ジーンズをはいたあの人を一目見たくて
地下鉄の階段をのぼって、まぶしい光に触れた
淡いブルー ....
帰宅して電燈を点けた途端に揺れ
ちょと焦った
テレビを点けると震度3と出
8月31日までも揺ら ....
報われなかったことに
この世では
孤独も失意も味わえる
ぼくがいっしょだ
揺れうごく頼りなさ ....
あさがおが
まださいている
ひるになっても
ひがくれても
よどおし
さ ....
疾駆する車の前を
白磁の蝶がひるがえる
蝶は
そそり立つ眉を持つ
白く焼けた小石から小石 ....
烏龍ハイのグラスに
きみの影が映る
悲しいことがあったのかな?
僕はデリカシーのあ ....
知らない事は多いけど解るのよ世界が悲しみだけでできていること。
母となり女を捨てた哀し ....
あいつと会う前からだ
季節のかわりめの夕方頃
ぼくはさまよう
商店街をのぞきながら
家路を辿 ....
あれは
あの頃の月だろうか
路線減少の煽りか
飛び乗ったのは
各駅停車で
遅く ....
人間の詩人でも 時間が自由な夜は魔法使いになりたい。
人の上に人はいない
とか言っても
上司もいれば
先生もいるし
先輩もいれば
会長だって ....
真っ白く巨大な雲に
薄くて淡いグレーの雲が
今にも食い千切られようとしていた。
止まってい ....
人に歓びを
捧げたいと思う
思わぬ悪意で
出来ている
このからだ
皮膚の下 ....
少女が一人、殺された
男達に犯された後で
少女が一人、殺された
街の人達はみんな黙 ....
こうしてまた
私は還ってきた
別の混沌から
元の混沌へ
この世はただ混沌が
現象するだ ....
ふたりで一緒に考えたことが
こんなになっちまった世界でも
いまも続いているのだという
....
うっすらとした
指紋が残る
小さな
背徳ばかりで出来た
フォンダンの中から
青銅のさかなが ....
硬いひざにきみの
頭をのせて
ひとつ、
ふたつ、
み ....
おもてに出ると
つるつるの夕暮れ
雨が降っていると
おもいこんでいたのに
九月に
花咲くものもあるのだ
ぐんとのびる空と雲と
肌さわる大気
苦しみのさなかにも ....
…見ていたものはいつも成功だった
いつだってそう
僕は金だけを手に求めていた気がする
思い描い ....
自転車で
スローダウンして
見上げた初秋の青空に
アオスジアゲハ
自然にまかせて舞おうと ....
詩はエサを食べる
決して大食いではないけれど
食べなければ息絶える
日々大網構えて虎視眈々 ....
恋しくて雨のソーダ水飲み干したはじける泡よ恋しくてまだ
ものがたり、は続いている泣きながら ....
窓をあけて
夏にばいばいっていうのは、たぶん
さよならを置きっぱなしにした
子ども ....
あなたが死んでも
僕は笑わない
あなたが死んだら
きっと万人が笑うだろう
表 ....
きょうそとは
キンモクセイの匂いしている
それだけが湿気のように
こすれあう肌 ....
寂しさの種をいつ蒔いたのだろうか
知らないうちに芽が出て
大きな葉っぱになってしまった
....
すぎてゆく光の指に思い出す斎場の冬の風ひとかけら
死にたいか死人で ....
空の地図夏の終わりに書き終える
炎から炎をちぎる秋であれ
....
夜の火を口に含んでうがいかな
非のかけらどこまでも否の非のかけら
....
この雲は 秋コレクション 網目織り
水死体すいしたいって言ってるけど避妊すべきか考えている
水族館すいぞくってだれだろうできればぼ ....
君は 青い鳥を追いかけ
僕は 新たなる月を追いかけている
同じ空の下でも
二人が駆け抜けるのは ....
週末だから酒を飲みにいく。週末でなくても飲みにいくが、週末はことさら大量の酒を
詰め込む。僕らはつ ....
ぶつかってははじけ沈みこまれてく/見えない傷を時は置き去りに
雨の黒さを見上げる葉月の今も/あの娘 ....
昨日アイパッドを買った
昨日コールマンの折りたたみ自転車を買った
昨日しょこたん似の女の ....
「おまえなんかイスになれ!!」
「おまえこそイスになれ!!」
「やめてください!! イス ....
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