あの子の態度が気に入らないから皆でハブりましょう
あの子は男子に媚売ってるから皆でハブりましょう
....
その家に入ると
今しがた誰かがいたかのように
明かりが灯されていて
食事までも用意されているの ....
人ってきっとドロドロしてる
液体たっぷんが人なんだ
皮膚でささえていなくっちゃ
こぼれてみんな ....
痛む前からわかってる
夏の陽光(ひかり)は石つぶて
風呂に入ればシリシリと
明後日 ....
うすくれないの 浴衣のきみの
片手に提げた ちいさなふくろ
朱色のさかなが たゆたうなかに
夜 ....
夏の朝は早く光に包まれる
草むらの緑に残る
小さな水滴
頭上では
木々も深い呼吸をしている
....
何度も目が覚めてぼやぼやした頭
着信を告げる点滅
張り付いた前髪
浮遊感
....
犬が死に
それに巣食った蟲も死に
絞めてやるから
....
梅干の転がる先の卵焼き
群青の布引いて気持ちだけ海
雨の日の青菜は少しだけ薄味
....
冷めた目で見つめるから
月が青くみえるのだろうか
ひんやりしてるね
の あなたの言葉に
どき ....
あおぞら
とうめいな鍵盤に
ちいさな指 滑らせた
まじり気のない風に乗り
どこまでも飛んでゆ ....
影を連れて出かける
ふとした拍子に
私と繋がっている唯一の
糸のようなものが切れて ....
透明な空に
透明な取っ手
空を開けると草原があった
草原を ....
捧げるほど
じゃない
いくつもの縁で絡み合ったこの地で
たまたま
出会ってしまって
今 ....
ひとり ただ唄っていた
どこのだれに 宛てるでもなく
きみに出会えたから
大切なこと、わかった ....
火宅、忍土、穢土
憂き世、苦界、六道界・・・
現し世を表す言葉の群れ
生きることはす ....
「死にたきゃ死ねよ」と声がする
本当に死ねば哄笑が起こる
僕はそのことを知っている
....
リンネルを着たバイオリン弾きが
ゆったりとフォオクを取って月をうかべてゐます
ああ、
....
寄る辺なく
君を想うことなかれ
寄る辺なく
君に恋することなかれ
朝露零れて
透い ....
影の濃くなる季節には男物のシャツを着て立っていた君
アスファルトさえ色づいて騒がしいから両 ....
九橋街道六時半
本当のぼくを探して歩いた
自分探し六時半
ぼくは空っぽだっただったのだけれ ....
迷って生きてるって
聞いたよ
さっきと今は違うものだから
自分は一人なんだって
さっきの友達 ....
草いきれ雲のむこうへあいさつを
トラックを 黙々と 走る
「さぁ 練習しましょう」
先生の 声が 聞こえて
私達は 束にな ....
毎日ぼくは、琵琶湖の水を飲んでいる。
といっても、湖水を掬って飲んでいるわけではない。
琵琶湖の ....
夢を 見たことがある…
きっと 言葉も 何も知らない…
あまりにも 遠い日…
サン ....
きちんと席について
氷をからkらと優越感に浸ったら
ブラッドオレンジの血液が
冷やかに ....
今日という幕の下りた舞台にまだ立っている
無名役者のような気分で、夜の小径を歩く。
行く手を ....
死と屍
暗闇と風
犬と牙
火と血と着火
鏖
....
永遠にさようなら たぶんもう会えないけれど
笑顔で見送ってよ それが最後のお願いだ
僕はずっと今 ....
(明日の朝には正確に、明日の朝が訪れている)
いつの間にか月は食われた。ムーン・バイト。気づい ....
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