臆病者だから
人一倍の ....
正面から対峙すると
恐怖が態度にあらわれるので
無関心を装って
彼のエリアを侵害してみた
....
(展かれた瞬間(とき)に)
シャラノ木の真白い蕾に
小さな夢を封じ込めたまま
....
明日をも知れぬ
今日も漂う
忘れた筈の泪さえ
息を吹き返して
縄張りを主張する
昨 ....
人間の多くは死んでいる
言葉もなく腐敗していくだけの存在
きっと 人の多くは屍なのだ
何も ....
文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文
shakeeeeeeeeeeeeee hands ....
岡山駅でのぞみを待っていた
あいにく俺は希望だらけで
岡山駅でのぞみを待っていた
むかいのレ ....
その白い線の上に
立っててね
このへんに
ぼくも立ってるから
ちょっと遠いと
近寄 ....
28rows, 1.05sec.